貧乏石好き

つれづれなるままに石をめぐりてよしなきことを

蛍鉱山の水晶・蛍石

2023-08-20 09:37:36 | 国産鉱物

わーいわーい、きれいだきれいだ。(お年はいくつですか?)
国産水晶シリーズ(まだやってるのかよw) に思わぬ伏兵です。(思わぬ伏兵とは同語反復ではないかい?)
蛍鉱山。福島県南会津郡南会津町舘岩宮里。水晶、蛍石共生。
ヤフオクで、7つでなんと、な(やめなさい) 1400円!

超チビ水晶のクラスターです。
こういうの何て言うんですかね。これもドゥルージー水晶なんですかね。粒粒ではなくて超ミニ六角柱がキリッと(なぜ半角にする) 林立しているんですけど。
繊細で、キラキラで、実に美しい。写真じゃなかなか捉えられないけど。







清少納言さんが「何も何も小さきものはみな美し」と書いちゃったせいで、日本の美学にはミニチュアへの強い愛好がある。(は?) 小さいものは美しいのですねえ。おかげで国産鉱物も小さくなって赤矢印が必要になったのかも。(あほ)

蛍鉱山というだけあって、フローライトが入り込んでいる。UVライトで照らすとあちこちで青い光が出現する。

こやつは明らかな共生。

実際の蛍光はもっと鮮やかで繊細で微妙な色なんですけど、カメラというのはそういう色は捉えられないんですね。まあ「蛍光の色が違う」と文句を言うユーザーなんていないしね。

で、蛍鉱山とは何ぞや。
《日本弗化鉱業が昭和12年から昭和19年まで幽沢の南北両側、鍋沢の北側、大沢の北側を採掘し797tの蛍石を出鉱したが戦争激化により休山し現在に至っている。》出典
《蛍鉱山の鉱床は、花崗岩巨礫に富む第3紀礫岩、および角礫岩中に発達する網状石英蛍石脈……蛍鉱山は蛍石で知られていますが、針のような水晶でも知られています。この針状水晶は非常に細く透明で、皮手袋をしていていも手に刺さるほどに鋭利です。》The Stone of WAKOU 鉱山解説
坑道跡は残っているけど「採集禁止」の看板があるとか。まあ今はどこもかしこも採集禁止ということになっているようですけど。
ちなみに日本の鉱業採掘権というのは数社がひそかに買い占めてしまっていて、新規開拓というのは不可能だと農林省(古っ)の偉い官僚さんから聞いたことがありますけど、そうなんですかね。あ、これタブー?(余計な話を書くでない)

あ、これはおまけにいただいた川上村産水晶。少し赤みがあるけど、これも美しい。おまけ。

こういう可愛らしい、土地特有の匂いのする水晶というのは、ほんとにいいですねえ。


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