彦中三八ブログ 

彦島中学校を昭和38年3月に卒業した同期生のためのブログ。 掲示板「彦中昭和38年卒同期会」にもお立ち寄りください。

ブルネイ その3 熱帯雨林

2009年05月15日 17時07分15秒 | 海外
熱帯雨林の中の川を6人乗りボートで上流へ向かいます。
途中、マレーシアを通過するので検問所で船を下りて、
パスポート検査と国立公園の入園手続きがありました。



公園内の船着き場で船を下りると、直ぐに山道でした。
前日も大きなスコールがあったので、その山道は最悪の状態でした。
元々、平らな道はなくて、熱帯雨林の木の根が半分以上表面を占めているのですが、靴の裏に濡れた泥が付いているものだから、木の根の上は危なくて歩けません。道の両側の張られたロープを握って、ゆっくりゆっくり、
平らなところの選びながら歩きました。
そんな状態だから、歩くだけで精一杯だったので途中の写真はありません。
30分ぐらい歩くと、急な山道になりましたが、
ここには、ちゃんと木製の階段が作られていました。
息絶え絶えに登っているところを、カミさんに撮られてしまいました。



30分ぐらい急な階段を登ったところに、
工事現場で使う仮設足場で作られたタワーが出現しました。
これが、ジャングルトレッキングのハイライトの60mタワーです。
なんで、こんなものがジャングルの中にあるかと云うと、
本当のジャングルの山の中には展望のきく場所などあり得ないので、
熱帯雨林の上まで人間が顔を出せるところを作ったのです。
この上に登ると初めて、廻りの景色が見渡せる訳です。



「タワーの高さは60mあります」と聞いた時は「そんなばかな~」って思いました。
やはり、すこし裏がありました。
タワーは全部で4本建っていました。
1本のタワーは、それぞれ36mぐらいです。
仮設足場材の組み合わせだから計算すれば解ります。
1本目を登ると次のタワーまで吊り橋が架かっています。
山の斜面にあるので次のタワーは1本目より少し高い位置に建てられています。
だから1本目のタワーの頂上から吊り橋で2本目に渡ると、
そこは2本目のタワーの中間部分にたどり着くわけです。
そこで2本目のタワーの頂上まで登ると、こんどは3本目のタワーの
途中に行く吊り橋が架かっているのです。
これを繰り返すことによって、最初のタワーの根元から最後のタワーの
頂上までの合計で60mを登ることになります。



これが最後のタワーです。
先着の西洋人の若い女性2人が動く度に揺れるので、私達と同伴の奥さんは、
タワーにしがみついていました。



僕も高いところは苦手ですが、途中で下の写真を撮って見ました。



頂上からの景色です。
少年の頃は、アマゾンのジャングルに行って見たいと、
よく思っていたものですが、実際に、ボルネオのジャングルに入ってみると、
この様な人工の展望台でもない限り、
ジャングルの中は樹木ばかりで(当たり前だけど)視界が聞かず、薄暗くて、
けたたましいセミの鳴き声ばかりで気持ちの落ち着くところではないですね。



タワーを降りて来て一息入れているところです。
一番奥の若い子は現地旅行社のガイドさんです。
その手前の女性は、ブルネイに単身赴任している大使館職員の奥さんです。



帰り道も写真が撮れたのは、この木製階段部分だけです。
この階段が終わると、まじで危険な下り道をロープに捕まりながら、
慎重に船着き場まで戻りました。



帰りの川下りは本当に気持ちの良い行程でした。
でも、浅瀬ではけっこう舟底を川底の石に「ガガガ~」っとぶっつけていました。



これぐらい川が緩やかだとジャングルの中も、なかなか心地良いものです。



途中、熱帯雨林体験ツアーの子供達に出会いました。
ブルネイの小学生たちです。
自分たちの財産である熱帯雨林の保全の重要さを
教える授業の一環だと云うことでした。


余りにも、彼らが可愛い笑顔を振りまいてくれたので、載せてしまいました。

by T

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