彦中三八ブログ 

彦島中学校を昭和38年3月に卒業した同期生のためのブログ。 掲示板「彦中昭和38年卒同期会」にもお立ち寄りください。

モロッコ シリーズ2 アイト・ベン・ハッドゥ

2009年11月17日 17時50分08秒 | 海外
緑豊かなマラケシュの公園です。
この後、アトラス山脈越えの山道に入りました。


山道を走るバスの中から見た、今登って来た道路です。


道の端にはガードレールなどありません。
落ちたら、引っ掛かる木もありません。間違いなく死の世界が待っています。


そんな恐怖の山道ですがヒツジの群れに出会うときは、気が紛れます。


やっと「ティシュカ峠」です。
この日は曇が多かったので4165mの「トゥブカル山」は確認出来ませんでした。
しょうがないので看板など撮って見ました。


峠を越えると風景がガラッと変わりました。
ほとんどピンクの土漠台地が続きますが、
そんな中でも小さな沢のような川の廻りには緑が生えます。
そして、小さな村が出来ます。
私達がこの小さな村の前を通った時、ちょうど村の白いミナレットからアザーンが流れて来ました。
アザーンは村人にイスラムの祈りの時刻を知らせるものです。
こんな小さな山里でも、村の中心はモスクなんですね。


世界遺産「アイト・ベン・ハッドゥ」村です。
土漠の台地の間に突然現れました。


道路との間には川が流れています。
橋はありません。川の中に置かれた石の上を伝って渡ります。


現在、ここに住んでいるのは5家族だけだそうです。
このままでは、どんどん傷んでいくので、モロッコ政府は住み着いてくれる家族を捜しているそうです。


入口は一ヶ所だけです。まさに要塞の村ですね。
この「アイト・ベン・ハッドゥ」は映画のロケ地としても有名です。
「アラビアのロレンス」やその他の多くの映画に登場しているそうです。


約500年前アラブ勢力から逃れるため、
サハラ砂漠の先住民族ベルベル人が築いたカスバです。
アラビア半島の砂漠の民ベドウィンとは違う民族だと云うことでした。


要塞の頂上からの景色です。
川の両岸の一部だけに緑が生えています。


オアシスの本当の意味は、この様な川の畔のことらしいです。
子供の頃からのイメージでは砂漠の中に忽然と現れる池がオアシスでしたが、
現実には、そんなことは無いそうです。


要塞を降りる頃、ちょうど台地の丘に夕日が当たって茶色っぽく写っていますが、
日の当たっていないピンクが本当の台地の色です。


ワルザザートに着く前に日干しレンガを造る村に寄りましたが、
モロッコの建物は、ほとんど、このレンガで造られています。
僕はモロッコに着いた当初、建物の外壁が皆ピンクなのは、
当然あのピンク色に化学塗料を使って塗装しているもんだと思っていました。
違うンですね。このピンクのレンガを積んだ上には、
同じ材料のピンクの土を使った土壁塗りだったのです。

つまり歴代の王様が皆ピンク好きだった訳では無く、
いくらかでも粘着力のある土としては、このピンク土しか無かったと云うことでしょう?  by T

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