彦中三八ブログ 

彦島中学校を昭和38年3月に卒業した同期生のためのブログ。 掲示板「彦中昭和38年卒同期会」にもお立ち寄りください。

猫と鳥と花

2013年03月11日 17時25分40秒 | 

庭で我が家の居つき猫が、一心不乱に何かを見つめています。


何を見てるんだろうと、視線の向こうを見ると、ヒヨドリが椿の蜜を
吸っていました。
このグータラ猫も、たまには野生の本能に目覚めることがあるみたいです。


ヒヨドリはヒヨドリで完全にグータラ猫を見切っていまして、口元に黄色い
花粉をつけたまま、「あ~ん?なんか言いたいことあんのか?」って感じでした。


このツバキはオフクロかオヤジが植えたものだと思います。
こんな大きな花を咲かせるツバキは、おそらく人間の鑑賞用に
品種改良されたものだと、思います。

わたしゃ、全く観てはいなかったですな。
猫がヒヨドリと椿の花に注目させてくれました。

たまにはこのグータラ猫を、褒めてやろうかいと思いましたが、しゃがれた
鳴き声で甘えてくる間抜け面を見てしまうと、その気は萎えて、「ほんなら
しっかり留守番しとけよ」と褒めることはせずに、出勤した次第でございます。

by K

オゾカワ!

2012年12月27日 10時33分23秒 | 

これはね、ワタシにエサをくれる人が、ホウキでワタシの背中をナデナデ
してくれている写真。

本当に猫を可愛がる人間は、ペットショップで猫専用のブラシを買ってくれて
毛をすいてくれると思うのだけど、この家の住人は「いやいや、オメーには
これで充分なのだ」と言って、意に介しません。

失礼しちゃうわと思うんだけど、これが結構いいのよ。
特にエサを食べながら、背中を撫でられるのは至福の一時で、うっとりするの。


せっかく、うっとりしているのに手を休めないで! と振り返って言うと、
「それそれ!いいぞ!オゾカワ!」って住人は喜ぶの。

なんでも「ブサカワ」って言葉が、最近は肯定的な意味合いが強くなり過ぎて、
住人は気に入らないみたいなの。

極めておぞましい表情、極めておぞましい鳴き声が、ちょっとだけ反転して
一瞬、可愛く見える時があるって言うの。だから最近は「オゾカワ!」って、
ワタシのことを呼ぶのよ。失礼よね。

ま、エサをくれている限り、別にいいんだけどね。


そんでね、これがワタシの猫小屋なんです。

右のダンボールは二年前くらいに住人が作ってくれたんんだけどね、
天井がなくってね、寒いのよ。特に今冬は12月から寒波、寒波の連続で
寒いったらありゃしないの。

薄情な住人も見かねたらしくって、去年亡くなったおふくろさんのマットを
引っ張りだしてきて、そのスポンジで天井を作ってくれたのよ。
「オフクロの形見分けだ!感謝せーよ」と恩きせがましく言うのが
シャクだったけどね。

ワタシがダンボールの左側のスポンジに直接寝る方が気持ちがいいのって、
言ったら、そうなのか、だったら早く言えよと言って、近くにあったいろんな
物を寄せ集めてすきま風が入り込まないようにしてくれました。

でもまあ、この猫小屋! 作ってもらった恩を仇で返すようで悪いけど、めっちゃ
造作が下手だと思わない?
きっとこの家の住人の彦中在学時の工作の成績は、五段階評価では「1」だったに
違いないと思うの。読者の人、どう思われますか?

by オゾカワ

※あらら、「by W」さんも神戸の猫を取り上げているのね。偶然だわね。
 それも猫の防寒対策でテーマも奇しくも一緒。
 ふーん!! 猫同士の絆や連帯で暖をとる方法もあるのね。勉強になったわ。

ブサカワ

2012年09月14日 15時20分24秒 | 
店に来たお客さんから、猫のことを聞かれました。
「猫は元気ですか?」
元気だと答えると、「猫のこと、もっとブログに書いてくださいよ」
と頼まれました。

アタシャ、ブログそのものをサボってんだけどね、ま、書いてみるかって
思っている時、猫が接触してきたんです。


「おう、おう、わが家の庭の居つき猫ちゃん、久し振り!」
「なにぬかしとんじゃい、アホ! いつ訪ねてもおらんやないかい!
 はよ、エサ出さんかい」
「ちょい、待ってな、今ネットやってんのや。それにしてもニャーニャー
 えらいケンマクやなあ。それで、エサがほしいんかい? それとも
 ブラッシングしてほしいのか? 鳴き声だけじゃ分からんのや」
「お前、何年俺と付き合っとんのじゃい。猫語はのう、語彙も文体も
 少ないんじゃ、この場合はなあ、『・・・してほしい』と意味に
 決まっとるやないけ、後の細分化は行動で理解するだけやぞ。この
 不精者が」
「ちょっと今日は乱暴な言葉づかいやなあ、わが家の庭の居つき猫ちゃんは
 メスやったよな」
「そやからゆうたやないか! 猫語は細分化してへんねん。人間語と
 猫語の交信の時、人間は勝手に人間語の範疇で翻案してるだけやねんぞ。
 ほんで、ついでにゆうとくけど、居つき猫って言い方、古いぞ」
「ほう、状況の変化っていうやつかいな」
「当り前や、いつ訪ねてもいいへんさかいな、近頃は近所を巡回してな、
 猫が好きな奇特な人達からエサもらってんねん。そんで俺は『地域の
 巡回猫』って言われてんのやぞ」
「ヘーッ!? すごいなあ、わが家以外に君の『面妖なる容貌』を
 可愛いと思う人がおるんやなあ」


「オメー、ちょいと忙しゅうなっただけで、世の中の状況、つかめんよう
 なっとんなあ、『ブサカワ』という価値基準が21世紀になってできとんのや。
 俺はカワイイと言われとんのやで」
「ハハ、それはいいね! 世の中捨てたもんじゃないよね」


「ケッ、相変わらず講釈好きな人間やな、こいつの講釈に付き合ってエサを
 もらうのがいいのか、それともさっさと見限って次の巡回拠点を訪ねた方が
 いいのか、ここは瞬発的な判断力が試させられる時やなあ」


「猫は耳が立っているんだけど、『心の耳』はふさぐことできるんだ。
 『バイケー』は相変わらず、俺の『希少性』に対する講釈をたれてた
 けど、アタイは聞いちゃいなかった。エサくれないのなら、去り時やな。
 それに、デジカメなるものを持ち出して窓越しにパチパチやってたので、
 ブログなんぞになんとかまとめるんじゃないかな。じゃ、帰ろっと」

by k

居つき猫

2011年11月06日 06時55分21秒 | 
毎朝迎えにきてくれるデイサービスの車に、オフクロを乗り込ますと、
まあ、ホッとするわけですが、


もう一つやっかいなものが待ち構えているわけですな。
「おぬし、ちょっと前にエサをやったじゃねーか」と言っても、


「んなこと言われても、おなか空いているもん仕方ないじゃない、
 ねー、早くエサちょうだいよ」
こやつはこの顔で人間様に媚びて、かわいい顔をしていると思い込んで
いるのです。人間には般若か鬼のように見えるなんて、つゆ知らずなんです。


そこんとこが不憫で、結局はエサをやるんですがね。
この顔だって「エサくれたらもう用はないんだよー。うっとうしいから
どっか行ってよ」の顔なのか、「うん、おいしいよ、ありがとうね」の
顔なのか分かりません。
ただいま5.5キロ。これは標準? それとも肥満なんでしょうか?

by K

庭に居ついた猫、その後

2011年10月23日 01時00分00秒 | 
「猫はどうなってんの?」と時々聞かれます。
どうなってんのって聞かれてもね、相変わらず、ずうずうしいままで
変ってませんよとしか答えようがないのです。


じゃ、たまには近況を知らせようかと、カメラを構えると、
「お、俺に関心を持ってくれた! ここでエサくれと、一声鳴いておこう」
って感じで、「ニャオー」と鳴くのです。


エサくれる気がないのかな、でも、ダメ元でもう一声鳴いておこうか。


「なんだよお! エサくれる気はないのかよ! 紛らわしい態度とるんじゃ
 ねーよ。疲れるなー」と、こちとらを完全シカトで脇を通り抜けていくのです。

傍若無猫ぶりはますますエスカレートしております。

by K

会話

2011年01月16日 07時47分33秒 | 

「しかし、君はすごいよね」
「何なの?」
「いやさー、君はカメラマンの思惑をはるかに越えた地点に位置する
 存在だってことだよ。スーバーキャットモデルだよ」
「何なのよー?」


「ま、この写真を見てごらんよ。この写真、オートフォーカスで撮って
 るんだよ。でも、カメラは君を恐れて目をそらしたんだ。後方に焦点が
 あっているだろう」
「あきれるわ。擬人化が許されるのは猫や犬までよ。私も餌をくれるから
 こそ、黙って付き合ってあげているのよ。そこんところ大事なことよ」


「ま、そう言わずに。この写真もピントがズレているだろう?  そうして君は
 カメラマンの意図を越えてだね、不気味さと惨めさを一枚の写真に定着
 させるんだ。天才だよ、君は」
「あのね、腕の悪さを別の理由に言い換える才能は、あなたにはあるのかも
 しれないわね」


「しかし、君は緊張感のない顔をいつもしているよね。もう少し野生の血を
 感じさせてくれないのかね」
「あんね、飼われて避妊手術されて、捨てられたのよ。その上、人間が勝手に
 想像する猫の野生を演じろって言うの? たいがいにしてよね」


「いやね、この写真を見てよ。西山海水浴場で写したんだけどさ、この野良猫
 なんか凛々しくない? 精悍な感じがしない?」
「だから、どうなの? 私にこんな動きをしろって言うの?」


「そう、むきになるなよ。緊張感を出すの苦手ならさ、そんなしまりのない顔
 しないでさ、もう少し愛嬌のある顔をしてほしいよな」


「たとえば、これさ。運動公園の近くで撮ったんだけどさ、ビックリしながらも
 愛嬌のある顔してるだろ?」


「あのね、生い立ちと状況が違うのよ。それにね、あくまでも遠慮がちにあなたに
 言うのだけどね、容姿のことに触れない方がいいわよ。いずれ自分に返って
 くるのよ。その時、あなたは正面からそれを受け止められるのかしら。
 ねー、あくまでも遠慮がちに言ったつもりよ」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「落ち込みが早い人ね。ここでそれこそ凛々しく愛嬌のある顔をしたらいいのよ。
 で、餌はまだ?」

by K

居つき猫の言い分

2010年12月18日 14時23分13秒 | 

ご主人はワタシのことを「不細工」と決め込んでおられて、「オメーは不細工だった
が故に、俺から餌をもらえるようになったんだぞ」と恩きせがましい感想をいつも
ワタシに投げつけます。

んなことを言われても、猫は困ります。
猫はねー、腹が減っている時に人間が通りかかるとさー、とりあえず
哀れっぽく鳴くんだよって、インプットされてんです。

ほとんどの人間はワタシらの鳴き声を無視して通りすぎて行くんだけどさあ、
たまあに、「お、この鳴き声、かわいそう!」って、その人間の琴線に触れる
場合があってね、そいつが立ち止まって餌をくれるんだ。

ワタシらとしては、そいつを狙い撃ちしたわけではない。「数打ちゃ当たるから、
人間には哀れっぽく聞こえるような声で、ところかまわず鳴いとくんだよ」
という「天の声」にしたがって、行動しているだけなんだよね。

だから、「どうして琴線に触れたか」なんて、説明してくれてもさー、困るのよ。
「はい、はい、その辺は人間どおしで、クッチャベッてよ」と思うのね。


ワタシのことを不細工だと、わがご主人は決め込んでいるけど、そんなことは
ないと思う。ここのババさんを迎えにくる介護士さんの中に、ワタシのことを
きれい、ノーブルだって言ってくれている人がいるんだよ。

その人はワタシの首の下の模様が「月の輪熊」みたいで、高貴な猫のように
見えるって言ってくれてんだ。だのに、ご主人は「ガハハ、月の輪熊が高貴って
イメージ自体に違和感が、ウワハハッー」と大笑いしてんだよ。これは月の輪熊さんにも
失礼な話だよね。でも、とにかくワタシのことをノーブルって言ってくれている
人がいるんだ。まだ一人だけどね。


ワタシは避妊手術を受けた後で、捨てられたんだそうだ。いいことじゃないけど、
「捨て方にも三分の理」なんてもんがあるかもしれない。
手術の後遺症のせいか、太りやすくってね、最近は体重5キロになってしまった。

ご主人は太りすぎだといって、最近くれる餌は少なめになったんだけど、はっきり
言っておくけど、そいつは全く効果がないと思うよ。餌をくれる家をもう二軒、
確保しているからね。ここで足りなきゃ、そっちに行くだけなんだよね。


で、ここらで一発鳴いておくかと鳴いてみると、「お、その顔がいいんだ」と
この後、餌をくれました。「黒目が見えないその不気味さが君の強みなんだよ」
「声だって、そのしゃがれ具合が素晴しい」と褒めてくれました。

ちょっと理不尽な褒め方とも思うけど、突然ワタシを見た人間はたいがい思わず
後ずさりすっからね、理不尽とも言えなくはないかとちょっと迷っているところです。

ぶっちゃけ、こっちの方が後ずさりしたいって人間も多いのだけど、人間は自分は
まともって思っている人ばかりだからね。ここのご主人だってね、そうでしょう。
皆さんだって、ご主人と初めて会った時はちょっとね、一瞬引きたいと思ったでしょうね。

ま、自分が自分のことをまともと思いたいなら、そう思っておけばいいのよ、
気づかないで生きていけるなら、気づかない方が幸せだと思うわ。
だから、ご主人に「覚醒」が永遠に訪れないことを祈っているの。

by K
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居つき猫の近況

2010年06月07日 00時11分50秒 | 
掲示板の方では、わが家の庭に居つき猫がいることを報告していたのですが、
その居つき猫の今をお知らせします。
冬を無事に通り過ごした居つき猫は


今ではこのように横着な態度でして、わが家の外回りは自分の縄張りだと
思っているようです。


不細工な容姿は相変わらずです。ちなみに鳴き声も嗄れた声で、美しくありません。


この春から二年ぶりに庭の手入れをしているのですが、僕が庭に出るとこの居つき猫は僕を
主人だと勘違いして、すぐに私の傍にすり寄ってきます。この時も咲いた君子蘭を
撮りたいだけなのに、勝手に入り込んできました。
 ※「君子蘭」ではなくて「紫欄」だそうです。シランかった。


何か獲物を発見すると、


忍び寄っていきます。




今回はチョウチョでした。


動けるけれど、飛べなくなったチョウチョを


殺すわけでもなく、食べるわけでもなく、でも時々前脚で触って、いたぶるのです。


僕が近くの古い社宅街の写真を撮ろうと出かけた時、僕の後をついてきた事もあります。


僕の近くでへたり込んで、僕の様子を見ています。


僕が関心を示さないと、僕の足元でじゃれたりしますが、僕は無視します。
猫好きな人なら、こんな時「ういやつや」となでてやるのでしょうが、
ここは飼い猫と居つき猫との境界線だと思い、なでてやったことは一度もありません。

猫は僕を飼い主だと思い、僕は猫を勝手に庭に居ついた猫だと思ってます。
こういうことは人間界でも多々あり、お互いの勘違いが妙にバランスがとれて
続くこともあります。
ですから、この行き違いもそれなりにバランスがとれているのかもしれません。

by K