2016年9月18日 毎日新聞
8月20日の来日以降、大阪府内の社員寮で寝泊まりしている。高級ホテルなどで過ごすのではなく、一般社員と共同で生活する倹約ぶりで、徹底した経費削減をトップ自ら体現。
鴻海グループ副総裁を兼ねる載社長は、 シャープからは役員報酬を受け取らないと公言しており、毎日新聞の取材に「なるべく会社の経費は使わない。 私一人で年間1億円ぐらいの経費が抑えられる」と応じた。
8月13日付で就任した載社長は、 移動でも黒塗りの高級車ではなくワゴン車を使い、出勤時には他の台湾からの出張者らが相乗りする。関係者は「どこに住もうが何に乗ろうが全くかまわない人。ぜいたくには興味がない」と評する。
社員寮は一部屋6~10畳ほどの広さで、風呂やトイレは基本的に共同。社長が社員寮で暮らしていると知らない社員も多く、ある社員は「知らなかった。新しくない建物で、VIPが住むような部屋はない。無駄に経費を使わないようアピールしているのかもしれないが、好感が持てる」と話した。
8月12日に鴻海の出資が完了すると、 載社長はまず、 組織を大幅に刷新した。経営企画や財務などの管理部門を束ねて改革を推し進める「社長室」を新設。 トップの社長室長を除き、 部長や参事など約200人の社員の役職は「フラットにすべきだ」として全て廃止した。
また、シャープでは入社後数年ごとに最低三つの部署を経験する制度が定着していた。しかし、専門性を重視する載社長は経営会議で「そんなことはするな」と廃止した。
経営危機で手放した海外のテレビ事業については 「ブランド使用権を欧米から取り戻す」と表明した。 次世代パネルの有機ELについては、「日本企業の総力を挙げて韓国企業に対抗しなければならない」と指摘。政府主導で枠組みを作り、液晶パネル大手、ジャパンディスプレイなどと組んで
でも国際競争に打ち勝つべきと主張している。
8月20日の来日以降、大阪府内の社員寮で寝泊まりしている。高級ホテルなどで過ごすのではなく、一般社員と共同で生活する倹約ぶりで、徹底した経費削減をトップ自ら体現。
鴻海グループ副総裁を兼ねる載社長は、 シャープからは役員報酬を受け取らないと公言しており、毎日新聞の取材に「なるべく会社の経費は使わない。 私一人で年間1億円ぐらいの経費が抑えられる」と応じた。
8月13日付で就任した載社長は、 移動でも黒塗りの高級車ではなくワゴン車を使い、出勤時には他の台湾からの出張者らが相乗りする。関係者は「どこに住もうが何に乗ろうが全くかまわない人。ぜいたくには興味がない」と評する。
社員寮は一部屋6~10畳ほどの広さで、風呂やトイレは基本的に共同。社長が社員寮で暮らしていると知らない社員も多く、ある社員は「知らなかった。新しくない建物で、VIPが住むような部屋はない。無駄に経費を使わないようアピールしているのかもしれないが、好感が持てる」と話した。
8月12日に鴻海の出資が完了すると、 載社長はまず、 組織を大幅に刷新した。経営企画や財務などの管理部門を束ねて改革を推し進める「社長室」を新設。 トップの社長室長を除き、 部長や参事など約200人の社員の役職は「フラットにすべきだ」として全て廃止した。
また、シャープでは入社後数年ごとに最低三つの部署を経験する制度が定着していた。しかし、専門性を重視する載社長は経営会議で「そんなことはするな」と廃止した。
経営危機で手放した海外のテレビ事業については 「ブランド使用権を欧米から取り戻す」と表明した。 次世代パネルの有機ELについては、「日本企業の総力を挙げて韓国企業に対抗しなければならない」と指摘。政府主導で枠組みを作り、液晶パネル大手、ジャパンディスプレイなどと組んで
でも国際競争に打ち勝つべきと主張している。