地球にあしあと

地球の色々なところに足跡をつけてきました。

麗江にあしあと

2007年07月30日 | Weblog
麗江に到着したのは深夜だったので、翌日はゆっくり目に、午後からの活動とさせてもらいました。

ガイドさんがしきりに、「朝8時ぐらいに古城に行くと人も少なく、景色も綺麗ですよ」と薦めてくれていたのですが、ぐうたらな私達は遅く起きて、午前中は部屋でダラダラしてました。


麗江最初のランチはこちら!
ピリッと辛い四川料理でーす。美味。




そして本日最初の観光場所は、長江第一湾。




ここは、金砂江とも呼ばれており、中国側では長江、ベトナムやカンボジアへ流れ込むとメコン川です。

ほほう。メコン川と言われると途端に親近感が湧きます。



川のそばのお土産物屋さんで、霊芝を発見しました。
う~ん、高級品のはずなのにこんな道端で売ってるのか。





その後、ちょっとした博物館みたいなところへ。





博物館と言っても、庭園みたいなところしか見てませんが。




丘の上から見下ろす麗江の町並み。




こんなつり橋があったりもして、風情があります。




ちなみにつり橋のふもとでは、地元のおじいちゃん達が民族楽器など奏でておりました。
が、チップを要求する箱がおいてあったので、とりあえず知らん振り・・・。
Tちゃんの写真を撮るときに、つり橋を写すと見せかけて、さりげなく後ろのおじいちゃん達も入れるという、我ながらセコイ手口を使う私達。



麗江ではのんびり目のスケジュールなので、この日は半日石鼓長江第一湾を見学し、夜はナシ族の古典音楽鑑賞だけです。

時間が余っているのでガイドさんが「古城とか見ますか?」と聞いてくれるのですが、怠惰な私達は「明日古城に行く予定ですよね?だったら今日は別にいいです。ホテルへでも戻りましょうか。」と、全くやる気なし。

まあ、旅の最初から飛ばしすぎるとあとに差し支えるので、麗江ではのんびりゆるりと行きたいものです。


ところが車中でひょんなことから馬の話になり、ガイドさんが「馬に乗りたいですか?」と言い出したので、馬好きなTちゃんと私は「乗りたい!」ということで、急きょ乗馬をすることに。




乗馬料金は180元。
3,000円近くします。高い!

しかも旧100元札を出したところ、受け付けてもらえませんでした。
「それって、10年ぐらい前のお札じゃない~?」と言われたのですが、はて、そんな前のかな?
母が昔中国旅行に行った時に余ったお金をもらったものだったのですが。

別に古くても偽札じゃないから受け取ってくれればいいじゃん。ケチ~!
とはいえ、これって日本で今さら伊藤博文とか聖徳太子出される感じ?

しょうがない。古いお札は後で銀行へ持って行って換えてもらうさ。


Tちゃんは赴任していた中央アジアで良く馬に乗っていたらしく、とてもお上手。
私はと言えば、何年も前に5級ライセンスを取ったとは言えめったに乗ることは無く、最後に乗ったのは4年前だったかな・・・。


事前に「馬には乗ったことありますか?」と聞かれ、元気良く「あります!」と返事したものの、私は全く初心者のような感じだったので、係りのおじさんにダメだし食らってばかり。

私の手綱さばきがあまりにもどかしいので、ガイドさんまでが「乗ったことあるんじゃなかったんですか?」と責めるように言うのですが、「乗ったことがある」と「乗れる」または「上手く乗れる」は別の話だろ~!(ちょっとムカッ!)


Tちゃんは軽々と乗っていて、「上手だ」と褒められています。いいなあ。


ところで中国での乗馬には問題が・・・。
私が初心者同然だと知っていながら、何故か係りのおじさんが馬を飛ばしまくり、めちゃめちゃ走らせたりするので、落馬しないようにしがみつくのが必死です。

ひえ~!怖いよう!
並足、早足までならともかく、全力疾走させるなんて!

中国語で「怖いから止めて!」とか言えないけど、「きゃあ~!」とか言って怖がってるのは一目瞭然のはずなのに、おじさんは全然気遣ってもくれません。
それどころか、ますます馬をけしかけ、興奮させるので、どんどん走ります。


そこでT吉、まさかの落馬。


幸い、Tちゃんに怪我はなかったのですが、ここで思い知りました。
中国ではお客さんの安全とか何も考えてないです。

あぶみの長さとか合ってなくても全然調節すらしてくれないし。
お金取るだけ取って、事故があっても絶対知らん顔に違いない。
海外旅行保険には入って来たものの、やはり身の安全には気をつけねば・・・。


ここでしばし休憩。
私らも思わぬハードな運動で疲れています。


馬たちも休憩。




落馬を機に、ガイドさんにも「帰りは走らないでゆっくり行くよう言って下さい」とあらためてお願い。(ガイドだったらもうちょっとお客さんに気を使っとけ!と言いたいところです。)

お馬さんには、何度も何度も声をかけ、必死にご機嫌取り。
「良い子だね~」「ゆっくり行ってね~」「よろしくね~」と。




帰りはパカパカ並足で戻りましたが、途中で近くにいた子牛が足を滑らせて川に落ちるところに遭遇。
乗っていた馬がびっくりして体をよじり、こちらも危うく落馬するところでした。

しかし、牛も不注意で川に落ちたりするんですね。
必死でもがいてましたけど、そんなに深い川じゃなくて用水路みたいなのだったので、大丈夫だと思います。
どこからどうやってもう一度岸に上がるのかは知らないけど・・・。


のんびり馬を歩かせていると、昔の殿様にでもなった気分です。(←時代劇ファン)
やっぱり乗馬はいいねえ。
でもさっきのような暴れん坊将軍状態だけはもうご勘弁。



乗馬で体中あちこち痛くなりましたが、夕方から麗江古城を散策。






トンパ文字の看板がかわいいでしょ。





ご飯は古城の中のファミリーカフェなるところで。




このあたりの名産と思われる、きのこの炒め物なども出て、とっても美味しかったです。





ご飯を食べてると、ライチ売りの人がやってきました。

ひとつ味見してみておいしかったので、買おうと思って値切ったのですが、なかなか値段交渉が成立せず。(ちなみに値切りの中国語はできる私。)

もう一声マケて欲しかったのにおばさんがマケてくれないので、「じゃあもういいです。要りません。」と言ってるのに、何故かおばちゃんが必死になってギャアギャア騒ぎ立てます。

いや、だからもう要らんって。
マケてくれるなら買うけど、マケてくれないなら買わないと言ってるでしょ。

が、執拗におばちゃんが食い下がってわめきたてます。
店内にいた西洋人客ももの珍しそうにこちらを見ています。

が、私もベトナムで行商人とのやり取りは鍛えられてるので、おばちゃんが泣こうがわめこうが動じず、冷たく「不要!」と言い放ちます。

そもそも商売人など、客と値段が折り合わなければさっさと諦めて別のお客さんを探せばいいのです。
しつこく食い下がってわめき立てるなんざ、商売人としてなっとらん!


ずい分長い間もめていましたが、私に取り付くしまもないので、ようやくおばちゃんは諦めて、ブツブツ文句言いながらどこかへ行ってしまいました。
あ~、よかった。


さ、さて。気を取り直して食後はナシ族の古典音楽鑑賞です。




が、疲れていたし、似た様な曲ばかりなので途中でうつらうつらしてしまいました。


後半には支配人みたいな人が出てきて、外国人客そっちのけで延々と中国語でしゃべってるので、またまたこちらもふてくされて爆睡。
話があまりに長いので最後まで聞かずに出て行ったところ、入り口付近では私達のガイドさんも椅子に座って爆睡してました。


ところで古城と言えば、もっと風流なものを想像していました。
テレビ番組などで紹介される麗江古城は、とても趣のある良い感じの町です。

ところが実際に足を踏み入れてみると、観光客でごった返し、夜ともなれば西洋人が集まるバーが軒を連ね、やかましい音楽が流れてきて、風情も何もあったもんじゃありません。
おまけに古城の周りはいかにもケバケバしい電飾だらけです。
携帯電話ショップとか、ジーンズショップとか、KFCとかもあるし・・・。やや幻滅。
世界遺産に指定されると、特定のエリアは保存されるものの、世界中から観光客がやってくるので、それを狙ってたくさんの店が生まれる。
世界遺産の負の側面でしょうか。

ガイドさんから聞いた話では、夜の音楽があまりにうるさく眠れないので、古城の上のほうに住んでいる住民らが政府に苦情を申し立てたところ、一旦は規制がかかったそうです。
夜10時だか11時だかを過ぎると、お店は音楽をガンガン鳴らしてはいけないとか。

ところがそうすると当然深夜の客足は少なくなり、店側の収入が減った分、政府の税金収入も減りました。
すると政府はあっさり規制を撤廃してしまったそうです。

で、今はまた夜中までガンガン音楽がかかり、観光客でにぎわっていると。

う~ん、住民の健康よりお金ですか・・・。
(日本も人のこと言えないが。)


あと、海外からの観光客だけでなく、経済発展真っ只中の中国国内からの観光客もかなりの数を占めています。
そうすると、ごみをポイポイ捨てたり、その辺にツバや痰を吐きまくる人も多数おり、かなり厳しい環境です。

私はベトナムで慣れているつもりでしたが、1ヶ月日本にいてもう一度あの環境に入ると、ちょっと一杯一杯になってしまいました。
やはり中国国内を旅行するときは、ある程度の心の準備が必要かと・・・。



~おまけ~
麗江の標高は2,400m。
特に体に感じる異変はありませんが、ご覧のようにウエットティッシュやクッキーの袋が気圧でパンパンに膨らんでしまいました。