縄文杉登山と白谷雲水峡トレッキングを連続でこなした翌日は、さすがに山はお休みして体を休めることにしました。
相変わらず無計画なので、朝起きて野菜ジュースを飲んでから「そうだ、今日は外で朝ごはんを食べよう」と決めました。
ちなみに宮之浦で朝ごはんを食べられる場所は非常に限られていて、というか8時から開いているところは1か所しかなくて、必然的にそこに決まりです。
ちょっと心配なのは朝から雨が降ったりやんだりしていること。
出かけようとするとユースのマネージャーさんが「今日の予定は?」と声をかけてきました。
いつも勝手に行動してるんですが、いつも声をかけられるので、マネージャーさんもせっかくだからもっと地元のこと相談してほしいのかも知れません。
「今日は特に決めてないのでバスに乗ってウロウロします」と答えると、「それなら1日乗車券を買った方がいいですよ」と教えてくれ、さらには「大川(おおこ)の滝」まで行ったらいいですよ。8時過ぎのバスあるし。」と。
本当はそれとは逆方向の永田浜の方へ行って海でも眺めようかと思っていたのですが、滝も良さそうだなと思いなおしました。
やはり色々相談した方がいいみたいですね。
時刻表を見ると、やはりバスの本数は少なく、帰りは現地へ到着してから30分後ぐらいのバスに乗らなければ、その次のは数時間後。
朝行くか午後に行くかの選択になってしまいます。
とりあえずモーニングでも食べようかと観光センター隣のお土産物屋さんへ行ってみると、なんと8時開店のはずなのに閉まっています。
う~ん、途上国かここは!
もう1軒のカフェが開くのは9時。
迷いつつ、とりあえずバスの1日乗車券を買いに観光センター内へ。
レジの人に現地事情を聞いてみると、どうやら大川の滝は現地へ到着して滝を見たらそのまま乗ってきたバスで帰るというパターンになるそうです。
周りにお店も何もなく、滝を見るだけのスポットらしいです。
う~ん、朝ごはんのお店も開いてないことだし、朝から滝に行ってくるか。
と思い、ユースから一番近い「宮の浦港入口」のバス停から乗ってもいいのですが、なぜかわざわざ「宮の浦港」まで行って始発に乗ってみました。
港についた頃にはまた雨が降り始めていました。
バスの運転手さんが「傘持ってますか?」と聞いてくれたので、「一応持ってます」と晴雨兼用の日傘を見せると、「日傘?それだとちょっと…」と言って港の観光センターから大きな傘を借りてきてくれました。
親切です。
「返すのはいつでもいいです。宿で返してもいいし」とのこと。
バスには先客2人。
観光客らしい老夫婦です。
「左側の席が海側、右側の席が山側ですから」とさり気なく案内してくれる運転手さん。
運転中もずっとマイクで観光ガイドのように色々な話をしてくれました。
「次は~、焼酎川~。焼酎川~。なぜ焼酎川かって言うとですね、昔この辺りで焼酎を密造していて、それをこの川に流したから焼酎川っていう名前がついたんですよ」
「屋久島の山ガイドの8割から9割は外部の人です。だって屋久島の人間、山登り嫌いだもん。夏は暑いから海に入るかパチンコ行くかですよ~」
「昔景気が良かった頃は、屋久杉で造った家具を買いにお金を持った人が島を訪れたもんです」
などなど、色んな話が聞けて楽しいドライブです。
途中、大雨が降ったりやんだり。
「屋久島の雨はこんなもんじゃないですよ。屋久島で雨が降るって言ったら想像を超える降り方しますからね」
途中のバス停から乗ってきた地元の親子が傘を持っていませんでした。
するとその親切な運転手さんは自分の傘を貸してあげていました。
「返すのは今度バスに乗ったときでもいいから」
田舎の人は親切でいいな~。
「次は~、栗生(くりお)~、栗生。ここにうどんとか丼物とか食べられるお店があって、こっちにメヒルギの道があって散歩するのにいいですよ~」
そうか、お腹もすいてるし、帰りはここで降りてご飯食べようかな。
1時間弱で大川の滝に到着。
ここから滝まで徒歩3分です。
「バスに遅れると置いていきますよ~。この前乗り遅れた人がいて、どうしても飛行機に乗り遅れるっていうから迎えに行ったことありますけど、路線バスですから頼みますよ~」
へえ。
迎えに行ったりしたんだ。
ほんといい人だなこの人。
ちょうど着いた頃には雨も止んできていました。
なんて日頃の行いが良いのでしょう!
ほほう、日本の滝百選でしたか。
落差88m。
向こうに見えています。
うわぁ~、迫力~。
上下レインウェアを着て、滝のそばの岩まで行ってる人たちもいましたが、私はあいにくスカートにサンダル履きなので残念だわ。
ほんとにそこには滝しかありませんでした。
もうちょっとゆっくりマイナスイオンを浴びていたいけど、バスに乗り遅れると大変です。
何もない場所で2時間も3時間も次のバス待てないし…。
雄大な滝の姿を瞼に焼き付けておきましょう。
近くの駐車場のそばにはお地蔵さまが。
こんな素敵な場所に連れてきて下さってありがとうございます。
本当に綺麗な場所なんですよー。
遠くに見える海も真っ青。
そして近くには湧水が。
名水百選です。(沢ガニもいます。)
さて、折り返しのバスに乗り、運転手さんに教えてもらった栗生で私だけ下車しました。
次のバスまで1時間弱。
余裕たーっぷり。(と思っていました…。)
のどかな栗生川の風景。
栗生小学校があります。
私、小学校とかある風景大好きなんです。
そしてリバーカヤックをする人たちが。
「こんにちは~!気持ちよさそうですね~!」
川の水は澄み切っています。
私も今度来た時は絶対にカヤックやろう。
まるで海のような川。
そういえば、「メヒルギ」の道ってこれだ。
メヒルギって何か知らなかったのですが、マングローブを形成する常緑高木らしいです。
メヒルギの散歩道、期待して行ってみたのにこれと言ったものもなく、あれれ?
仕方なく引き返し、川でしばらくのんびりすることに。
堤防を降りる階段に沢ガニ君発見。
なんだかのどかで気持ちいい~。
ああ、ようやくリゾート気分。
川に足をつけてみました。
水は本当に透明。
そろそろちょっとご飯でも食べようかと川から上がり、南国チックな花の写真を撮ったりなんかしてリラックス。
そしてたどり着いた松竹さん。
(実はあちこちに看板があるのにお店が見つからず、「すみませ~ん」とそばの民家の玄関をガラッと開けると、おばあちゃんが鍵もかけず昼寝されてました。すみません、お昼寝中にお邪魔して。。。)
さて、お店の松竹さんは趣のある民家。
庭から見える自然な風景が奇麗です。
お昼ごはんは、ミニ天丼とミニざる蕎麦のセットにしてみました。
(ちょっと揚げ物多すぎるでしょうか、私。)
壁に「たんかんジュース」とあったので注文してみると、「すみません、今シーズンじゃないんです…」
だったら張っとくなよと言いたいところですが、リゾート気分で機嫌がいいので怒りませんよ~私。
持参したマイ箸でのんびり御馳走を…と思ってふと気付いたら、次のバスまであまり時間がありません!
おおっ!なんということでしょう!
のんびりしすぎて思いっきり時間押してる
今までの優雅な気分は吹き飛び、アツアツの天丼を必死でかき込み、「す、すいませんバスに乗らないといけないので、お勘定お願いします!」と大慌てでお店を後に。
お店からバス停まで1分なのですが、道路まで出てくると走り去るバスの後姿が…。
うっそ~~~~~っ!
<つづく>
相変わらず無計画なので、朝起きて野菜ジュースを飲んでから「そうだ、今日は外で朝ごはんを食べよう」と決めました。
ちなみに宮之浦で朝ごはんを食べられる場所は非常に限られていて、というか8時から開いているところは1か所しかなくて、必然的にそこに決まりです。
ちょっと心配なのは朝から雨が降ったりやんだりしていること。
出かけようとするとユースのマネージャーさんが「今日の予定は?」と声をかけてきました。
いつも勝手に行動してるんですが、いつも声をかけられるので、マネージャーさんもせっかくだからもっと地元のこと相談してほしいのかも知れません。
「今日は特に決めてないのでバスに乗ってウロウロします」と答えると、「それなら1日乗車券を買った方がいいですよ」と教えてくれ、さらには「大川(おおこ)の滝」まで行ったらいいですよ。8時過ぎのバスあるし。」と。
本当はそれとは逆方向の永田浜の方へ行って海でも眺めようかと思っていたのですが、滝も良さそうだなと思いなおしました。
やはり色々相談した方がいいみたいですね。
時刻表を見ると、やはりバスの本数は少なく、帰りは現地へ到着してから30分後ぐらいのバスに乗らなければ、その次のは数時間後。
朝行くか午後に行くかの選択になってしまいます。
とりあえずモーニングでも食べようかと観光センター隣のお土産物屋さんへ行ってみると、なんと8時開店のはずなのに閉まっています。
う~ん、途上国かここは!
もう1軒のカフェが開くのは9時。
迷いつつ、とりあえずバスの1日乗車券を買いに観光センター内へ。
レジの人に現地事情を聞いてみると、どうやら大川の滝は現地へ到着して滝を見たらそのまま乗ってきたバスで帰るというパターンになるそうです。
周りにお店も何もなく、滝を見るだけのスポットらしいです。
う~ん、朝ごはんのお店も開いてないことだし、朝から滝に行ってくるか。
と思い、ユースから一番近い「宮の浦港入口」のバス停から乗ってもいいのですが、なぜかわざわざ「宮の浦港」まで行って始発に乗ってみました。
港についた頃にはまた雨が降り始めていました。
バスの運転手さんが「傘持ってますか?」と聞いてくれたので、「一応持ってます」と晴雨兼用の日傘を見せると、「日傘?それだとちょっと…」と言って港の観光センターから大きな傘を借りてきてくれました。
親切です。
「返すのはいつでもいいです。宿で返してもいいし」とのこと。
バスには先客2人。
観光客らしい老夫婦です。
「左側の席が海側、右側の席が山側ですから」とさり気なく案内してくれる運転手さん。
運転中もずっとマイクで観光ガイドのように色々な話をしてくれました。
「次は~、焼酎川~。焼酎川~。なぜ焼酎川かって言うとですね、昔この辺りで焼酎を密造していて、それをこの川に流したから焼酎川っていう名前がついたんですよ」
「屋久島の山ガイドの8割から9割は外部の人です。だって屋久島の人間、山登り嫌いだもん。夏は暑いから海に入るかパチンコ行くかですよ~」
「昔景気が良かった頃は、屋久杉で造った家具を買いにお金を持った人が島を訪れたもんです」
などなど、色んな話が聞けて楽しいドライブです。
途中、大雨が降ったりやんだり。
「屋久島の雨はこんなもんじゃないですよ。屋久島で雨が降るって言ったら想像を超える降り方しますからね」
途中のバス停から乗ってきた地元の親子が傘を持っていませんでした。
するとその親切な運転手さんは自分の傘を貸してあげていました。
「返すのは今度バスに乗ったときでもいいから」
田舎の人は親切でいいな~。
「次は~、栗生(くりお)~、栗生。ここにうどんとか丼物とか食べられるお店があって、こっちにメヒルギの道があって散歩するのにいいですよ~」
そうか、お腹もすいてるし、帰りはここで降りてご飯食べようかな。
1時間弱で大川の滝に到着。
ここから滝まで徒歩3分です。
「バスに遅れると置いていきますよ~。この前乗り遅れた人がいて、どうしても飛行機に乗り遅れるっていうから迎えに行ったことありますけど、路線バスですから頼みますよ~」
へえ。
迎えに行ったりしたんだ。
ほんといい人だなこの人。
ちょうど着いた頃には雨も止んできていました。
なんて日頃の行いが良いのでしょう!
ほほう、日本の滝百選でしたか。
落差88m。
向こうに見えています。
うわぁ~、迫力~。
上下レインウェアを着て、滝のそばの岩まで行ってる人たちもいましたが、私はあいにくスカートにサンダル履きなので残念だわ。
ほんとにそこには滝しかありませんでした。
もうちょっとゆっくりマイナスイオンを浴びていたいけど、バスに乗り遅れると大変です。
何もない場所で2時間も3時間も次のバス待てないし…。
雄大な滝の姿を瞼に焼き付けておきましょう。
近くの駐車場のそばにはお地蔵さまが。
こんな素敵な場所に連れてきて下さってありがとうございます。
本当に綺麗な場所なんですよー。
遠くに見える海も真っ青。
そして近くには湧水が。
名水百選です。(沢ガニもいます。)
さて、折り返しのバスに乗り、運転手さんに教えてもらった栗生で私だけ下車しました。
次のバスまで1時間弱。
余裕たーっぷり。(と思っていました…。)
のどかな栗生川の風景。
栗生小学校があります。
私、小学校とかある風景大好きなんです。
そしてリバーカヤックをする人たちが。
「こんにちは~!気持ちよさそうですね~!」
川の水は澄み切っています。
私も今度来た時は絶対にカヤックやろう。
まるで海のような川。
そういえば、「メヒルギ」の道ってこれだ。
メヒルギって何か知らなかったのですが、マングローブを形成する常緑高木らしいです。
メヒルギの散歩道、期待して行ってみたのにこれと言ったものもなく、あれれ?
仕方なく引き返し、川でしばらくのんびりすることに。
堤防を降りる階段に沢ガニ君発見。
なんだかのどかで気持ちいい~。
ああ、ようやくリゾート気分。
川に足をつけてみました。
水は本当に透明。
そろそろちょっとご飯でも食べようかと川から上がり、南国チックな花の写真を撮ったりなんかしてリラックス。
そしてたどり着いた松竹さん。
(実はあちこちに看板があるのにお店が見つからず、「すみませ~ん」とそばの民家の玄関をガラッと開けると、おばあちゃんが鍵もかけず昼寝されてました。すみません、お昼寝中にお邪魔して。。。)
さて、お店の松竹さんは趣のある民家。
庭から見える自然な風景が奇麗です。
お昼ごはんは、ミニ天丼とミニざる蕎麦のセットにしてみました。
(ちょっと揚げ物多すぎるでしょうか、私。)
壁に「たんかんジュース」とあったので注文してみると、「すみません、今シーズンじゃないんです…」
だったら張っとくなよと言いたいところですが、リゾート気分で機嫌がいいので怒りませんよ~私。
持参したマイ箸でのんびり御馳走を…と思ってふと気付いたら、次のバスまであまり時間がありません!
おおっ!なんということでしょう!
のんびりしすぎて思いっきり時間押してる
今までの優雅な気分は吹き飛び、アツアツの天丼を必死でかき込み、「す、すいませんバスに乗らないといけないので、お勘定お願いします!」と大慌てでお店を後に。
お店からバス停まで1分なのですが、道路まで出てくると走り去るバスの後姿が…。
うっそ~~~~~っ!
<つづく>