[ニューヨーク 14日 ロイター] 14日のニューヨーク外国為替市場では、ユーロが対ドルで一時11カ月ぶり高値をつけた。欧州中央銀行(ECB)の利下げ観測が後退していることや、スペインに対する見通しが改善したことが支援材料となった。
日銀に対し政府が金融緩和圧力を強めていることを背景に、ユーロは対円でも一段高となり、2011年5月以来の高値をつけた。
ユーロ/円は0.5%高の119.56円。序盤には2011年5月以来の高値となる120.12円をつける場面もあった。
安倍晋三首相は13日、NHK番組で、政府と日銀の連携強化に向けた共同文書に2%の物価目標をしっかりと書くことが大切だと指摘し、目標達成の時期については長期でなく中期で考えていく必要があるとの見解を示した。
ドル/円は0.2%高の89.35円。89.50円水準にあったオプションバリアを突破後、2010年6月以来の高値となる89.67円をつけた。ただ、市場筋によると90.00円に次のオプションバリアがあるとみられており、ドルは今後伸び悩む可能性もある。
ユーロ/ドルは0.2%高の1.3377ドル。一時は昨年2月下旬以来の高値となる1.3403ドルをつけたが、11月のユーロ圏鉱工業生産が3カ月連続で減少したことが重しとなり、その後上げ幅を縮小した。
ミラー・タバクの首席経済ストラテジスト、アンドリュー・ウィルキンソン氏は、利回り格差のシフトによってドルが売られ、ユーロが上昇するとの見方を示し、目先のターゲットとしては1.3500ドルが妥当な水準だと述べた。
スペイン中央銀行が14日発表したデータで、同国の銀行が2012年12月にECBから借り入れた資金が3573億ユーロと、前月比2.1%減少したこともユーロを下支えした。
ユーロはスイスフランと英ポンドに対しても大きく上昇し、対スイスフランでは1年1カ月ぶり高値、対ポンドでは9カ月ぶり高値をつけた。
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