アボルダージュ!!

文芸及び歴史同好会「碧い馬同人会」主宰で歴史作家・エッセイストの萩尾農が日々の思いや出来事を語ります。

吉田拓郎 & フォークソングとか・・・  (飛浪)

2006-11-03 | 音楽
一週間ほど前か、「吉田拓郎&かぐや姫 in つま恋2006」という番組をNHKで観た。オーディエンスの平均年齢実に47歳だとか何とか。拓郎も、ばしばしテレビに登場するようになって随分経つし、年を取ったよなぁという感慨よりもむしろ、よくそんなに沢山ミドルエイジが集まったことに驚いた。

吉田拓郎のはじめのうちの活躍は、私がまだ理解するには幼すぎて本当はよく知らない。拓郎認識は、彼の一世代後に出るアルフィーの坂崎幸之助くん経由による。当時、坂崎くんは「オールナイトニッポン」第二部のパーソナリティをやっていて洋楽フォークも日本のフォークもよく曲をかけた。その頃のアルフィーの(フォークがかった)曲も沢山流れたが、吉田拓郎や井上陽水の曲(古いもの)もよくかけた。

中学にあがったばかりで、ギター一本でジャカジャカ唄うフォークの意味だとかわかりはしなかった。拓郎の「人間なんて」や「落陽」も然り。だが、友人たちとの話題に出てくるアイドルたちや歌謡曲とは違う、フォークシンガーたちの歌がもつ「直接心にぶつかって、はじけて、やがて胸に沈殿していく何か」は確かに残ったような気がする。

たかが音楽、とどこかのミュージシャンは言った。
だけど、私は「されど音楽だ」と思う。
救われ、同期化し、どこか希望を求めている。

今の音楽の中にもきっと未来に歌い継がれる歌があるだろう。
しかし果たして、平均年齢47歳の「つま恋」のような、懐かしく少し切なく青春を重ねられるものになるのかは疑問だ。

若くて綺麗な女の子たちがうらやましい時もある。
だけど、多感な時期に、吉田拓郎時代そしてその後のフォーク時代を青春としてきたことは、本当によかったと思っている。

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