アボルダージュ!!

文芸及び歴史同好会「碧い馬同人会」主宰で歴史作家・エッセイストの萩尾農が日々の思いや出来事を語ります。

舟木一夫のWHITEシリーズ

2013-07-15 | 音楽
シリーズという表現は適切ではないかな?
でも、すでに三部まで発売されているから、やはり、「シリーズ」だ。
そして、実は、その四部の発売があるといいなぁ―と、心待ちにしている私だ。
…と、書いて来ても、舟木一夫ファンの人々なら、誰でも知っているだろうが、この「WHITE」って、何?
その正体はCDアルバム。
「舟木一夫は、シンガーソングライターでもある」
といった事を以前、どこに書いたか、忘れたが、どこかに書いた。大雑把な私だ(笑)
30代から40代で彼が書いた(作詞作曲)作品が収められている。
音源(レコード、CDになっている)が無い作品も含めると、彼の自作の歌は、かなりの数に上るはずだ。
数年前から、コンサートなどでも、自作の数曲を聞くことが多い。
「歌は、歳月を経て宝物になる」
と、思ったのも、それらを現在(いま)、ここまでの遠い距離を歩いてきた果てに聴いたから…。
同じ歌をCDで聴いた時、30代のまだ、少年のような声質の歌声が流れてきた。
それは、それで、よかった。
どの歌も、その歌詞に、彼の心が存在していたし、感受性の豊かさが十分に感じられる言葉が並ぶ。
その言葉の(或いは表現の方法)豊かさに、物を書いてきた私は驚いたし、十分に勉強させていただいた。
「感性なんぞは、もう、無い。何も浮かばねぇ~!」
と、数年前に、彼は言ったが、それは、誰しも、同じ。
感性は歳月と共に、年令とともに、枯渇していく。悲しいが、それが、事実。
いや、感性が枯渇するのではない。
感性は、生涯の終わりまで、心の内に存在している。
感性を表現する方法が、枯れていくのだ。
でも、これは、もの書きを含めて、アーティストには、危機だよなぁ…。
その「危機」なるものは、私も十分に感じている。怖いくらいに、ね。
話をWHITEに戻すと、「何も浮かばねェ」とは言う彼について、私は「そんなことはない」と思う。
なぜなら、舟木一夫は、自作のそれらの作品を現在の彼の感性で歌っている。
「あの頃こんな事を考えていたのか~」
と、トークしたが、あの頃考えていた事が、ここまで歩いてきた果てに、「宝物」になったなぁ―と、私は思う。
そして、自らを振り返り、私の宝物を探す。
かつて、書いた数多の作品の中に、それは、あるのか―と。
そこには、かつては、私の想いの中、いや、この脳から、溢れてきた、それこそ、ペン運びも間に合わないほどの「感性という激しい流れ」があった。
それらが、作品の一つ一つに、確実に残されていた。
「あの頃、こんな事を考えていたのか」
と、私も、思った。
それなら、私も、現在の私の感性で、物事をとらえ、書いていくことができるのではないかーと、やはり、こんなに遠くまで歩いてきたのに、舟木一夫のWHITEに、また、助けられたかな。
長い歳月、人生と言う道の端にはいろんな出来事があり、人生には、思い通りにいかない事の方が多いのだ―と、ようやく理解する頃、自分が作りだした、生み出した、それらは、いつの間にか、「宝物」に変身を遂げている。
変身してくれたから(?)、これから、まだ、歩いていく己の旅路を助けてくれる存在になっている。
私は、そんな風に思うのだ、舟木一夫の自作の歌を、そのステージで聴くと…。
その思いは自らに跳ね返って、私を助けてくれる。

そう思っていたら、6月の新橋演舞場の公演、千秋楽の歌のステージの方は、1カ月公演の終わりとは思えない内容で、当初は千秋楽を観るつもりは全くなかった私も、「どうしても行きたいからネットでチケットGetして」と誘ってくれた友人に感謝、ひどく、得をした気分。
全曲、自作の歌だった。
芝居と歌のステージの1カ月公演の場合、歌は、大体おなじみのヒットナンバーであることが多い。大ヒットの「高校三年生」は絶対に外せない内容となる。
しかし、今回の千秋楽公演に関しては、最初からスタンディングで、最初から面食らったが、「全て、自作の歌で」と聞いて、「よしっ!」と、心でガッツポーズ(笑)
何が、「よしっ」なのか(笑)

それにしても、WHITEのNo4がでてくれないものか―と、アルバム1枚を作成するのに、どれだけの時間と労力が必要か、わかっているのに、ちょっと、望みをもってしまう。
音源になっていないものが、そのまま、消えてしまうのは、何とも、勿体ない。
しかし、それもまた、よい…というのか。
いや、絶対に、よくない!(わがまま~!)。

初体験の家庭菜園なるもの、作り手の願いに応えてくれて、収穫が~!!嬉しい限り。
彼ら、彼女らのように、「作り手の願いに応えてくれる」といいなぁ、私の作品群も(笑)

画像は今朝収穫、すぐに、私の朝食となった胡瓜とミニトマト。

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1 コメント

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最高です! (kaoruko)
2013-07-16 23:14:23
最初の舟木さんのご出版の本は2冊、持ってます。
ありがとうございます。
「WHITE」は大好きな私です。
今後のご活躍とご健康をお祈りいたします。
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