アボルダージュ!!

文芸及び歴史同好会「碧い馬同人会」主宰で歴史作家・エッセイストの萩尾農が日々の思いや出来事を語ります。

それが、基本(新しい波 その2)

2013-07-25 | その他
参議院選の開票後、山本太郎氏の当選に対して、ツィッターやら、FB(フェイスブック)などには、「おめでとう」ばかりではなく、「一人で何ができる」「山本太郎が当選するようで…」といった反対の言葉も沢山あった。政治は山本がいうほど簡単ではない―等々の書き込みもあり。
それには、「じゃ、アンタは政治というものがわかっているのか」「政治の役割を理解しているのか」と、私は、思っていた。
「政治」の「本当の役割」は、それこそ、選挙戦最終日の渋谷ハチ公前で語られた事どもではないか。
政治の本当の目的は、国民の幸福だったはずだ。
それが、基本。
そこから、かけ離れて、党利=政治家の利益に走った結果が今のこの国の姿、この国の政治なのだから、ここらで、政治の基本に戻って、やりなおした方がよい。
なるほど政治家のプロ(って?いるの?)に言わせたら、山本氏らの言い分(!)も考え方も、稚拙とのことだが、昔むかし、政治は、そこから、始めたのではなかったか。そして、それこそが、真実の政治の形では…。
今後は大きな経済成長は見込めない、人口も増えない。この大和の国は、これからは「縮む時代」に入って行くだろう。
だから、これまでのような政策では、全員が幸福になることはできない。この国で餓死する人さえいる現在なのだ。
こうなったら、政治をその始まりのところから、やり直すしかない。
そう、「新しい波」たちの手を借りて、いや、彼ら「新しい波」にバトンタッチを進めて行く時期が来たのではないだろうか。

人権を尊重する国は、命を経済原理と絡めない―これが、基本だ。
ちなみに今の我が国は、
「経済が大事だから、人権はそのあと、命はちょっと、犠牲になっていてくれ」
―と言ったところか。
そもそも、経済の発展がなければ、人々の幸福はないーと考える事が間違っていないか、いや、それも正しい一面かもしれないが、もっと、謙虚な幸福、人間らしい幸福を考える時代がきたのだ。
勿論、経済の発展の恩恵が万人に齎されるなら、大歓迎なのだけど…それは、不可能に近いか?
これまでの歴史を見ると、ね。

縮む時代に向っているこの国に、「新しい波」が、若い世代から、もっと、立ち上ってきてくれたら…と、切に願う。
もしかしたら、彼ら「新しい波」たちは、この縮む時代の方向を変えてくれるかもしれないのだから…。
三年後の国政選挙に登場してくる「新しい波」たちにも、望みを持っていようか。

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