緑の街の水先案内人

都城市で緑の街の水先案内人として移る日々を写真と日記で綴ります。

志布志湾はベタなぎ

2008年11月22日 18時02分05秒 | 健康
11月22日(土)
 
炎の輝きは冷たい居室を明るくして、時々火にはじける薪の音が静けさににぎわいを添えます。ようやく暖炉の火と出逢って心が落ち着いてきます。それまでは週末と聴いたとたんに気が抜けてさして人様と難しい話をしたわけでもないのにどこかへ息抜きへ出むく気分におおわれます。



齋藤潤著「吐噶喇列島列島」~絶海の島々の豊かな暮らし~を体験するために鹿児島港発名瀬港行きのカーフェリーとしまに真夜中に乗船して島巡りを実行しようとおもっています。今回の連休、妻不在のために実行に移せず残念なり。



せめて志布志湾の海でも眺めよう、大崎町くにの松原を散歩した後はアスパルの湯につかり一週間の疲れを取るか、昨日は気温の変化に耐えきれず風邪がぶり返す一歩手前、寒さに体が馴れるまでは風邪に注意。今年もマフラーが健康維持必需品となります。



車を南へと走らせて末吉町身帰で都城志布志間高規格道路へと入ります。約七キロの行程、結構アップダウンの坂道、ただ信号がなくスムーズな車の流れ、時間にして県道より五~十分間の短縮、たどり着いたくにの松原海岸、志布志湾は高気圧のせいかほぼベタ凪、このベタ凪、吐噶喇列島巡航には絶好の航海日より、穏やかな海は緊張を解きほぐします。


海面に飛び跳ねる魚を求めて静かに旋回するミサゴ、トビとおとらずたくましい海辺のハンター

波静かな海面と空を飛ぶ見知らぬ海鳥遠くに聞こえる漁船の音、視覚以外に心の緊張を解きほぐす他の要素がありそうです。浜に打ちよする潮騒の音は耳に、泡立つ潮の香は鼻に、そよぐ風は肌に、それらが寒さに固まった体を解きほぐしていきます。潮風は体に良薬。



志布志市の中心街に入りますとまるで全てのものが静止した状態にあります。空が澄みきっているだけに建物がくっきりと浮かび上がり動くものが見えません。公園埠頭に出ますと釣り人の先にある海面が昼の光に照らされてキラキラと真珠の如く輝いています。



戦前に連合艦隊が仮泊した志布志湾、その上空を海上自衛隊鹿屋基地哨戒機が旋回しています。飛行訓練でしょうか、晴れわたった大空に一点だけ動いている空間です。機首がこちらに向かってきたときにふと航空機の恐ろしさが浮かんできます。沖縄戦で沖縄本島が陥落する六月ころか、カーティス双胴偵察機の急な飛来や、グラマン戦闘機の機銃掃射に燃え上がる国鉄貨物車などこの志布志市はアメリカ軍の襲撃地でありました。崖面に掘られた防空壕のかずかず、全てが表面を埋められて今では存在さえ確認できそうにありません。
あれから六三年が経過して目に見えるものは何か?沖縄には今もなおアメリカ軍が駐屯しています。南九州にはアメリカ軍駐屯基地はありません。沖縄と南九州の明暗を分けたものは何であろう?最近目にする防衛省の不祥事、軍人とはそれなりに隠れた負を持つものか。敗戦の痛手、何故にかくも永く続けるのであろうか!たかが一度の負け戦くらいにだ。

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