緑の街の水先案内人

都城市で緑の街の水先案内人として移る日々を写真と日記で綴ります。

宮崎港に寄り道して気分転換

2010年05月25日 17時59分49秒 | 季節
5月25日(火)  

 午前十時から宮崎県宅地建物取引業協会の本年度通常総会が開催される為に朝一番で宮崎市へ出かけました。朝から風の強い日です。愚妻の車を借りて出向きましたが、風でハンドルを取られそうで慎重運転になりました。九州自動車道宮崎道は通行量も少なくて前期高齢者が運転するのには国道よりもベターです。この宮崎道も開通して三〇年を迎えるでしょうか。三〇年が経過した割には通行量の増加が目に見えるほどではありません。そう言う地域がらなのか、首都圏や関西圏のあの異常にも見える交通ラッシュはお目に掛かった事がありません。


Car ferry of Miyazaki port Miyazaki City Japan

たどり着いた宮崎駅近くの元・宮崎厚生年金会館、諸々の総会や会議会場としてすっかり県民に定着した感がします。交通の便や規模にも恵まれたのでしょう。通常総会はさまざまな質問が出されて協会内部事情も見えて来ます。今期は役員改選もあり、新たな陣容で協会公益法人化の問題を始めとして諸々の懸案事項を対処されて行かれる事を期待します。



帰り道、時間もあり宮崎港へ車を走らせて寄り道します。宮崎港の光景はどことなく陸と異なった時間が流れております。大淀川の左岸沿いの沖合に防波堤を構築して日向灘の波をせき止めて出来上がった外洋港です。築港当初から欠陥港と陰口が出ておりました。港湾施設としては未だ岸壁があるだけで、本格的なコンテナ埠頭や倉庫群がありませんので、入港船舶は限られておるのか、関西方面へのカーフェリーが目立ちます。どこか南米チリの港、アリカやアントファガスタ港を思い起こす港の出来上がりです。



港湾内で最も便利な位置にある岸壁には宮崎海洋高校練習船進洋丸が係留されており、白い船体が海のロマンを醸し出しております。船尾では関係者の方々が午後のひとときを過ごしておられます。停泊中の時間とは船舶職員にとっては何にも代え難い体を休める時間でもあります。練習船は貨物船等に比較しても航海時間が短いので同じ船員仲間でもどこかおっとりとした雰囲気があります。



しかし、港内の日ざしは夏そのものです。風に強さもあり、暑さの中でもさらりとした海の雰囲気が頬を撫でていきます。こうしてさっぱりした気持を頂きますと港へ寄り道した甲斐がありました。同じ地方の港湾とはいえ志布志港と宮崎港では似通った部分とどこか異なる部分があり、それを探し出すのも楽しみの一つです。



海は心の持ちようを変えるに相応しいポイントでもあり、そろそろウミガメが九州東岸の浜添いに産卵にやって来ます。内之浦、青島、富田浜といずれも時間にして都城盆地から車で一時間の距離、今年こそはとウミガメ生命の誕生に出逢ってみたいものです。



陽が沈むにはまだ時間のある頃合いになりました。窓から見える東の空、入道雲と青い空が新鮮なものとして目に入ります。孫娘看病の手伝いで出向いていた愚妻も十八日ぶりに帰宅して、下からは夕餉の支度、包丁の音が聞こえます。

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