緑の街の水先案内人

都城市で緑の街の水先案内人として移る日々を写真と日記で綴ります。

田植え

2013年06月24日 18時00分00秒 | 農業

6月24日(月)  田植え


 都城盆地が都城湖であった時代

稲作が始まるにはまだ幾千年あり

湖水が引き川筋が出来はじめた頃

この間はどれだけの隔たりだろう


いつしか川そいに早苗が植えられ

湧水を引いた田の広さは畝の起源

二千三百年と遺跡はひっそり語る

今も営々と梅雨には田植えが続く



水源に動力音

2013年06月15日 17時22分24秒 | 農業



6月15日(土)  水源に動力音

 


 記憶に残る年間降雨量二四〇〇ミリ
豊かな水源は二三〇〇年か稲作の遺跡
それでも田植用水にことかく年もあり
天の雨水が唯一たより往時の水耕稲作

いつの頃か動力源を用水に使い始めて
風景も様変わり一馬力や田植人が消え
くめども尽きぬ水路の源にモーター音







 

 

 

<script type="text/javascript">//
(function(i,s,o,g,r,a,m){i['GoogleAnalyticsObject']=r;i[r]=i[r]||function(){
(i[r].q=i[r].q||[]).push(arguments)},i[r].l=1*new Date();a=s.createElement(o),
m=s.getElementsByTagName(o)[0];a.async=1;a.src=g;m.parentNode.insertBefore(a,m)
})(window,document,'script','//www.google-analytics.com/analytics.js','ga');

 

ga('create', 'UA-41770459-1', 'goo.ne.jp');
ga('send', 'pageview');

 

// ]]></script>



坂元棚田

2013年06月07日 17時47分27秒 | 農業

6月7日(金)   坂元棚田


 山中にひっそり坂元棚田
そろそろ田植も始まるかな
気になるノスタルジアの地
山村に声する人の姿みえず
農耕馬のいななき聞こえず
時の移りをしめすトラクター
静々と小さな山田を代掻き

にぎわう早乙女の声まじか















田植はじまり

2013年06月06日 17時41分50秒 | 農業

6月6日(木)   田植はじまり


 しっとりと梅雨の湿り気は
安堵感と伴に走馬燈がまわる
今は田植から解放された身分
それでも六〇年の歳月を経て
一馬力の光景を連れ添い蘇る

新幹線の車窓から眺める水田
海近し山陽道も田植はじまり
二千年くり返す瑞穂の季節詩










稲刈りの季節

2012年10月19日 20時54分30秒 | 農業
10月19日(金) 


MAP:宮崎県都城市下長飯町姫城公園


 稲刈りシーズンとは収穫の季節、秋とは古来より何かと忙しい日々が続きます。目には様々な過ぎ去りし日のなごりを眺めます。あえて申しますと人の消え去った光景、感慨もひとしお、昔のにぎわいだ場面が甦るからに他なりません。そんな場面を通り過ぎて視界広がる場所に出ますと、稲穂の波、黄金色の波、季節が巡りますと変わらぬ光景に出逢い、一息の力を頂きます。













坂元棚田の稲かり

2012年10月07日 17時22分46秒 | 農業
10月07日(日) 



宮崎県日南市坂元棚田

 今が稲刈りのさかり、黄金の波が刈り取られて掛け干しされる稲穂の列は、農作業の厳しさが秘められています。それでも、何となく安堵感を感じますのは今が収穫の季節、黄金色に波うつ稲穂と刈り取られるサマは秋の風物詩であります。何となく落ち着かないのは、収穫の現場を眺めたいと言う潜在意識が働くのか、訪ねる場所を頭の中で探して廻ります。

 季節を感じて、収穫の喜びをご相伴にあずかるのは、やはり、日南市坂元棚田が最も相応しい候補地に思えます。作付けが同じで稲刈りも十月に入り全国同じ時期にあります。本日は金御岳でサシバ観察会でもありますが、収穫の香りを胸一杯に吸い込む事で、潜在意識を満足させそうで、マイカーを南へと走らせて国道二二二号線を日南市へと向かいます。

 現地の展望台へ立ちますと大型コンバインが静かに稲穂を刈り取っています。坂元棚田の枚数は百枚前後でしたか、うろ覚えの数字ですが、半分ほどが稲刈りを終えております。農作業の人影は五人もいますでしょうか、眺めておりますと何とも言えない満足感に包まれます。





























早期水稲の小串棚田

2012年09月10日 18時01分48秒 | 農業
9月10日(月)  


大隅半島の棚田

四月二一日の小串棚田の水田風景


 四月下旬に肝付町小串棚田の田植え風景に出逢い、トラックターと数人の人手で、面積一町歩前後の水田に早苗がずらりと並んだサマを眺めますと、どういう訳かホロリとなるか元気が盛り上がってくるかどちらかです。このときは大隅半島の過疎と高齢化が進む小集落の農地が、今も健全である事に感銘を受け、ホロリとなりました。あれから数ヶ月、そろそろ稲刈りシーズン、現地に出向いてカメラに納めようと、たどり着いて海岸の上に有る小串棚田を眺め入りました。



 いやあ!です。ものの見事に水田は稲刈りも終えて、きれいさっぱり稲株も無く、稲刈り跡が鋤き耕されて、ものの美事でした。これほどさっぱりとした光景はありません。明けて肝付町役場に問い合わせますと、小串地区は早期栽培の稲作ですので、すでに稲刈りは終えていますと。調査しますと四月二一日に田植えを終えた棚田をカメラに納めましたので、あれから四ヶ月と半ばが過ぎており、稲刈りを終えて、次の耕作準備で鋤き耕すには充分な時間があります。



 こうして現場でさっぱりとなった棚田を眺めますと、機械化された農業法人が暦に従い稲作作業をこなしておる事に気づきます。棚田の農作業が個人農家から農事法人へ移行しております。つまり、人手の無くなった集落の棚田は、農地としてしっかりと保全されております。機械力の入りにくい小さな農地は家庭菜園もしくは花卉類が季節により栽培されております。きれいさっぱりと稲刈りを終えて、鋤き起こしまでされた農地、塩害にでも遭ったのかと思ったりしました。改めて水耕稲作の歴史が古い事を認識します。何は無くても水田だけは守る。大隅半島小集落の棚田に地域民の魂を見る思いがしました。