ズッキーニの味噌煮込みBlog版

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iPhone OS 2.1 アップデート後

2008年09月14日 10時43分13秒 | Weblog
 Windows 95が出たときに「(前のバージョンの)3.1から91.9も上がったのにこの程度か」というジョークがあったことを思い出した。iPhone OS 2.0はリリース直後に2.0.1、2.0.2とバグ修正を主とした小幅なリリースが続き、今回2.1がリリースされた。たった0.1だが、違いはとても大きい。Windows の比じゃない(だからジョークなんだってば)。

昨日一日使い込んではっきりと認識できるのは三点。電池の保ち、電界強度(表示)の安定、そして日本語入力の劇的(これは本当に劇的)な改善だ。

まず電池。

いつもおなじ使い方をしているわけではないし、たまたまの休日だ。平日よりは利用の度合いが低いのだが、それでも電池の保ちが良くなったことは実感できる。この感じだと平日は帰宅するまで電池を気にしなくても良さそうだ。なにをどう改善したのかわからないのだが、とにかく改善されていることは間違いない。

つぎに電界強度。

iPhone 3Gの電界強度計は自宅にいても部屋によって違っていたし、おなじ場所でも1本だったり3本だったり。どうも安定していなかったのが今回のリリースからどこにいてもバリ5(まぁた若ぶって)で、非常に安定するようになった。もちろんこれは表示の話であって、実際に電界強度が安定しているのかどうかは別問題。しかしこれも、控えめに表現するがAppleが「なにかやった」ことは間違いない。

そして日本語入力。

これはもう、どう表現したらいいのかわからないくらいに良くなった。「改善」などと軽く表現していいのかというくらいの変わりようで、意地悪な言い方をすればそれだけ、最初の出来がひどかったということでもある。

いまどき単語登録もできない単文節変換。しかもしばしば動作がシブくなり入力が引っかかる。この日本語入力システムの開発に関与しているとおぼしき人物が、連文節変換に期待する声をバカにしたような反論をしているのを読んだことがあるが、それなら文句が出ない単文節変換を出してみろと、苦々しく思っていた。

今回の方式は連文節変換ではなく長文変換だという声もあるようだが、確かに一般的に受け入れられている連文節変換とは違いがある。感じとしては、文節切り直しを認めない複文節変換+推測変換といったところか。使い慣れないところはあるが、以前の単文節変換+推測変換とは比べる気にもならないくらいにスムーズだ。入力の引っかかりもほとんどなくなり、長めの文章もまったくストレスなく書ける。

泥沼から清流に飛び込んだほどの変わり様だ。清流は言い過ぎか、まぁいいや。うれしいから、それくらいのほめ方はしておこう。

残念なことに、連絡先(アドレスブック)に登録してある単語を推測変換の候補に入れてくれなくなった。前の版にはこれがあったので、自分には必要な珍しい氏名や会社名を変換候補に出してくれた。たぶんこれもスムーズな入力の障害になっていたのだろうが、今回の版から外れている。アタシの名前が氏、名ともに変換できなくなった。^^;

おそらくはつぎの版で、単語登録をなんらかの形で搭載してくると思われる。文節の切り直しができないので文節学習はしないのだろうが、それでも単語登録ができれば変換精度は飛躍的に向上するはずだ。いまの辞書はどうも平仮名の登録単語が少ないようで、漢字をできるだけ開く(平仮名で書く)癖のあるアタシにはちょっとしたストレスなのだ。

もっとも、ユーザが下手な品詞登録をしてしまってせっかくの(なかなかに賢い)変換ロジックを台無しにしてしまうリスクはあるが。

    *

とにかく今回のリリースでiPhone 3Gは、非常に快適になった。

本体もどんどんパワーアップしているし、ネイティブアプリやセンスのいい対応Webサイトも増えている。Appleが手が廻らない、あるいはあえて手を廻していないところを上手に探り当ててくる新興企業の動きには、ワクワクするものがある。マイミクのnabejさんにInviteしてもらったDropboxなんか、iPhone対応をWebでやって、本当にクールなサービスを提供している。

我が社も頑張っている。早いとこ成果を出したいものだ。

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