精神機能と能力開発:心理学―教育学―社会学

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リハビリテーションと学校教育の言語機能

2015年01月18日 | 言語機能


1.リハビリテーションの言語機能

言語機能
=1)大脳+2)運動+3)聴覚
=1)言語中枢(ウェルニッケ・ブローカ)+2)発声発語運動(声帯振動・共鳴)+3)聴覚(聴き手の・話し手の)

※話し手の聴覚は、相手の声を聴くだけでなく、自分で自分の声を聴いている

2.学校教育の言語機能
(1)コミュニケーション
1)言語コミュニケーション:言葉で伝える(文字通りの意味で)
2)語用:言葉以外(非言語・文脈)と併せて(冗談や皮肉など、言外の意味で)

(2)行動をコントロール
1)言葉で行動を指示する
2)自分で自分に、言い聞かせる

(3)思考(言葉で考える)
1)他者とディスカッション
2)自分1人で、自問自答

学習と職業のモチベーションの違い ~他者(顧客)と外発(対価)~

2015年01月15日 | 動機づけ・モチベーション・習慣


(1)非自律の内発
内発的モチベーションには、非自律のものが存在する。動かされているモチベーション。
このようなモチベーションは、動かされるものがなくなると消失し、持続しない。
あるいは、良くないと思っても、自分で止められない。

(2)学校と職場
学習と職業のモチベーションの大きな違いは、職業では、他者(顧客)や外発(対価)の存在が、避けられないこと。
職業のモチベーションでは、自律で、内発であり、外発であることもあり得る。(図の右側の、重なりの部分)

<関連記事>
モチベーションの自律-非自律 ~非自律の内発と、自律の外発~ >>このブログ内のリンク先
モチベーションの基本型 ~報酬を得る・罰を回避する~ >>このブログ内のリンク先

無意識有能と熟達 ~オイゲン・ヘリゲル「弓と禅」~

2015年01月14日 | 意識



オイゲン・ヘリゲル(Eugen Herrigel)
ドイツの新カント派哲学者。大正13年(1924年)~昭和4年(1929年)まで、東北帝国大学に招かれて来日し、哲学を講じた。この間、禅の精神を会得するために、阿波研造 師範の下で弓道の修行を行った。その様子は、『オイゲン・ヘリゲル(著)稲富栄次郎・上田 武(訳)弓と禅 福村出版.』に詳しい。

阿波師範は、弓を意図的に引くのではなく、自己を離れた無我の沈潜によって、引き絞った弓から、満を持して射が“笹に積もった雪のように落ちてくる”ことを待つように指導していた。しかし、ヘリゲル教授はその習得がなかなか進まず、いつも足踏みをしていることに我慢できなくなり、経験のあった小銃射撃の要領で、矢を押さえつけている指を用心深く徐々に開く方法を思いついた。これを見た阿波師範は、自分をだまそうとしたとしてヘリゲル教授の指導を断ることを伝えたが、紹介者の小町谷教授のとりなしで、再び稽古が始められた。

「もし“私が”しなければ、いったい射というのはどうして放されることができましょうか?」
「“それ”が射るのです。」
「ではこの“それ”とは誰ですか?何ですか?」
「ひとたびこれがお分かりになった暁には、あなたはもはや私を必要としません。そしてもし私が、あなた自身の経験を省いて、これを探り出す助けをしようと思うならば、私はあらゆる教師のなかで最悪のものとなり、教師仲間から追放されるに値するでしょう。尋ねないで、稽古しなさい。」

例えば、マネジメントの用語では…
1)無意識の無能 → 2)意識された無能 → 3)意識された有能 → 4)無意識の有能

モチベーションの自律-非自律 ~非自律の内発と、自律の外発~

2015年01月13日 | 動機づけ・モチベーション・習慣


(1)モチベーションに働く要因
1)自律-非自律(自分について)
2)内発ー外発(活動の目的と手段)
3)他者の存在(他者について)

自律の対義語は他律というより、非自律。その点では、外発より内発の方が、より望ましいとは限らない。

電子メールやSNSのトラブル ~非言語情報の不足と認知的反芻~

2015年01月12日 | コミュニケーション


(1)対面
非言語情報には、感情や真意、本音が含まれる。これは、コミュニケーションの重要な情報。

(2)電子メール
非言語情報について、情報不足の状況が生じる。(顔が見えない、音信のない期間)
その情報不足を、認知的な反芻(rumination)で補い、不安や疑心暗鬼を生むことがある。
メールの返事はできるだけ早く、顔文字(*^-^*)(^_^;)を添えるのも効果的。
※ 顔文字=表情 → 感情 → 非言語情報

反対意見の重要性 ~確証バイアスと集団思考~

2015年01月11日 | ヒューリスティックス・バイアス


(1)確証バイアス
仮説Aの正しさは、仮説Aを支持しない証拠(3,4)を検討することによって確かなものとなる。
しかし、一旦仮説Aが正しいと判断すると、その判断が正しいことを補強する証拠(1、2)だけを集めようとする。
(正解は、仮説B)

(2)集団思考
親しい者の一体感の強い集団では、同調圧が働き、意見の全員一致を求め、反対意見を言いずらい。
反対意見は、一体感を損なうものとして、排斥される。味方チームの中に、敵チームが混じっている状態。
全員一致(満場一致)で賛成された意見は、全員が間違っている可能性もある。

鉛筆と方眼ノート ~アイデアのための道具~

2015年01月10日 | アカデミック・スキル


(1)筆記用具
1)キーボード
筆記よりも、負担や疲労が少ない。指の動きで、ディスプレイに文字を表出する。
アイデアが、文字としてまとまっているときに。

2)シャープペンシル
常に一定の細い線を書けるが、疲れる。
筆圧で芯が折れやすいので、気持ちを加減してしまう。
その加減で、アイデアが抑制されて、出にくくなる。
絵を描くより、定規で硬い線を引く感覚。

3)鉛筆
疲れない、安心して筆圧をかけられる。
アイデアの身体性を、ダイレクトに表現できる。
ペン先を、どの方向にも自由に動かすことができる。
字を書くというより、絵を描く感覚。

(2)ノート   ※知覚のアフォーダンスの違い
1)横罫
横に書かなければ、という気になる。文字を書かなければ、という気になる。

2)方眼
縦横、文字でも絵でも、自由に、どの場所に描いてよい気になる。

アクティブ・ラーニング ~教授学習パラダイムの転換~

2015年01月09日 | 高等教育


(1)アクティブ・ラーニングとは
教えること(teaching)から学ぶこと(learning)への、教授学習パラダイムの転換。主体的な学び。
双方向的な授業、ディスカッション、プレゼンテーションなどを取り入れた、学生参加型の教授―学習形態。

2008年  中央教育審議会 学士課程答申 「学士力」(学士課程の質的保証として)
2012年  同 質的転換答申 「アクティブ・ラーニング」
2012年~ 文部科学省 産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業 (大学教育と産業界をつなぐ正課教育の方法として)

歴史的には、17-18世紀の大学は、研究よりも教育を重視していた。教養を身につけた一人前の社会人になるための、準備教育の場。 

(2)アクティブ・ラーニングの3つの背景
1)ユニバーサル段階
大学進学率が15%を超えるとマス(mass)段階、50%を超えるとユニバーサル(universal)段階。
ユニバーサル段階では、学生の多様性が特徴。その多様性を包摂する教育方法としての、アクティブ・ラーニング。

2)知識基盤社会
知識基盤社会とは、情報・知識が、社会・経済の発展を駆動している社会。それを支えている社会インフラが、インターネット。
インターネットは、既存のメディアをすべて包摂し、網羅的で双方向的。
検索型の情報・知識リテラシー、知識の活用・思考力、知識のマネジメントが求められる。

3)社会の要請
大学教育と産業界をつなぐ教育方法としての、アクティブ・ラーニング。
知識基盤社会において必要となるスキルが、ジェネリック・スキルや社会人基礎力。思考力、問題解決力、チームワークなど。
これを、アクティブ・ラーニングによって身につけることが、大学教育に期待されている。

<参考文献>
溝上慎一(2014)アクティブラーニングと教授学習パラダイムの転換 東信堂.

<関連記事>
(情報ネットワークと知識ネットワーク)丸暗記はなぜ良くないのか? ~覚えにくくて、忘れやすい~ >>このブログ内のリンク先
(協同学習・互恵的な学習)人間集団に働く2つの要因 >>このブログ内のリンク先
(自己調整学習・自己決定理論)自律的なモチベーションの獲得プロセス ~他律から自律へ~ >>このブログ内リンク先

自律的なモチベーションの獲得プロセス ~他律から自律へ~

2015年01月08日 | 動機づけ・モチベーション・習慣


(1)学習における、自律と他律
何か新しいことを身につける学習には、他者が存在している。教師や親、兄弟、友人、先輩・後輩。
他者が、学習のモチベーションに、どの程度、関わっているのか? 他律
自分が、学習のモチベーションに、どの程度、関わっているのか? 自律

(2)自己決定理論
自律とは、独立ではなく、自己決定のこと。自分のことを、自分の人生を、自分で決めること。
学習の理由(モチベーション)について、他律と自律(自己決定)に注目するのが、自己決定理論(デシとライアン Deci & Ryanによる)。
他律と自律が、学習の理由(モチベーション)を、どのように調整しているか?

0) 非動機づけ(無調整): やる気ゼロ
1) 外的な調整: 人に言われて、叱られるから
2) 取り入れによる調整: 義務だから、できないと恥ずかしいから、将来困るから
3) 同一化による調整: 学習に価値を感じるから、将来役に立つから
4) 統合による調整: 自分らしさ(アイデンティティ)と一致しているから
5) 内発的な調整: 活動・内容それ自体が楽しいから

(3)自律を促す要因
1) 自律性の欲求: 自分のことを、自分で決めたい。
2) 有能さの欲求: 分かるようになりたい、上手になりたい。
3) 関係性の欲求: 人と一緒に、助け合って。上手な人をモデル・目標にして。

(4)他律は、良くないのか?
0)の非動機づけは、やる気ゼロの状態。興味や価値を感じない・分からない・できない・できそうにない、など。
他律のモチベーションは、強力な駆動力で、行動を開始させることができる。最初のきっかけとしては、有効。しかし、それに頼り続けることはできない。

その後は、他律を交えつつ、自律を促す働きかけへと、移行する。とくに、2)取り入れ → 3)同一化の移行が鍵。他律から自律への移行が、最も困難
そのための方法としては、(3)の自律を促す要因、1)~3)。1)について、生徒・学生の将来イメージ(キャリア)と関連づけることも、1つの方法。
併せて、分からない・できないことへの、手立ても必要。やる気がないことの、根本的な原因を解消する。

<関連記事>
モチベーションの基本型 ~報酬を得る・罰を回避する~ >>このブログのリンク先

フレーミング効果 ~損得の感情と判断~

2015年01月07日 | ヒューリスティックス・バイアス


(1)損失回避性
人間の判断では、利益を得るより、損失を回避しようとする。
利益と損失が同額であるとき、主観的な価値は損失の方が大きい。
利益より損失を、より大きく感じる(プロスペクト理論)。

(2)フレーミング効果
フレーミングとは、損得の感情と結びついた、ものの見方。損と得の、どちらに注目するのか?
同じ内容であっても、損失に注目した場合と、利益に注目した場合では、判断が異なる。
(例)
ある会社が、新しい事業を始めようとしている。その事業が成功する確率は80%、失敗する確率は20%。その事業は始めるべきか、否か?
1)ネガティブ(損失)に注目したフレーミング: 「失敗する確率は、20%です」 「やめておこう」
2)ポジティブ(利益)に注目したフレーミング: 「成功する確率は、80%です」 「やってみよう」

オーバーワークのエフォートは、長期間続かない ~自分のエラーに気づかなくなる~

2015年01月06日 | 動機づけ・モチベーション・習慣


(1)オーバーワークとエフォート
至適な作業速度を上回る速度を要求されるとき、オーバーワークとなる。
同じ時間内に、より多くの作業量を、作業の質を落とさずに行うことが要求されるとき、エフォート(effort 心的努力)が生じる。

しかし、エフォートは一時的・短期的な増強作用で、これを長期間続けることはできない。エフォートは、ストレス
奮起と気分の高揚で、疲労を感じていなくても、確実にストレスや疲労が蓄積される。
エフォートは、次第に低下していく。

(2)オーバーワークの影響
1)作業の質が低下
オーバーワークで、エフォートが低下すると、作業の質が低下する。質より量が優先される。質を気にしなければ、エフォートは不要。

2)エラー検出
自分で自分のエラーに気づかなくなる。十分に注意を払っていると思っていても、思いがけないエラーが発生し、そのことに気づかない。エフォートの空白。

3)抑うつ
エフォートは、ストレス。ストレスや疲労が蓄積し、気分が抑うつ状態になる。

4)ルーチン化
習慣的で定型的なルーチンは、エフォートを必要としない。仕事の進め方が、エフォート不要のルーチンに移行する。
仕事がルーチン化すると、気遣いが少なくなり、人と接する仕事ではマイナスとなる。

(3)対策
1)定期的に、休憩をとる。休憩をとることを、習慣にする。
2)作業時間・作業期間を、延長する。作業人員を、増やす。作業量を限定する(1日○○食限定など)。
3)ルーチン化できるところと、できないところを見分ける。
4)させられ感を→主体感に。させられ感は、ストレス。取り組みや意識を、変える。など

×NG 気力や根性で補う (理由は上述の通り。一時的に増強効果が得られても、それと引き換えに、状態は更に悪くなる。)

学習障害と学業成績 ~認知発達の部分的な障害~ 

2015年01月05日 | 発達障害(学習障害)


(1)学習障害と学業成績
心理学用語としての「学習」(ラーニング learning)とは、学業成績(アチーブメント achievement)のことではない。生活環境での文化的な経験によって、認知機能を発達させること。
学習障害(learning disablities LD)とは、認知機能の部分的な発達障害。

(2)学習障害とアンダーア・チーバー
学習障害もアンダー・アチーバーも、学業成績の不振という最終的な結果は同じであるが、原因は異なる。
アンダー・アチーバー(under-achiever)とは、学習経験の不足によって、学業成績が不振であるもの。学習経験の不足によって、本来期待される学業成績を下回っている(アンダー under)。アンダー・アチーバーでは、学習経験を増やすことで、学業成績は改善する。

一方、学習障害は、認知発達の部分的な障害。より基礎的な障害。学習障害では、単に学習経験を増やすだけでは、学業成績は改善しない。障害のある認知機能を迂回して、別の教え方(学び方)が必要。

<関連記事>
2つの発達障害 ~知的障害・脳性麻痺と、LD・ADHD・高機能自閉症~ >>このブログ内のリンク先

大学の授業 ~授業研究や学級経営からのヒント~

2015年01月04日 | 高等教育


(1)大学と教育機能
かつては、大学とは研究機関であるとされ、大学では授業の教え方を考えることが少なかった。
現在は、大学進学率が上昇し、大学の教育機能が重視されるようになった。学生に何を教えたかではなく、学生が何を身につけたかが問われる。
さらに、双方向の授業や教室外学習など、学生の主体的な学修経験の取り組みが始まっている。

(2)小・中・高の学校教育
大学生は、小・中・高の学校教育を経て、大学生になる。小・中・高の学校教育では、授業研究や学級経営について、知見や経験則の蓄積が豊富にある。
とくに我が国の授業研究は、国際的に高い評価を受けている。大学の教育機能について、大学の授業でもこれらの知見や経験則の蓄積を活用できないだろうか?

(3)授業研究や学級経営からのヒント
1)集団意識
学級崩壊とは、規範の崩壊。規範とは、集団が前提。集団を維持するために、規範が必要となる。
しかし、集団経験が乏しいと、集団意識が乏しくなる。集団意識が乏しいと、規範意識も乏しくなる。

大学では、ホームルームが存在せず、授業の座席も自由で、履修登録したあまり知らない者同士が集まる。
このような人間関係のつながりの緩さは、いじめや不登校などが生じにくい反面、集団意識を作りにくく、規範意識も低くなりやすい。
大学の授業中の私語や飲食などの無秩序は、教室内で集団意識を作りにくいことに原因がある。

2)黄金の3日間
4月の始業式後の3日間が、その後の1年間の学級経営の成否を決定する。この3日間は、黄金の3日間と呼ばれる。
大学では、前期・後期の第1回目の授業が、これに相当する。第1回目の授業で、担当教員の様子を探り、その後の授業態度を決定する。
この第1回目の授業の重要性は、あまり意識されていない。

3)アドバルーン
アドバルーンとは、クラスの荒れ始めの兆候のこと。クラスの規律や教師の指示に従うつもりがないことの、パフォーマンス。
学習内容に興味が持てない、自分の理解を上回っているとき。クラスの規律(評価の基準)を破壊し、自分に都合のよい評価の基準を形成しようとする。
そこでまず、アドバルーンを上げて、教師の反応を小手調べして、さらに本格的な荒れに進む。

4)4分6の構え 
4分6の構えとは、板書をするときに、学生に背を向けるのではなく、半身になること。黒板4:学生6の割合。
完全に背を向けてしまうと、学生は教師が見ていないと思い、規律意識が低下する。4分6の構えは、板書をしているときでも、学生にも目を向けるための方法。
また、板書が授業の流れを中断させることにも気をつける。黒板に文字を書くスピードは、話すスピードよりも格段に遅い。 

5)隠れたカリキュラム
シラバスに明示されていないが、担当教員が無意識に伝えていること。無意識なので、自覚しにくい。
(例)
学生観(学生をどう思っているのか、学生に何を期待しているのか)。
学習観(学習とはどのようなことか、という信念)。
研究や教育に対する、姿勢や情熱。
授業開始に遅れる。服装がルーズ。
評価が一貫しない。学生と馴れ合いで、友達のような先生で、権威や尊敬を受けていない。(先生が友達なら、先生は要らない、友達だけでよい)。など

6)中間層
成績の上位層や下位層に比べて、大多数を占める中間層は注目されにくい。問題を起こさず、普通で目立たないから。
しかし、学級崩壊が本格化するのは、この中間層が教師から離反することが契機。
学修でも学生生活でも、この中間層に対する支援を充実させることが、鍵となる。
問題を起こさず、目立たないことは、決して当たり前ではなく、努力が隠されている。

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モチベーションの基本型 ~報酬を得る・罰を回避する~

2015年01月03日 | 動機づけ・モチベーション・習慣


(1)接近と回避
人間のモチベーションは複雑であるが、モチベーションの基本型は、接近と回避の2つ。
報酬に接近し、罰を回避する。快を求め、不快を避ける。これは、生物学的に根源的なモチベーション。

(2)回避>接近
回避のモチベーションは、作用が強力。その場では、強い力でコントロールすることができるが、副作用が大きい。
不快を避けるという、消極的なモチベーション。積極的な取り組みがなく、必要最小限のことしかしない。ごまかしや取り繕い。内心では、不満や反発。
これは、不安や恐怖に駆動されている。さらに、不安や恐怖によって、本来の実力を発揮することが妨げられる。

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