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ADHDと定型発達のモチベーション ~内発と自律の違い~

2015年04月12日 | 動機づけ・モチベーション・習慣


『ADHDと定型発達のモチベーション ~内発と自律の違い~』

(1)3つのモチベーション
1)内発 Intrinsic
 a)そのもの・没頭
 b)活動そのものに動機づけられている状態。
 c)活動それ自体から動機づけを得ている。
 d)活動に没頭している状態。フロー体験・ゾーン。
 e)スポーツや芸術など。
2)自律 Effortful
 a)意志・自制
 b)自分の意志で、コントロールしている状態。
 c)自分の志や目標に向かって努力(継続した取り組み)をしている。
 d)目先の誘惑に負けずに、自制している。
3)向社会 Prosocial
 a)人のため・人と一緒に
 b)自分のニーズのためではなく、人のために、社会のために取り組む。
 c)人の喜びが、自分の喜び。
 d)人との関わりが楽しい。人に動機づけられている。
 e)仕事・ボランティアなど。

(2)ADHD 注意欠如・多動性障害
1)内発 ◎
 a)自分の好きなこと、面白そうなことには没頭して、高い集中力を示す。
 b)ADHDとは、集中できないのではなく、集中力を自分でコントロールすることの困難。
2)自律 △
 a)自分の興味のないことには、全く取り組まない。
 b)たとえ興味がなくても、今するべきことに、自分を向かわせることの困難。
 c)目先の誘惑に負けてしまう。
3)向社会 ◎
 a)人懐っこい。知らない人にも物怖じしない。
 b)人に注目されたり、人に構って欲しい気持ちが強い。
 c)人と一緒に、大勢で取り組むことが楽しい。


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発達障害の天才 ~ADHDとアスペルガー症候群の違い~ >>このブログ内のリンク先

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