jurgen's Heurige Blog (ゆるげんのブログ)

I will, I will いっぱい足りないの切なくて
I feel, I feel いっぱい会いたいのボクだって

秘密のミャンマー/椎名誠

2008年07月17日 | 読書
ミャンマーといえば、母方の祖父が第2次世界大戦中に赴いた国。
戦時中の話をもっと聞いておけばよかった。
記録に残しておきたかった。
しかし、それはもう叶わない。

椎名さんがミャンマーに行った時期が、
2001年9月11日NYCのテロ事件、その後のアフガン爆撃と重なっていた。
そのころ彼の長女がNYCに住んでいたし、長男は西海岸に。
ミャンマーの軍事政権下では、アメリカの事件の情報がまったく入ってこなかったという。
そんな状況下で旅を続けるのは、さぞ気が気ではなかっただろう。
作品を通して暗く憂鬱なトーンはほとんど見られないけれど、
やはり一連のテロ事件が暗い影を落としているを敏感に感じ取った読者いるらしく、
アマゾンのレビューを読むと厳しい意見が多い。
わし個人的にはミャンマーの知られざる食生活や、
本当の仏教国の実態などを知ることができて大いに満足であった。



秘密のミャンマー
椎名誠
出版社: 小学館 (2006/9/6)
ISBN-10: 409408116X
ISBN-13: 978-4094081169
発売日: 2006/9/6