jurgen's Heurige Blog (ゆるげんのブログ)

I will, I will いっぱい足りないの切なくて
I feel, I feel いっぱい会いたいのボクだって

宇宙との連帯/カール・セーガン

2008年07月15日 | 読書
原書は1973年に発行されている。
バイキング探査機もボイジャー探査機もまだ打ち上げられていない時代。
その頃の最新の宇宙探査の実績といえば、
マリナー9号による火星とその衛星の観測や、
ソ連のベネラ探査機による金星の観測などがあげられる。
この両者による宇宙探査の成果とSETIの前身にあたるオズマ計画や地球外生命が存在する可能性についてがこの本の大きなテーマとなっている。

ワタクシ個人的には、
地球以外にも生命が存在する惑星は山ほどあるのではないかと考えている。
我々のいる太陽系は銀河系のかなり端のほうにある。
銀河系の中心方面を都会とすれば、太陽系はずいぶんと田舎。
田舎にこれだけ発達した文明があるのだから、
もっと高度な文明がよそにあってもおかしくないのではないか。
と素人ながら期待してしまうのだ。
ドレイク方程式の各パラメータは、まだ不確実なものが多いけれど、
今後の探査や研究によって少しずつ明らかになっていくだろう。

こうやって考えていくと、
自分がこの時代の地球に生まれてきたことがとても不思議に思えてくる。
たまたま銀河系の端の方にある太陽系の第3惑星に生まれたわけです。

宇宙には銀河が1000億個以上あるといわれている。
この銀河系だけでも恒星が2000億個あるらしい。
それぞれの恒星がいくつか惑星を持っている。
他の銀河系、他の恒星系でなく、なぜここなのだろう?
なぜこの時代なのだろう?
こんな風に考えていくと目が回ってきます。
もし、もう数百年昔に生まれていたら、
地動説は危険思想にあたり弾圧されていたわけだし。
ハッブル望遠鏡や宇宙探査機によるきれいな映像は見れなかったわけだし。
この時代でも、もしよその国に生まれていたら?
などいろいろなことを考えてしまったのでした。


宇宙との連帯 -異星人的文明論
The Cosmic Connection: An Extraterrestrial Perspective
著:カール・セーガン
翻訳:福島正実
河出書房新社