Julian Lennon - Because
「心の音楽のふるさと」シリーズでどの曲・どのアーティストを取り上げようか?考える時、たとえば、大ヒット曲の王道でいくか?、それとも、知る人ぞ知るマニアックな路線でいくか?など結構悩む。とにかく曲を決めるのがいつも大変。いったん決めてしまえば、あとは書くだけなので、とても楽になる。いちばん書きやすいのは、ヒットチャートのランキングや世間の評価は関係なく、自分にとって思い出に残っている曲。
悔しいパターンは、ぜひこの曲でいきたい!と意気込んでいたのに、動画がどうしても見つからず、仕方なく断念したとき。一見すらすらと続けているように思われるかもしれないシリーズですが、悩みも少しはあるのです。
今回はジュリアン・レノン氏の"Because"。FEN(現在のAFN)だったか?ラジオで偶然聴いて、とても気に入った。父親(ジョン・レノン)譲りの特徴のある歌声のおかげで、ジュリアンであることはすぐに特定できた。CDでぜひ欲しいとおもったが、当時はインターネットが普及していない時代だったので、CD化されているかどうかの情報がよくわからなかった。けっこうあちこち探し回った。ジュリアン・レノンのどのアルバムにもこの曲は収録されいていないようで、捜索は難航した。確か都内の中古屋さんで、アナログのシングル盤をようやっと見つけ、喜んで買った。
オリジナルは1964年にTHE DAVE CLARK FIVEというバンドが発表した曲。英国では"Can't You See That She's Mine"というシングルのB面に収録されたとのこと。アメリカではシングルのA面として売り出されビルボードシングルチャートの3位まで登るヒット曲となった。
BECAUSE--THE DAVE CLARK FIVE (NEW ENHANCED RECORDING) 720P
ジュリアン・レノン氏のバージョンは、1986年のDAVE CLARKのミュージカル『TIME』に基づいたコンセプトアルバム(サウンドトラック?)に収録されていたそうな。2枚組LPまたはカセットテープで発売され、どうやらCD化はされていないようだ。どおりでCDが見つからなかったわけだ。wikiによると2012年にデジタル化されたと書かれているが、CD盤の情報は見つけられなかった。ちなみに英国のシングルチャートで40位だったとのこと。うーむ。わし個人的にはオリジナル・バージョンよりも、より切なげに聴こえるジュリアン・レノンのバージョンのほうが好きだ。