goo blog サービス終了のお知らせ 

Smoke

店の表を通る人を毎日写真で撮るたばこ屋の映画をご存知だろうか?

映画 『アマデウス』

2007-08-24 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『アマデウス』。

製作国 : アメリカ 1984年
配給 : 松竹富士配給
キャスト:F・マーリー・エイブラハム、トム・ハルス、エリザベス・ベリッジ 、
      サイモン・カロウ 、ロイ・ドトリス

若くして逝った天才音楽家ウォルフガング・アマデウス・モーツァルトと
宮庭音楽家アントニオ・サリエリの対決を通してモーツァルトの謎にみちた生涯を描く。

残暑厳しい中、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
そろそろ芸術の秋に突入するからか、
本屋には”美術館”の文字が、
ラジオでは”音楽祭”のフレーズが溢れてきてますね。

さて今回の作品は、天才は一日にして成らず、初めから奇天烈、という作品です。
一人の老人の告白から物語が始まります。
彼、サリエルは天才音楽家、モーツアルトを殺したと。
モーツアルトは幼少のころから神童として崇めれ、
その才能を遺憾なく発揮しているが、
彼のハチャメチャな性格に変人としても紙一重で見られている。
そんな彼を妬んでいるサリエル。しかも好きな人まで寝取られる。
もう我慢できない!!と反撃に走る。
そんな折、モーツアルトは父親を亡くし、下世話な世界へと突入していく。
モーツアルトはどうして死んだのか?
はたまた、サリエルは本当に殺したのだろうか???

モーツアルトの天才ぶりは音楽の時間に習ったよね?
でもこんなにはっちゃけキャラとは!(過大表現だろうが。)
事実、排泄とかそういったモノにも興味があり、
そういった手紙や作曲もしているという幼稚ぶり。
でも、
即興で作曲する、
ツェンバロを逆さまで弾く、
作曲時に加筆、訂正をせずに一気に作る、
といった映画上のエピソードは本当なのだろう。
何せ子供時代から14か国語が操れたという話だから脱帽だ。

しかしとにかく派手な生活に狂い、
また娶った嫁もかなりの浪費家、悪妻ぶりで貧乏極まりなく、
最後は寂しい死に方をした事になっている。

この作品中の音楽ももちろん有名な彼の曲がふんだんに使用され、
彼の作った華やかな音楽と煌びやかな当時のセットがマッチしている。

気軽に芸術に触れてみるのにいい作品だ。
完成度も高い。



映画 『ラン・ローラ・ラン』

2007-08-23 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『ラン・ローラ・ラン』。

製作国 : ドイツ 1998年
配給 : コムストック=パンドラ配給
キャスト:フランカ・ポテンテ 、モーリッツ・ブライブトロイ、ハーバート・ナップ 、
     ニナ・ペトリ、アーミン・ローデ

愛する彼を救うためベルリンの町を東奔西走する姿をリズミカルに描いたラヴストーリー。 

皆さんは愛する人の為に動き回ったことがありますか?
私は慣れない接客業をしたことがありますね~。
心身ともに疲れました(笑)

さて今回の作品は、タイトルに忠実な作品ですね~。
赤毛の女子の彼がボスの金を置き忘れてしまうところから始まります。
電話で起こされて赤毛の女の子は殺されてしまうかもしれない彼を助けようと、
パパのところに駆け込む。
が、全然相手にしてくれず、彼とバカをやる羽目に。
そこで事件が!
そしてはたまた電話のベルが・・・!

とにかく主人公は走って、走って、また走る。
若いって素晴らしい。
ダメだと思うとまた走る。
字幕が無くてもすぐ分かりやすい(笑)

ストーリーも内容が二転三転している(詳しくは見て。)
この展開は『スライディング・ドア』に似ている。
ちょっとの違いで運命は大きくかわるのかもしれない。
でも、ちょっとクドかった。

それから音楽。さすがテクノ王国、ドイツ製作。
この作品にピッタリのBGM。激しいね。
サントラだけ買う、って人も多いね。

内容はいたってシンプル。
80分と時間も短いし、
楽に雰囲気を味わうのもいいかも。






映画 『ディープ・ブルー』

2007-08-22 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『ディープ・ブルー』。

製作国 : イギリス=ドイツ 2003年
配給 : 東北新社
ナレーション:マイケル・ガンボン

製作7年、ロケ地200ヶ所、撮影7000時間-。奇跡と執念の海洋ドキュメンタリー。

暑いですね~・・・・。
溶けますね~・・・。
皆さんはどの様な涼感スタイルでしょうか?
私は室内では下着いっちょですよ、ワッハッハッハ!

さて今回の作品は、まぁ~目に涼しい海洋ドキュメントです。
宣伝している時は、ただ綺麗な海のお話かと思ってましたが、
実際に見てみると自然界の厳しさが強かったですね。
もちろん、出だしは軽快なイルカのサーフィンから。
その映像美しさに見とれ、期待します。

しかしながらすぐに残酷な現実が。
時間を掛けて赤ちゃんクジラをゆっくり痛ぶるシャチ、
凄い迫力でワッシ、ワッシとアザラシを食べるシャチ、
見事なまで群れを作り、まるで竜巻の様なイワシを、
海中ではサメやイルカが、陸からはカツオドリが狙う。
イワシを頬ぼるクジラの姿も。
イルカを狙い、逃す白くま。
といった、喰うか喰われるか、まさに食物連鎖の世界。
”生きるために殺す”といった情景が映し出されている。

「美しいだけじゃないよな~・・・。」と少しショックを受けていると、
コミカルな陸の情景、
生命体の神秘、
真っ暗な海底に生息している深海魚達のまるでシャンデリアの様な鮮やかさ、
といった風景や貴重な生命体も見る事が出来ます。

リサーチに1年、撮影に4年半と長い時間を掛け、
200箇所のロケ地を専門スタッフが挑んだこの作品。
もちろん行けばすぐ撮れる、といった状況では無く、
青い海だけが収められる時期も長かったよう。
美しい映像というだけでなく、未知の生態も撮られる事が実現。
科学者達さえも驚きの映像が撮れているらしい。
とても貴重な作品だ。

音楽も神秘的なモノや情景にあったモノが多かった。
今回はベルリンフィルが初めて映画音楽制作の携わったよう。

正直いうと、ちょっと眠かった・・(笑)
お店なんかで流すには持って来いの作品だね。
でも、環境問題を重視されている今、
あの映像は一度は見ておいた方がいいと思う。

先日テレ朝の”ニュースステーション”で、
「温暖化がこのまま進むと、2040年には北極の(南極だっけな?)
 氷が溶けてなくなるかもしれない。」と放送していた。
「え?じゃあ、白くまはどうなっちゃうの?」って素直に思った。

温暖化、地震、津波、洪水、竜巻。最近の地球はおかしいよね。
でも人間の私達が起こしているところもあるんじゃないかな?
クーラー過剰に使わない、とか、
コンビニ袋、要りません!とか・・・・?
白くまゴメン、こんなことしか思い付かなくて・・・。

200レビュー記念に、
ちょっと環境に優しくなってみました。
皆さん、これからもヨロシクネ。








映画 『ローズ・イン・タイドランド』

2007-08-21 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『ローズ・イン・タイドランド』。

製作国 : イギリス=カナダ 2005年
配給 : 東北新社
キャスト:ジョデル・フェルランド、ジェフ・ブリッジス、ジェニファー・ティリー 、
     ジャネット・マクティア 、 ブレンダン・フレッチャー

悲惨な現実を生きる少女ジェライザ=ローズが、
少女ならではのイマジネーションを使って奇妙で不可思議な冒険を繰り広げるファンタジー。

皆さんは小さい頃お人形遊び、または○○ライダーごっことかしましたか?
あれも所謂ひとつのファンタジーだったんですね。
ちなみに私はリカちゃんごっこでした。

さて今回の作品はぶっ飛びファンタジー映画です。
ママの突然死で元ロックスターのパパと亡きお祖母ちゃんの家に向かった、
10歳のジェライザ=ローズ。
着いたお祖母ちゃんの家は廃墟寸前。
そこでパパと2人で楽しく暮らすはずだったが、パパは眠ったまま。
仕方が無いので首チョンパのバービー人形を連れて近所へ冒険に出かけると、
そこには幽霊が!!
そして汚いリスを追いかけるとある物が!!
人形しか親友がいなかったジェライザ=ローズは、
新しい土地で友達が出来るのか?
そして幽霊の実態は?分かった後は?
ジェライザ=ローズの運命はいかに!!

まさに”不思議の国のアリス”、おもいっきりファンタジー。
でも違うのはかなりダーク。
なんてったって監督は『ブラザーズ・グリム』『12モンキーズ』といった、
ちょっと奇天烈な作品を世に送り出しているテリー・ギリアム。

父親にドラッグの面倒をみてやる娘、
母親の死に方、
父親の休息の仕方、
周囲の人々、
といった全てがヤバイ。お子さんは見ないで下さい!!
全般的には汚らしくて、とっても衛生面が気になった(笑)
それにいつになったら父親の事に気がつくのかも気になったし(見れば分かる。)、
ジェライザ=ローズはお腹が空かないのかも気になった(笑)
そういった部分はファンタジーなのかな?
ファンタジーの世界ではお腹も空かない、汚くない。
まるで
「アイドルはオナラしないのよ!」って一昔前みたい。
それに付け加えグロイ場面もあり、
ファンタジーという分類でいいのか困る。

ジェライザ=ローズが人形と妄想で語り合う形でストーリーが進んでいく。
首チョンパの人形がこれまたかなり汚いし、クサイらしい。
劇中にも「友達は選びな。」って台詞があった(笑)
出だし部分は他の映画と変わりが無く感じるが、
とにかく話がぶっ飛んでて続きが知りたくなるし、
思い返すと「クスっ」と笑いが出てくるシーンも。

主人公ジェライザ=ローズを演じたのはカナダ出身、
天才子役と名高いジョデル・フェルランド。
これを演じた時は9歳だったらしいが、
そうとは思えない演技や妖艶さがあり、まるで彼女の独壇場。
是非ハリウッド映画にも進出して欲しい。
ジャンキーなパパ役は『ビッグ・リボウスキ』『光の旅人 K-PAX』に出演した、
ジェフ・ブリッジス。
出てすぐに死んじゃったママ役は『バウンド』のジェニファー・ティリー。
余りのデブさ加減で分からなかった。多分特殊効果だと思うけど。
他にも個性的な俳優さん達ばかり。

タイトルの”タイドランド”とは”境界線”という意味があるらしく、
ジェライザ=ローズの妄想と現実の境界線の部分を示しているようだという説も。

とにかく興味をそそる、そそらないの境界線が、
ピンと張られる作品だった。







映画 『ククーシュカ ラップランドの妖精』

2007-08-20 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『ククーシュカ ラップランドの妖精』。

製作国 : ロシア 2002年
配給 : シネカノン
キャスト:アンニ=クリスティーナ・ユーソ、ヴィッレ・ハーパサロ 、
     ヴィクトル・ブィチコフ

フィンランド人、ロシア人、そしてサーミ人。
言語の通じない3人が、やがて言葉をこえたところで通じ合う、
ムーミンとサンタクロース、サウナの国フィンランドから届いた、
神秘的で、それでいて心の温まるストーリー。

皆さんは海外の方とお知り合いになりたいですか?
私は是非そうしたいのですが度胸がありません。
ですが、笑顔とボディランゲージは万国共通と疑いません。

さて今回の作品ですが、言葉が通じないも者達の可笑しな共同生活です。
第二次世界大戦末期ごろのスカンジナビア最北の地ラップランドで、
ロシア軍、ドイツ軍、そしてドイツと同盟を結んでいたフィンランド軍が戦っていて、
そこで罰を受けている平和主義若者と、
会議に向かおうとしている堅物男と、
地元の女性が出会います。
3人ともそれぞれ出生も言葉も違うのですが、
戦争で傷つき、弱っている男子2人は、
助けてくれた地元女性とのキテレツな共同生活を始めます。

まず、平和主義男は鎖に繋がれていたのだが、
鎖を外すのに時間の半分近くを使っている感じだった。
お陰で外す方法を色々教わった(笑)
この部分から「これはかなりのんびりタイプな作品なのかも。」と予測した。
3人はなかなか出会わない。

3人のキャラはバラバラ。
平和主義男は出会った当初、弾丸の様に喋ってた。興奮すると喋るタイプなんだろう。
堅物男は不平・不満をよく言い、愛情表現が苦手。
地元女性は久しぶりの男に興奮しまくり。下ネタ炸裂で驚きだ。

女性は戦地になっている状況を静かに受け止めて様だった。
周囲に死体が転がっていても驚きもせず、
死体を引きずり、目を閉じてやり、埋葬している。
かろうじて生きていた堅物男には、
女性が飼っているトナカイから乳と血の飲み物を与えていた。
平和主義男が撃たれて意識不明になっている時は、
太鼓を叩き、犬の鳴き声のマネで助ける。
それでよくなるとは生命の神秘だ。

それしても3人の会話の通じなさは所々笑える。
まずお互いの名前がちゃんと分かり合えてない。
堅物男なんて最後まで”くそくらえ”って呼び名。
でも、いざと言う時は雰囲気で通じる。
特に女性が誘う部分ね。大胆な人だよ。

最終的に3人は離れ離れになるのだけれども、
地元女性は母性で包み(本当に包んでるので見て。)、
本来であれば敵同士の男2人も殺しあう事無く別れる。

戦争と言う惨い状況を、
ラップランドという土地と時間の流れと、
地元女性の母性が、
悲惨な内容にせず、むしろユーモラスさを盛り込み、
優しい気持ちにさせる作品。









映画 『幸せのポートレート』

2007-08-17 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『幸せのポートレート』。

製作国 : アメリカ2005年
配給 : 20世紀フォックス映画
キャスト:サラ・ジェシカ・パーカー、ダイアン・キートン、クレア・デインズ 、
     レイチェル・マクアダムス、ダーモット・マローニー、
     クレイグ・T・ネルソン

恋人の実家に招かれた女性と、彼女を迎えた一家が繰り広げる騒動を通して、
本当の幸せとは何かを問うヒューマンドラマ。

皆さんは恋人の家族と仲良くやれますか?
私は基本的に人を疑って掛かるタイプなので時間がかかりますね。

さて今回の作品は、人間関係不器用だけど頑張ってるよ!って女性の話です。
仕事人間の女性がクリスマスに恋人の実家に招かれますが、
彼女はスタイルも行動もお堅く、緊張すると喋りまくるという性格。
そんな彼女を彼の家族は受け入れず、
彼女は頼みの綱の妹を呼び寄せます。
妹は親しみ易いキャラですぐに打ち解けます。
仕事人間の女性は何をやっても裏目に出てしまい、
さて結末やいかに。

内容は共感できる部分もあるけど、
ドタバタが多いし、全体に軽い感じで、
もう少しグッとくるかと思ったけど、そうでもなかった。
他でも見たことある様な在り来たりな内容にも取れた。
いい設定だと思うので残念。

仕事人間女性に『SEX AND THE CITY』で一躍ファッションリーダーになった
サラ・ジェシカ・パーカーが。
ドラマの彼女はユーモアもありイケてたけど、
この作品に限らず映画になると何か冴えない印象になる気が。
しかしこの作品でゴールデン・グローブ賞主演女優賞にノミネートになったらしい。

共演者は他に、
彼の母親役に『マイ・ルーム』や『結婚適齢期』のダイアン・キートン、
彼の妹役には『きみに読む物語』のレイチェル・マクアダムス。
あの映画のお嬢ぶりとは180度違う役どころで、
実績こそ少ない女優だけど力量がある。
仕事女の妹役に『ロミオ+ジュリエット』『ロミオ+ジュリエット』のクレア・デインズ 、
彼役には『ベスト・フレンズ・ウェディング』『アサシン』のダーモット・マローニー。
彼、カッコいいよね!
彼の弟役に『チャーリーズ・エンジェル』『キューティ・ブロンド』で、
あっけらかーんなキャラが多いルーク・ウィルソン。
実力派な若手が多く出演してますよね。
脇が立派なだけに、サラ・ジェシカ・パーカーが益々影が薄くなってるよな・・。

人付き合いが苦手って人が見ると、
頷けるかな。









映画 『プルートで朝食を』

2007-08-16 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『プルートで朝食を』。

製作国 : アイルランド=イギリス 2005年
配給 : エレファント・ピクチャー
キャスト:キリアン・マーフィー 、リーアム・ニーソン 、スティーヴン・レイ 、
     ブライアン・フェリー 、イアン・ハート

自己のアイデンティティについて悩む青年が、
自分を捨てた母親を探す旅に出ることで、自分自身を見つめ直していく様を描く。

皆さん、お久しぶりです。お休み中は充電出来ましたか?
私は寝ても覚めても海外ドラマ漬け。
インドア派満足指数120%でした(笑)

さて今回は、オカマちゃん波乱万丈記。
赤ん坊の頃、教会に捨てられた男の子が近所に養子に貰われ、
物心ついた時には綺麗も好きのオカマちゃんへ。
煙たがっている里親の元を飛び出し大都会へ。
本当の母親を探す旅に出かけます。
その先々で一癖も二癖もある人達に出会い、
マジシャンの助手、街頭での売春、テロの容疑者、ストリッパーと様々な遍歴を重ねます。
さて、母親は見つかるのでしょうか?
彼女(彼)の運命は?

宣伝の写真がとってもキュートだったので、
オカマちゃんが楽しく過していく話だと勝手に想像していましたが、
ファンタジーが苦手な私としたら、
『アメリ』な雰囲気にガッカリ。(『アメリ』ファンの方、すんません。)
中盤までは興味が出なかったです。

少々長めのこの作品。
話の区切り事に「○章 ○○の紹介」とかタイトルが入ります。
やっぱり『アメリ』的だなぁと思っていたら、
このタイトルが入る事で主人公の心情が分かりやすい事に気が付きました。

話の内容がアイルランド独立運動後、
イギリスとIRA(アイルランド共和主義軍)との争いと、重い部分もあります。
終盤に掛けては話の方向性が出てきて面白くなってきます。

音楽は当時の背景に合わせたのか、
70年前後のポップな曲が多く流れます。
それがオカマちゃんにピッタリでイカしてます。

オカマちゃん役には『28日後...』や『バットマン ビギンズ』に出演している、
実力派若手俳優キリアン・マーフィー。
彼の女装はとっても綺麗でした。
声色を変えてるのは始め違和感がありましたが、
徐々にキャラに馴染んできているのが凄い。
物語の鍵を握る神父役には『シンドラーのリスト』、
『愛についてのキンゼイ・レポート』や多数秀作に出演しているリーアム・ニーソン。
私の大好きな『ラブ・アクチュアリー』にも出演してました。
どちらもアイルランド出身の俳優さんです。

『クライング・ゲーム』程、ミステリアス性は無く、
『プリシラ』や『アタック・ナンバーハーフ』程、はっちゃけてはおらず、
『バウンド』程、ハードボイルド性も無く、
『モンスター』程、デンジャラスでは無く、
『ボーイズ・ドント・クライ』程、自分存在価値を見出している訳でも無く、
オカマちゃんジャンルでは何になるかな?

しかし見終わった後にホンワカする作品でした。



映画 『グランブルー』

2007-08-10 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『グランブルー』。

製作国 : フランス 1988年
配給 : 日本ヘラルド映画配給
キャスト:ロザンナ・アークェット 、ジャン・マルク・バール 、ジャン・レノ、
     ポール・シナー 、セルジオ・カステリット

潜水に取り憑かれたふたりの男が織りなす人間ドラマを、
華麗なる水中撮影もふんだんに描いたアドベンチャー・ロマン 。

皆さん、夏休みの予定は立ちましたか?
私は憧れの地、バルセロナに行こうと思ったのが3日前。
航空券のみなのに30万近くてビックリ!
今年の夏はベランダで飲んだくれの日々です・・・・。

さて今回の作品は、立秋過ぎても残暑が厳しい日本の夏にピッタリの水モノです。
余りにも有名すぎるベッソン作品ですね。
巣潜りの虜になった2人の男の話です。

物静かな主人公と、それに相対したアニキ的男。
2人はライバルでもあり、口には出さないが魂の友。
アニキは主人公に勝利する事を目標に挑発的。
そして主人公の前にアメリカ女が現れ、恋に落ちます。
そんな中、アニキは無理をして亡くなってしまいます。
その頃から主人公の身に異変が。アメリカ女にも変化が訪れます。
主人公はどうなっちゃうの?アメリカ女は?

ベッソンの両親がダイビングのインストラクターだったので彼自身もダイビングを。
イルカと戯れるシーンは映画作品なのにお見事です。
彼の幼少時代も参考になっているのでしょうか?
巣潜り競技があり、ハードだという事をこの作品で知りました。
海底に行くにつれ、暗くなっていく様子は静かなバトルです。
綺麗な町並みも見る価値アリで、
海中の生活、陸での生活が上手く映像化されているのでは?

物静かな主人公役に『ダンサー・イン・ザ・ダーク』に出演した、
ジャン・マルク・バールが。
彼、10年ちょっとの間にハゲちゃったよね~。驚きました。
アニキ的存在に日本でお馴染みフランス人俳優、ジャン・レノ。
アメリカ女は『デブラ・ウィンガーを探して』に出演したロザンナ・アークェット。

ベッソン映画には欠かせない、エリック・セラの音楽も、
この映画にはマッチングしており、
映像と音楽で癒しを与えてくれる事、間違いなし!

海水浴に行かなくとも、
水族館に行かなくとも、
海外旅行に行かなくとも、
映画はその気にさせてくれる。
嗚呼、何て素敵なことでしょう!映画万歳!
・・・という事で、
皆さん、良い休暇を。






映画 『ダンサー』

2007-08-09 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『ダンサー』。

製作国:フランス 1999年
製作:日本ヘラルド
キャスト: ミア・フライア 、ガーランド・ウィット 、ロドニー・イーストマン 、
     ジョシュ・ルーカス 、フェオドール・アトキン 、カット・キラー

口のきけない女性ダンサー、インディアのサクセスストーリー。

皆さんは自分の思いが通じず、残念に思ったことはありますか?
表現力の乏しい私も伝わらない時が多々あり、
「そうじゃないんだけど・・・。」と心の中でつぶやきます。

さて今回の作品は、聾唖ダンサーの夢のお話です。
このサイトでもお馴染みのリュック・ベッソン原案・脚本作品ですから、
おフランス映画でもハリウッド映画の雰囲気があります。

聾唖というハンデの為に周りから舐められているダンサーのインディアは、
どんなジャンルの音楽にも太刀打ち出来る。それが彼女の表現方法。
そんな彼女が頼れるのはアニキ。
お互い昼間はそれぞれの仕事をしているが、
夜な夜なクラブに繰り出している。
彼女の夢はブロードウェイで踊る事。
ある日、オーディションを受ける機会があったが、
”聾唖”という事で落とされてしまい、彼女は傷つく。
またしてもいつもの様にクラブに顔を出すが、
その後の運命を変える科学者と出会う。
彼が開発しているのは”身体の動きから音や言葉を発する装置”だった。
さて、彼女は科学者に協力するのか?
彼女の未来はどうなるのか?

とにかくダンスと音楽が凄い!
ダンス好きには堪らない一品でしょうな。
使われている音楽の中で”Apple”のCMでも使用されているのがあったので、
皆さんも一度は耳にした事があるのでは?
テクノ・ファンク・ソウル・ジャズといった多岐に渡る音楽、
ベッソンは最先端の音楽を集めるのが本当に上手ですよね。
このサントラは私も購入しました。
夏場の海へのお供にいいですよ。

またベッソンは聾唖ダンサー、インディア役をしたミア・フライアを念頭に、
脚本を仕上げたらしいので、
彼女のダンス力が思う存分発揮されていますね。圧巻です。

ベッソン特有の主人公が悩みながら成長していくアイデアが、
この作品こそ色濃く出ており、
見ているこちら側に元気を与えてくれます。

挫折しちゃってる、あなた!
これ見て前向きになりませんか?







映画 『ベティ・ブルー 愛と激情の日々』

2007-08-08 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『ベティ・ブルー 愛と激情の日々』。

製作国 : フランス 1986年
配給 : 20世紀フォックス
キャスト:ベアトリス・ダル、ジャン・ユーグ・アングラード 、
     コンスエロ・デ・ハヴィランド、ジェラール・ダーモン

情熱的な若い女ベティ・ブルーと作家を目ざす青年の愛を描く。

皆さんは激しい恋愛または片思いをしてますか、しましたか?
私は全てを投げ打ってでも成就させてたい恋をしました。
・・・・破談しましたが。現実なんてこんなモノです・・・(泣)

さて今回の作品は、かなり激しく人を恋しがる女性の話です。
この映画が出始めた時はその映像美とストーリー、そしてR指定という事で話題に。
事実、激しい気性のベティの行動は時に目を覆う場面もあります。
若かった当時の私の感想は、
「フランス女ってこんなにも情熱的なのか。」と思ったものです。
まあ、フランス女に限らないですがね。

しがない小説家がバイトでやっているバンガローのペンキ塗りの場所に、
情熱女、ベティが通り、2人は恋に落ちます。
毎日のペンキ塗りにキレたベティが家の中の物を投げ捨てていると、
小説家が書いた作品を見つけ、感動したベティはその道を極めることを勧める。
住むところを追われ(何故かは見て。)、
小説家の友人宅を間借りし、ベティは彼の作品をタイプ打ち出版社へ。
しかし待てども返事は無く、来たと思えば冷たい内容にまたもやキレる。
友人宅からまた場所を変え、平穏な日々かと思いきやベティは精神不安定へ。
そこに妊娠騒動が起こり、それが引き金となり(凄い事件あり!!)病院送りになる。
さあ、結末やいかに!!

あらすじたけでも壮絶でしょ?
『危険な情事』に通じるものがありますよ。
ベティの思い込み感覚は『トゥルー・ロマンス』的ですなぁ。
とにかく凄い思い込み&行動力。激しすぎます。
中盤から終盤に掛けての行動は確かに精神を病んでるのだろうと思わせます。
確かに怖い部分もありますが、
それだけ人に入れ込める、惚れることが出来る、信じられるって、
汚れの無い心の持ち主ですよね。

ベティ役にはモデルからこの作品で映画デビューを果たしたベアトリス・ダル。
小説家役に『ニキータ』のジャン・ユーグ・アングラード。

繊細な音楽と映像がベティの純粋で脆い性格を現しているようです。
ちなみに原題は『37゜2 le matin』。直訳すると”朝37.2°”。
女性がもっとも妊娠しやすい体温だそうです。
この意味だけでも彼女の不安定な気持ちが分かります。

激しい恋愛を知らない方、
是非見て欲しい作品です。
女をなめたらいかんぜよ!!!