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Smoke

店の表を通る人を毎日写真で撮るたばこ屋の映画をご存知だろうか?

映画 『アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生』

2009-05-25 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生』。

製作国 : アメリカ 2007年
配給 : ギャガ・コミュニケーションズ
キャスト:アニー・リーボヴィッツ、オノ・ヨーコ 、デミ・ムーア、
キルスティン・ダンスト、ジョージ・クルーニー、パティ・スミス、
ミック・ジャガー、ミハイル・バリシニコフ

現代きっての人気女流写真家として、世界中を駆け回るA・リーボヴィッツ。
本人へのインタビューや多彩なゲストの証言も織り交ぜながらたどる話題作。

皆さん、興味あることってなんですか?
私の最近のキーワードは”無料”もしくは”激安”(笑)
月一で行くお茶会も300円だし、
先日行った講演会は無料でドリンク・お菓子がフリーだったし、
時間無制限のビュッフェも割引使ってしっかりデザートまで食すし・・・。
・・・あれ?全部食べ物系?

今回は、不景気になるとアートがお盛んになるらしいですよ、って作品です。
音楽雑誌の若き女性写真家として、ジョン・レノンをはじめ、
数々のロック・スターたちの意外な素顔をレンズに収めるなど
大活躍のA・リーボヴィッツ。
さまざまなセレブたちの姿を独自のセンスで切り取る一方、
私生活では知識人スーザン・ソンタグと愛情を結び彼女の最期も看取った。
そんな彼女の輝かしい半生の話題作。

失礼ながらこの方の素性を何ひとつ知りませんでしたので。
ご飯でも作りならが(また食い物?)
サラっと流してみようかなってくらいの感覚でした。
途中で「こりゃ~、腰据えて見なきゃイカンな。」と真剣になりました。
芸術はいい。
駆け引き無しでいい。
この人の撮る写真はまさにアートそのもの。
有名人を撮っているだけでなくて、物語が存在している。

こだわりの人。
雑誌者のコメントで「予算がかさんでいく。」と言っていた。
確かに言うのは簡単。揃えるのは大変そうだ。

ただの有名雑誌の写真家かと思いましたが、
皆さんも一度は見た事があるんじゃないかなぁ~、
デミ・ムーアの妊婦ヌード。あれ、あれ。
私もその場面見た時に「あー!この人。」って驚きました。
あのお腹で表紙まで飾って離婚でしょ?
アメリカ人の個人主義はスゴイね。
あの写真を真似した人、結構いるんじゃないかな(笑)

中でも感激してしまったのが、ジョン・レノンとオノ・ヨーコの写真。
真っ裸のジョンが丸くなってヨーコにくっついてる写真。
これだけじゃ何で感激したのか分からないだろうけど、
「これを撮った数時間後にジョンが暗殺された。」ってヨーコのコメントで、
とっても驚いた。
ちょうどジョン・レノン暗殺をした人の3日間を描いた
『チャプター27』を見た後だったので頭の中で繋がって驚いた。
「え~、『チャプター27』の中で、スダジオに撮りにいくって場面、
 これ撮ってたの~!」ってね。

建築家フランク・ロイド・ライトのドキュメンタリー物も良かったが、
この作品は目を見張る素敵な要素が多くある。
芸術の見方は様々だけど、興味のない人にもオススメ。
まさに久しぶりの満点、300回にはふさわしい作品です。


映画 『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』

2009-05-08 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』。

製作国 : アメリカ 2007年
配給 : 東宝東和
キャスト:トム・ハンクス、ジュリア・ロバーツ、フィリップ・シーモア・ホフマン、
      エイミー・アダムス

米ソが対立する冷戦時代、たった一人のの破天荒な男が世界を大きく変えていく
国際政治ショー。

このブログを開始して3度目のGWが過ぎました。
皆さんは高速料金激安という蜜につられて、
渋滞という地獄を味わって来ましたか?
私はいつもの如く花見inベランダでした。いや~、焼けた(笑)

今回は、すっごいアイシャドーですね、って作品です。
下院議員チャーリーは、酒と女が好きなお気楽政治家。
しかし、その内面では、平和を愛するゆるぎない心を持ち、
ソ連の攻撃に苦しむアフガニスタンを常に気にしていた。
国防歳出小委員会がアフガニスタン支援が小額と知ると予算を倍にするよう指示。
そこにテキサスで6番目の富豪で反共産主義者のパトロン兼愛人が目をつけ、
アフガニスタンを救うよう彼に訴える。さて・・・・。

最近のトム・ハンクスはお色気好きですね~。
概要だけ読んでるととてもお堅い作品みたいじゃないですか?
出だしは違うんですよ。デルモーの姉ちゃん達とジャグジー。合わねー。
トム・ハンクスとジュリア・ロバーツのカップルってのも想像つかなかった。
まあ、トム・ハンクスですから、ピンク映画的にはなりませんですがね。

ストーリーは政治や反戦といった実際には難しい内容だけど、
滑稽な演出のため見やすくシニカルな笑いが出てくる。
一番面白かったのはCIAの専門家。
彼を演じたのは『カポーティ 』『ミッション:インポッシブル3 』の
フィリップ・シーモア・ホフマン。
クールなインテリ、もしくは静的なイメージが強かったが、
今回は口は悪いわ、行動には出るわ、今まで違う印象を受けた。
ズラとヒゲのお陰で誰だか分からなく、最後で驚いた。

驚いたと言えばジュリア・ロバーツのメイク。やりすぎ(笑)
当時って人を目力で殺しそうなメイクが流行してたのかなぁ。
ド派手なオバちゃんが、議員の美女軍団に「アバズレ!」とか言うのは笑った。
第1秘書に『魔法にかけられて』でゴールデン・グローブ主演女優賞にノミネートされた
エイミー・アダムズが演じている。
ズラと衣装が違うせいか別人だったが彼女がいることでピシっと締める場面も。

全般的に軽いタッチで表現されているようだか、
実話ということで実際にはこの人のやったことで
9・11の引き金とも言われているらしい。
最後のシーンがそれを物語っているのかもしれない。
70歳監督の年季がブラックユーモア作品だった。