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Smoke

店の表を通る人を毎日写真で撮るたばこ屋の映画をご存知だろうか?

映画 『ツォツィ』

2008-02-28 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『ツォツィ』。

製作国 : イギリス=南アフリカ  2005年
配給 : 日活
キャスト:プレスリー・チュエニヤハエ、ZOLA、テリー・ペート

社会の底辺で暴力に明け暮れてきた少年が、
生後間もない赤ん坊と出会ったことで人間性に目覚めてゆく姿を描く。

皆さんの考え方を変えた人物はいますか?
私は自由人の友人ですかね~。
随分内面のモチベーションの事を教えられましたね。
向こうは教えるつもりもなく、勝手気ままに話てるだけですが(笑)

さて今回は、いい映画って世界中にある、って作品です。
南アフリカで裕福な人間から暴力でお金を巻き上げている、
不良集団のリーダー主人公”ツォツィ”。
”ツォツィ”とは”不良”という意味。
彼らは本名と過去を封印し、家族も無く暮らしている。
ある強盗を犯した日、彼は乳飲み子と出会い、彼に変化が起きる!

一目見た感想は
「あ、『アキラ』や『幻魔大戦』に似てる。」だった。
日本アニメの大友克洋作品にカメラアングルや登場人物が似てた。
主人公の鋭い目つき。あれアニメの鋭さだ。凄い。

そして音楽。
いかにもアフリカっぽいノリだ。
”クワイト”という南アフリカ特有のホップミュージック。
ヒップホップ、R&B、レゲエ、ハウス・ミュージックのミックスらしい。
作品を盛り上げ、独特の地域性を出してる。かなりいい!
”クワイト”は”熱い”という意味。確かに熱い!
さすがに南アフリカは”レインボーネイション(虹の国)”。
音楽も多彩だ。
『アフリカン・ダンク』の音楽とはまた一味違う。

ストーリーもアフリカの現状を思い知らされる。
貧困・暴力・物取り・殺人・・・。
そして日本もこのままでは、
いや、近いうちに同じ状況になるんじゃないかな?
冷たく辛い環境だ。
特に主人公は刃物の様に冷たく、冷血で人を傷つける。
そんな主人公に温かい血を通わせたのが赤ちゃん。
ちょっと笑うおむつ取替えシーンなんかを体験して、
”生きる・人と関わる・命”って大事だと気づく。
顔つきが変わる。
ラストシーンは特に感動的。
さすがこの年のアカデミー外国語映画賞を受賞しただけの事はある。

俳優陣は日本でも余り馴染みがないかもしれないが、
実力のある人達ばかりで見応えがある。
シングルマザー役の女性が
「女性として美しいばかりか、聖母のような雰囲気を持ち合わせている」 と
大抜擢されただけあり作品にいいアクセントを付けている。

今年のアカデミー外国語映画賞で、
浅野忠信は逃してしまい残念だったね。
こういう作品が受賞するんだ。
R-15指定だが若者にこそ見て欲しい。


映画 『サイダーハウス・ルール』

2008-02-27 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『サイダーハウスルール』。

製作国 : アメリカ 1999年
配給 : アスミック・エース エンタテインメント配給
   (アスミック・エース エンタテインメント=テレビ東京=角川書店提供)
キャスト:トビー・マグワイア 、シャーリーズ・セロン 、デルロイ・リンド 、
     ポール・ラッド、マイケル・ケイン

孤児院で育った青年の成長を描くヒューマンドラマ。

皆さんは自分の置かれている状況に、
わざと背を向けたことがありますか?
私はずっとそんな捻くれた人生爆走中です・・・。

さて今回は、遠回りするって大切よね、って作品です。
貰い手のいない主人公院長に産科医の手ほどきを受け手伝う。
しかし現在に不満を持ち外の世界に飛び出すが・・・・。

この作品で一番羨ましいと思った事は、
孤児院という環境でもまるで親の様に、
見守り、才能を育て、大きな愛情で包んでいる、というところ。
本当の親に捨てられたり、忘れられたり、殺されたりする時代。
こんな大人が近くにいるって幸せだ。
あとは泉谷シゲルみたいによく怒るジジィ、ね。
あーゆー人がいるからイケナイという事が分かるのにね。

それに若いうちに多くを見て、
軌道修正出来るってホントに恵まれている。
きっかけがあっても気が付かなきゃ修正出来ない。
それに時間が遅ければ自分の居た場所は跡形も無くなってる。

”ルール”って何かな?と考えたところ、
もちろん作品中に出てくる重労働先のルール。
字が読めない労働者たちにはまったく無意味。
字の読める主人公が読み上げると既に関係ない。

この作品は規則を重んじる孤児院と、
世の中の規則に反する重労働先の出来事、
”ルール”について再認識させられる。

また繰る返される”出会い”と”別れ”。
出会いが出産であろうとも、
別れが死別でもあろうとも、
小さな世界に一連の”人生”が凝縮されてる。
・・・と思う。(今回はかなり弱気(笑))

主人公に『スパイダーマン』がすっかり定着してしまった、
この頃はまだまだ荒削りの素人っぽい。
主人公を息子の様に感じている院長役に、
優しい雰囲気が合っている。
外の世界に飛び出すきっかけを与えた女性に
もうパツパツの顔してるよ!!若いね~。演技も情熱的だ。

よくまとまっている。
内容の割にはスルっと見れる。
風邪を引いた時に食べるプリンの様だ。

ちょっと疲れが溜まった時に、
映画というデザートで肩の力を抜いてみませんか?

映画 『ハッスル&フロウ』

2008-02-22 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『ハッスル&フロウ』。

製作国 : アメリカ 2005年
配給 : UIP映画
キャスト:テレンス・ハワード、アンソニー・アンダーソン 、タリン・マニング
     ダラジ・P・ヘンソン、D.J.クオールズ、クリス・“ルダクリ”・ブリッジス 、
     アイザック・ヘイズ

一度夢を追うことをあきらめた男が、ヒップホップを通じて自らの人生を振り返り、
新しい道を歩んでいく感動のドラマ。

皆さんは何かに”ハッスル”してますか?
最近の私は社内のストーカーっぽい人の対策に、
同僚と”ハッスル”してます!

さて今回は、その”ハッスル”じゃないよ、って作品です。
ラッパーの夢に破れた主人公の現職は”ハッスル”、売春婦の客引きの事。
ホテル代もケチってボロ車の暑い車内で営業してる。
そんな時、同郷で成功したラッパーが凱旋帰国するとの情報があり、
昔の夢を仲間を集い、また追いかけ始める。

この作品、概要を聞いて見る気になった。
題名だけじゃ、ね~。スポ根モノかと思っちゃったよ。
それにこの作品、2006年のアカデミー賞で、
主演男優賞ノミネートと、歌曲賞受賞してるんです。
主演のテレンス・ハワードは吹き替えナシで挑んでます。
上手よ(笑)
でも何となく全般的にぎこちない雰囲気を感じるんだけど。

友人でサウンド・エンジニア役を務めたのはアンソニー・アンダーソン。
『ロミオ・マスト・ダイ』や『DENGEKI/電撃』や、
『ブラック・ダイヤモンド』で私は印象がある。
エンドロールでの漫談みたいなやり取りが楽しい。
この作品では陽気な部分は無かったけど、
本来は楽しい人なのかも。愛嬌もあるし。

内容は曲を製作する前まではダラダラ。
製作する様になってからテンポが良くなるね。
それまでボヤけてた脇役も一気に輝き始める。
特に驚いたのは売春婦の女性の一人、シャグ。
初めはピンボケもいいとこだったのに、
製作に加わったらいきなりハツラツになった。
もう一人の売春婦、ノラは、
最後のドンデン返しの場面で本領発揮。
人って何が幸いするか分からない。

もちろん歌曲賞を受賞しているだけに曲もかっこいい!
MTVも製作に加わってるので選曲がいい。
主人公たちが曲作りをしている場面で、
初めのフレーズを聞いた時、「これにするの?」って思ったけど、
終盤はさすが!だった。
ラップは良く分からないが、凱旋帰国したスター役の人も有名らしい。

ストーリーは他の映画と似たようなサクセス・ストーリー。
夢が破れちゃってる所からのスタートだけど。
若い人好きなジャンルだし、受けるだろうな。

ミュージッククリップを見る感覚で、
♪頑張ったぁ、1WEEKぅ、
辛かったぁ、WOKINGぅ、
これ見て、これ見て、
吹き飛ばせぃ、Yhey!♪





映画 『17歳のカルテ』

2008-02-21 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『17歳のカルテ』。

製作国 : アメリカ 2000年
配給 : ソニー・ピクチャーズエンタテインメント配給
キャスト:ウィノナ・ライダー 、アンジェリーナ・ジョリー、クレア・デュヴァル、
     ブリタニー・マーフィ、エリザベス・モス、ウーピー・ゴールドバーグ

60年代末、多感な少女が精神病院で体験した心の葛藤と友情の物語。

皆さんは心の葛藤って経験した事がありますか?
心がやる気を失くすと太るんですよ。意外でしょ?
身体が危機と判断して栄養を溜め込もうとする症状なんですって。
また、笑う事がガン予防になったり。
心って大事ですよね。

さて今回は、そりゃーあなた、これなら賞を取るでしょうよ、って作品です。
自殺未遂をした主人公は両親に精神病院送りにさせられる。
そこに入院している人達と夜中抜け出し、
遊んだり、自分のカルテを読んだり、それなりに楽しんでいた。
しかし、ある事件をきっかけに主人公は内面をさらけ出し、
自分と向き合う事で退院へと向かっていく。
が、しかし・・・!

まずね~、ウィノナ・ライダーは見た目が若いね。
30歳くらいでこの年齢の役でしょ?
アメリカ人でこういう風貌って珍しいよね。普通は年上に見えるのに。
この人、ホント昔から変わらない。

そしてアンジェリーナ・ジョリーね。
まず目に入ったのは金髪。
「珍しいなぁ。『60セカンズ』以来かなぁ・・・。」なんて思ってたら、
同じ年の製作なのね。
設定もあるかもしれないけど、この年は金髪が好みだったのかな。
それにこんなSexyな患者だったら、ある意味ヤバイって!
彼女の魅力がよく出てるし、殆ど彼女の作品?ってくらい際立ってた。
やっぱり彼女は前に出て光るタイプだよね。
(私は2番手で輝くタイプですケド・・・・。)
ちょっと『60セカンズ』の役とカブる感じも見受けられたけど。

ウーピー・ゴールドバーグが控えめな役柄で好感が持てた。
年取ると下手にチャラチャラしてる役より、
落ち着きがある役を選んだ方が説得力ある。

ストーリー的には60年代を余り感じさせないので、
ちょっとした所で「?」と背景を思い出させる。
それくらい現代も病んでいるし、
内容が理解出来るほど日常的になってきてるんだろね。

自分と向き合う。
意外としない事。

作品の中では主人公の物書きの特性を活かせ、とか、
言いたい事を取り留めなく話す、とか、
そうする事で向き合う事も出来る。
何でも無いことかもしれないけど、
変な精神科医よりは遥かに手応えがある。
精神病院モノで女子オンリーの内容って始めてかな~。
全般的にまとまってる。

変な薬に頼るより、
映画を見れば?
薬は悪友になるだけ。
良い友を探そう。

映画 『スキャナー・ダークリー』

2008-02-19 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『スキャナー・ダークリー』。

製作国 : アメリカ 2006年
配給 : ワーナー・ブラザース映画
キャスト:キアヌ・リーブス、ウィノナ・ライダー、ロバート・ダウニーJr、
     ウディ・ハレルソン、ロリー・コクレイン

フィリップ・K・ディックの作品の中でも高い人気を誇っていた
「暗黒のスキャナー」の映画化。

皆さんはいけない、いけない、と思いつつ、
やらずには居られないって事、ありませんか?
私はやっと治ってきた傷の瘡蓋をいじってしまうことですかね~。

さて今回は、え~、そんな結末でいいの?って作品です。
潜入捜査中の麻薬捜査官の主人公。自分も依存してしまう。
誰が大物と繋がっているのか、全員に疑いがかかる中、
自分が犯人と告発される。
家には監視カメラも設置されており、その映像を監視する主人公。
署内でも特別なスーツを着ることで身元を隠している主人公は、
自分の部分は消去してもいいが、し過ぎても疑われる。
本当に疑わしいヤツは?
そして主人公は麻薬から逃れる事が出来るのでしょか!!

今までに出会った事の無い映像に目を引かれる。
普通に撮影したもの1コマ1コマ、テジタルペインティング処理を施してる。
アニメでは無く、”ペインティング”だ。

様は”絵”なのだ。

この映像を見て初めてアニメと実写の違いがちゃんと分かった気がする。
一番の違いは”動き”と”配色”。
普通っぽい宮崎作品でさえ、人間が出来ないキビキビ過ぎる動きがある。
どんなにアクション色が強くてもCG処理してなければ、
普通の人間はそんなに急には動けないのだ。

配色もそう。
アニメは割りとキレイ系やハッキリした色使い。
最近のフルCGはパステル色っぽく薄いけど、キレイ系の印象だよね?
実際、町はそんな配色ばかりではない。
くすんだ色の方が多い。

その2つが分かる作品だ。はーあ(納得)。
そんな事考えた作品は初めてだ。

ただ見ずらい(笑)。
画像が悪いと言うことではない。
実写を後から画像処理しているので俳優は一流な訳だ。
画像と、その俳優(特に脇役)が誰だかとか、
実写での演技を思い出(比較)しながら見れない。
私は1粒で2度美味しい事をしたいタイプなので(笑)、
1回で俳優陣・ストーリー・構成・音楽・背景(セットとか)を
なるべく記憶しておきたい。
この作品は視覚を取るとストーリーが分からなくなり、
ストーリーを取ると画像を隅々まで見る事が出来ない。

なんでこの手法にしたの???

そこんとこヨロシク!・・・じゃなく知りたい。
やはり麻薬がらみだからかな?
それとも特殊スーツとか実写だと難しい表現があるからかな?
ムムム、手強い。

そんなことだからストーリーが理解出来たのはラスト30分くらい(笑)
展開も「なんでその話をそこまで膨らませる?」ってトコが何箇所かあったし。
ドラッグをやる人物表現はスローリーで独特になるし。
特殊スーツのアイデアはいい。
あれが意外にキーだな。
結末は「そんなのんびりした事言ってていいのかよ」って思った。

アメリカはドラッグがらみの話をよくモチーフにするが、
この作品はラストシーンも他では見ない形式だったし印象的だった。
私も軽くアルコール依存だけど(笑)、
ドラッグは違う。
短期間で自分を廃人にし、
周囲を暗く、辛く、やるせない気持ちにさせる。
原作者の伝えたい気持ちが強く伝わるラストシーン。

ストーリーはともかく、
この映像は見とけば?


映画 『あなたのために』

2008-02-18 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『あなたのために』。

製作国 : アメリカ 2000年
配給 : 20世紀フォックス映画
キャスト:ナタリー・ポートマン、アシュレー・ジャド 、ストッカード・チャニング
     ジョーン・キューザック、ジェームズ・フレイン

若くして未婚の母となった少女の内面的な成長を描く作品。

皆さんは町の大型スーパーは利用されますか?
私はビールを購入する時によく利用しますね。
かなり格安ですし。
でもそれだけで済まないのが大型スーパーなんですがね(苦笑)

さて今回は、無いが幸いするか分かんないのね~、って作品です。
”5”という数字に不幸が舞い込んでしまう妊婦の主人公。
母が男と駆け落ちして捨てられたのが”5歳”。
酔っ払いに斬り付け(!)られて縫った”55針”。

新しい門出の出発時間が”5時”。
出掛け先で靴を購入したおつりが”$5.50”。
すると妊娠中の彼女は付き合ってた男に置いてけぼりに。
途方に暮れた彼女は置いていかれた大型スーパーに住んでしまいます。
そこで使用したものは”ウォールマートへの借り”と記帳しつつ。
スーパーで出産した彼女は一躍時に人に。
それを知った昔男の主人公を捨てた母親が病院に来たが、
彼女が大型スーパーの社長から貰った”$500”を持って、
またもや消えてしまいました。あらら~。
金ナシ、職ナシ、住むとこナシのまさに三重苦の彼女のその後はいかに!!

やっぱりナタリー・ポートマンは可愛いね!!
特にこの作品は普通の人を演じただけに他の作品に比べて美貌が光る。
ロングヘヤーを見た事がなかったけど似合うね~。
”妊婦”や”シングルマザー”って設定は少し無理があったけど。

彼女は幻想的な人物や、奇抜な人物だけでなく、
凡人も演じられるんだね~。いい女優に成長したもんだ。
先日映画ファンの味方、テレ東で『レオン』を久しぶりに見たけど、
確かに監督の目に留まる整った顔立ちで、
新人の割には(新人だから?)感情表現が自然で富んでた。
しかし、とんがったイメージで今後どんな役を演じていくのか、
一発屋なんじゃないかと思ったけど、ミラよりいんじゃない?(笑)
フランスでは”プリンセス ナタリー”と言われモデルもしていた彼女。
ロマンスもあり、あのジュード・ロウとも噂に。羨ますィ~。

ストーリーは実話を基に製作されてる。
以前、新聞かニュースでスーパーで出産した女性を取り上げてたなぁ。
その人なのかな?
まるで『ターミナル』みたいだね。
日本じゃ考えられないけど、アメリカって割と人情的。
勝手に住んでた人にお祝いもあげて、職まで与える。
また彼女の人柄なのか、のんびりした環境なのか、
娘と2人なんとか暮らしていける。
物足りない内容かなぁと思ったけど、
悲観的にならない考え方が見やすく、最後まで飽きずに見れた。
途中でビックリする事件もあるけどね。

ビックリと言えば、親友役のアシュレイ。
彼女もナタリーに負けない美貌とスタイルの持ち主で大好きな女優なんだけど、
途中、激太りスタイルで、
腹も二の腕も胸もおしりもムチっとしているシーンがあり驚き!!
次のシーンではすっかり戻ってたけど女優さんでもあんなことあるんだね。

最後の病院シーンが印象的だった。
人は素直になった方が幸せになれるのかも。
『渡る世間は鬼ばかり』のカズを見ててそう思った(笑)

今上映しているナタリーの作品、
3月の次回作を期待しつつ、
彼女の成長過程を見てみませんか?

映画 『ヘアスプレー』

2008-02-15 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『ヘアスプレー』。

製作国 : アメリカ 2006年
配給 : ギャガ・コミュニケーションズ
キャスト:ジョン・トラボルタ 、ミシェル・ファイファー 、クリストファー・ウォーケン 、
     クイーン・ラティファ 、ザック・エフロン 、ニッキー・ブロンスキー

ジョン・ウォーターズの同名ムービーを基にした大ヒット・ミュージカルを映画化。

皆さん、週末になるとヘトヘトになりますか?
同僚の女子は変わり者の多い職場で精神的にヘトヘト。
「やっと金曜日・・・・。」と嘆いてました。
以前私も女ボスのワンマン&それに仕える家来達の並々ならぬ攻撃に、
家に帰るとグッタリしたものです(泣)

さて今回は、そーんなにボルチモアを押さなくてもいんじゃない?って作品です。
ヘアスプレー企業のTV番組に出演を夢見る主人公。
ダンスもオシャレも申し分ない彼女だが、それ以上にTOO BIG!!
でも一向に気にせず、明るく前向きに生きる主人公は、
憧れの番組オーディションを受けるのですが、さて結果は・・・!

ミュージカル映画の典型的な作品。
『シカゴ』の製作チームが手掛けているので作りも似ている。
あの作品同様、出だしが印象的だ。

印象的と言えばキャスティングも。
主人公役には1000人以上のオーディションを突破した、
新人のニッキー・ブロンスキー。
判で押したような彼女の満面の笑みでしょ。
着ぐるみ姿で太っちょママを演じたジョン・トラヴォルタ。
ヒールにもくい込む下着にも負けなかった軽快なダンスを見もの。
『シカゴ』出演を蹴った彼を1年以上かけて口説いたかいがあるね。
彼の『シカゴ』も見てみたかった。
演技派のクリストファー・ウォーケンは幼い頃からダンスをしていたらしい。
コミカルな演技の他にダンスシーンがもっとあったら良かった。
ミシェル・ファイファーのワンマン女社長役もあってたし、
ミュージカルには欠かせないね、クイーン・ラティファ。
彼女の金髪は違和感率120%!(笑)
ダンス番組という設定なだけに若者たちも爽やか。
配役が絶妙だ。

設定時期が60年代ということもあり、
人種差別がクローズアップされているが、
ミュージカル調で批判もキツくなく、
それでいて「ありのままの自分も、他人も受け入れよ」という、
メッセージ性もある。いい作品だ。
全体的に見やすくお子様にも受け入れられる内容だと思う。

かなり宣伝に力を入れていたらくし、
私も無料チケットを手にして久しぶりに大スクリーンで見た。
しかも戸田奈津子さんトークショー付きで!
やはり人気というのは口コミなんだなと思った。

これ見て1週間の疲れを吹き飛ばせぃ!

ドラマ 『SEX and the CITY 』

2008-02-14 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回はドラマ『SEX and the CITY 』。

製作国 : アメリカ
配給 : HBO
キャスト:サラ・ジェシカ・パーカー、キム・キャトラル、シンシア・ニクソン、
     クリスティン・デービス

ニューヨークに住む30代の独身女性4人の日常生活を、
コミカルに描かれた作品。

本日はバレンタインデーですね。
最近では下火の様な感覚でしたが、
売上は前年度より伸びているようですね。

さて今回は、やっぱ恋愛やガールズトークは豪快でなきゃねぇ~、
って作品です。
1998年~2004年にアメリカで放映されているラブコメドラマ。
女4人の過激な恋愛話や生き様、
話題のドレンドスポット、ファッションで大人気。
日本でもメディアに取り上げられブレイクしましたよね。
私も大ファンです。

このドラマの良い所は過激なガールズトーク。
こんなにあけっぴろげな会話ばかりのドラマってスカッとします。
それに知識も広がるしね(笑)
その世界の事情やアイテムも分かる番組、
日本では『毎度お騒がせします』以来?(懐かしい~)でしょうか?

音楽もフューチャーされ、最新の音楽から昔のディスコサウンド、
BGMのサントラまで出ましたよね。
各メディアでこのサントラが使われてるのが分かります。
私の好きなラジオ番組”Switch!”でも使用されてます。
第6シーズンの最後2話はかなりイケてた。
最終話で使用されたフランス語のラップ曲が
とっても気に入ったのに廃盤になっててガッカリしました。

ファッション担当は皆さんご存知、パトリシア・フィールド。
『プラダを着た悪魔』や最近の安室ちゃんが出てるCMの衣装も担当。
人気のあるスタイリストです。
シリーズ後半には元々ファッションセンスのあるサラ・ジェシカ・パーカーも
意見をしていたとか。

6シーズンある中で、私は第1シーズンと第6シーズンが大好き。
第1シーズンはとにかく弾けまくってる!!この作品の本来の姿だよね。
トークも冴え渡り、行動も派手。
打って変わって第6シーズンは恋愛も交友関係も熟してきた感じ。
それぞれの彼女&彼のエピソードや彼女たちのエピソードが「いいなぁ」と思える。
初めの頃はサマンサ姐さんの話に笑い、
終盤はミランダの変化に心動かされた。

このドラマのキャストはドンピシャの配役。
皆、力量がある女優だ。
キムは『マネキン』で魅力を出し切ってたし、
シンシアは『赤ちゃんのおでかけ』で可愛らしい女中の役に意外性があるし、
クリスティンは他のドラマでも迫真の演技力を見せ付けた。
だけど何故にサラは映画だと全くブレてしまうんだろう?

映画化はあのネタを2時間でまとめあげるんでしょ?
要素が無くなりそうで私的には微妙。

まだまだ語りたいところだけど、
バレンタインデーにこの作品を選んだのは、
女子の素っ裸の気持ちを男子にも知って欲しいから。
それにあちこちぶつかりながらも素敵な恋愛話で締めくくられている。
最高潮で終りたかったスタッフの決断は正しい。
長丁場だけど、是非見てもらいたい。
倦怠期の夫婦にも打ってつけですヨ。


映画 『ウルトラヴァイオレット』

2008-02-13 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『ウルトラヴァイオレット』

製作国 : アメリカ 2006年
配給 : ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
キャスト:ミラ・ジョヴォヴィッチ、キャメロン・ブライト、ニック・チンランド

『バイオハザード』シリーズのミラ・ジョヴォヴィッチ主演による
近未来SFアクション。

皆さん風邪など引いてませんか?
最近の物価高で今年は灯油を購入しないとチャレンジしている私は、
うっかりコタツで寝てしまい、喉が痛いです・・・。

さて今回は、ミラ・ジョヴォヴィッチは勇ましいのがお好きなのね、って話です。
政府が開発したウィルスが漏れ、感染すると超人間「ファージ」に変化してしまう。
政府はそれを恐れ、ファージを滅ぼす最終兵器を開発。
家族が感染していたミラは家族を奪われ、復讐に立ち向かう。

まず一番目を引いたのは政府でドン役をやった人の鼻。
近未来を意識しすぎてるのかなぁ、鼻栓みたいなヤツがとっても気になった。
近未来で生活するようになってもそれはヤだな(笑)

ミラは皆さんもご存知の様に『バイオハザード』シリーズの主役。
強い女、ってよりも、あの体の線にピタっとくる衣装が好きなんじゃない?
『フィフス・エレメント』の時もそうだったし。
多分、そうだと思う!!そうとうな自信。叶姉妹バリだね。

この作品、画像がまたちょっと変わってた。
デジタル撮影だから?
昔、加賀まりこがTVに出るとき必ず照明が目の前にあって、
顔が白く飛んでたよね?そんな感じに似てる。全体的に。
一説には予算が無く、多様しているCGも何だか違和感がある作り。
ロケ地も香港とやはりアジアは近未来的な発展をしているのだろう。
確か『M:I3』も中国だったよね?

『A.I.』や『マイノリティ・リポート』ばりの小道具は無いが、
ちょっと欲しいな、ってアイテムはあったかな。
近未来作品ってそこがポイントじゃない?

全体的にはミラの為にある作品って雰囲気マンマン。
ゲーム好きな人にはヒットする作品かも。
気軽に見れていいかもしれない。

映画 『ワーキング・ガール』

2008-02-05 | Weblog
映画は人に奥行きを持たせるアイテム。
今回は『ワーキング・ガール』

製作国 : アメリカ 1988年
配給 : 20世紀フォックス配給
キャスト:ハリソン・フォード、シガニー・ウィーヴァー 、メラニー・グリフィス、
     アレック・ボールドウィン 、ジョーン・キューザック

証券業界を舞台に、ビジネスと恋に賭けた女の闘いと、アメリカン・ドリーム。

皆さんは仕事に情熱を掛けてますか?
最近の私は仕事だけじゃなく、全てに冷めてますねぇ。

さて今回は、30年前って衣装もメイクも凄いのね、って作品です。
商社会社で秘書として働く主人公は、
トラブルから配置換えになり女性重役の秘書へ。
「要望があればその都度言ってね。」の言葉にのり、
自分の企画を提案したところ、まんまと使われ、
重役が不在の時に企画の問い合わせがあり、
主人公は重役になりすまし、話を進めていくのですが・・・・。

見て驚くのはとにかくデカイ髪型!!
それとそびえ立つ肩パット!
いや~親友役のジョーン・キューザックの細長い顔が、
もっと長く見えました(笑)
勝負ドレスも肩がイカッてるし(笑)
時代を感じずにはいられないでしたね~。

それと主人公がメラニー・グリフィスってのも私にはアンマッチに感じました。
フェロモン男優アントニオ・バンデラスとの再婚を実現した、
あのセクシーボイスのせいでしょうか?
「ワーキング・・・・」と言うには上司役のシガニー・ウィーヴァーの方が納得。
これも時代?

昔も今も変わらないのは話の内容で、
下っ端のアイデアを盗む上司。
それを機転と下っ端仲間に援護され切り開くリーマン社会の未来?みたいな?
私の好きな『摩天楼はバラ色に』も作りは同じですね。
最近は女ボスのセクハラでお馴染、『ディスクロージャー』や、
業界の裏をお見せする様な、ちょっと歪んだ社会の捉え方が多い中で、
この作品の様にスカッ!とした青春ラブコメ会社映画みたいの少なくなりましたよね。
意外と中身が薄くても見終わった後に元気は出るんですよね。
毎日せっせと働くリーマンには必要じゃない?こういう作品って。

それにこの類の作品って使ってる音楽はいんですよね。
今回もこの年のアカデミー主題歌賞を制した”LET THE RIVER RUN”が、
ストーリーを盛り上げる。
ドラマ「ホテル」でも使用され、日本語訳の歌詞でも流れた事があるから、
耳にすれば「あぁ!」って分かると思います。

アカデミーと言えば、この年は激戦。
『レインマン』、『告発の行方』、『危険な関係』、『ワンダとダイヤと優しい奴ら』、
『ダイ・ハード』、『バード 』、『存在の耐えられない軽さ 』、
『フォエバー・フレンズ』と秀作揃い。
変わったところで『ビートルジュース』、『ロジャー・ラビット』なんてのもある(笑)
そんな中、メラニー・グリフィス、シガニー・ウィーヴァー はノミネートされてる。
勿論2人とも言わずと知れた演技派ですもんね。

アカデミーの季節到来!
ハリソン・フォードの色男振りにも期待して、
スッキリするといんじゃない?