Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

ミレゴジ雑感

2007年04月17日 | 羽沢組的怪獣見聞録
整っているミレゴジの造形パランス



 ミレゴジはご存知の通り「ゴジラ2000ミレニアム」に登場したゴジラです。
 映画の公開前はシルエットのイラストポスターが印象的で、どんなゴジラになるのか期待を膨らませたファンも多いと思います。酒井ゆうじさんの作られたミレゴジ雛型は、このイラストをベースに作られたと言われていますが、独特な個性があってガレージキットとしても後のパンプレストのソフビとしても人気が出た事は多くのファンに知られています。

 実際のミレゴジスーツは雛型とは大きく違っています。それまでのゴジラに比べるとかなり整ったかっこいい顔だちです。それでいて大きく裂けた口は、キバも細長く多い事もあって凶暴な感じが出ていて迫力があります。トカゲ型の顔だと言う人もいるようですが、私にとってはゴジラの中でもかなり好きな方の顔です。
 ボディの形状も大きくそれまでとは違っていました。皮膚に多い凹凸の突起もそれまでのゴジラではなかったパターンです。最大の特徴は大きな背びれ。歴代のゴジラの中でも最大でしょう。突起の先端もマゼンタ系で塗られているのもこれまでにはありませんでした。
 全体のフォルムも前傾姿勢でバランスが取れています。

 作品そのものはファンの中では賛否両論あるようでしたが、私にとってはかなり好きな方のゴジラになります。ソフビ制作を始めた時、ミレゴジは早く作りたいゴジラの一つでした。2,3年したら挑戦しようと思っていたのですが、造形的に作るにはゴジラの中でも難しい部類だと思いつつも、我慢できなくて予定よりも早く作ってしまいました。
 また、バンダイ商品を除けばソフビミレゴジは少ししか存在しません。逆に多くのガレージキット造形家の方々が次々に商品化しておられるように、もしかしたらデイフォルメやレトロのソフビよりはリアルな造型にはぴったりのゴジラなのかも知れません。
 着ぐるみスーツは次作「ゴジラ×メガギラス G消滅作戦」でも流用された事も知られています。しかし、対メガギラス戦は夜ではなかったので、色の印象がずいぶん違います。かなり明るいイメージのミレゴジになっている気がします。それはそれで別のゴジラのようなイメージで好きです。昼か夜かで随分雰囲気変わりますね。

 弊社から発売中のふたつのミレゴジ、間もなく発売されるブルーバージョンと合わせて、それらを手に取る事で思いをめぐらせていただければ嬉しいです。
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