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有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

ソフビ制作裏話 その146

2009年09月10日 | 制作裏話
制作裏話「大戦争ゴジラ ブラウンバージョン」編 Part.3

■いつもながらの慌ただしい夏

 時期的な事も含めてこの「大戦争ゴジラ ブラウンバージョン」の制作はスケジュール調整が難しいものでした。
 前の「スタンダードカラー」の発売からすぐに塗装作業に取りかかったのですが、「大戦争ゴジラ」は他のゴジラ商品に比べて時間がかかります。
 塗装だけでも目の手間、キバの手塗り(マスク塗装は行なわず、一体一体筆による手塗りです)、ベースの塗装といつものゴジラでは行なっていない事をしています。ベースやスタンドもありますので、包装作業もいつもより時間がかかります。
 この時は予想外の好評で、「スタンダードカラー」の追加販売も決めていましたので、そちらを先に作業していたため「ブラウンバージョン」に取りかかるのが当初の予定より遅かったのです。
 正直な所、熱い夏場はソフビの仕事は避けたいのが本音なのですが、待っている(だろう)皆さんの事を考えればがんばるしかないわけです。相変わらず昨年の夏も慌ただしい羽沢組なのでした。

■後の「モスゴジ」「決戦ゴジラ」への影響

 続けて作った2つの「大戦争ゴジラ」。「スタンダードカラー」と「ブラウンバージョン」。
 いつもの事ですが、制作前や途中でもいろいろと自分なりにその作るゴジラの造形について調べたりします。
「大戦争ゴジラ」については、劇中スーツの流れについて「モスゴジ」から「決戦ゴジラ」、そしてこの「大戦争ゴジラ」と、流用部分や改修部分、造形や色の細部を調べてみました。(詳しくは2008年9月4~6日の記事をご覧下さい)
 この後、新規造形商品としては「ビオゴジ」「ギドゴジ」を挟みますが、この時の「大戦争ゴジラ」についていろいろと調べる事ができたおかげで、「モスゴジ」や「決戦ゴジラ」も作ってみたいと言う気持ちが増したのは言う間でもありません。
 特に造形意欲と言う点では、この「大戦争ゴジラ」のおかげで大いに「モスゴジ」「決戦ゴジラ」の参考になっています。
 後から思えば、そういう意味でも「大戦争ゴジラ」を作って良かったと思っております。
 この2つの「大戦争ゴジラ」はとにかく手間もかかったし、アクシデントや初の試みも多かった分、愛着もひとしおです。

「大戦争ゴジラ ブラウンバージョン」は現在発売中です。劇中イメージの土埃にまみれた古さを感じていただける商品になっておりますので、ご希望の方は弊社までお電話でお申し込み下さい。
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