Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

ソフビ制作裏話 その156

2009年11月21日 | 制作裏話

PART.3 ファイアーパターンの表現その2



■オレンジクリアと金モール
 この「カウントダウンバージョン」は、皆さんのリクエストに応えるべくして予定より早めに発売する事になったのは、一昨日書いた通りなのですが、いただいたリクエストの中にあった「オレンジ系のデスゴジ」「メルトダウンバージョン以外のクリア系」「今までになかったパターンのデスゴジのカラバリ」等の希望にまとめて応える事ができるバージョンであると判断して決めたものでもあります。

 アイディアそのものは早くから決めていたとは言え、成型発注前にその配色の微調整は多少行なっています。
 ラメを入れるかどうか、クリアとは言え、オレンジの場合の色の濃度の違いでモールの色が効果的にどれだけなるのか……これらの確認が必要です。
 幸いだったのは、2006年12月に「デスゴジ シャイニングオレンジ」(完売)を発売していた事です。これはクリアオレンジ成型にラメを入れて発売した商品です。早速パーツを分解してモールを入れてみました。
 これはこれで実に効果的で綺麗な仕上がりです。これだけでももしかしたら新たに発売しても喜んでいただけるんじゃないかと思いました。
 が、ボディには黒の塗装をする事にしていましたので、塗装をしないクリア部分が見えている所を想定すると、ラメがない方がイメージに近いと判断。黒の塗装が薄く塗られる部分も当然ラメは見えるので、全体的にうるさい感じになると思ったので、ラメは入れない事にしました。
 もし黒の塗装をしない、もしくは塗る面積が少ない場合は、ラメ入りでもモールの効果は面白い感じになって、これはこれで違う雰囲気のデスゴジらしい商品になったと思います。
 成型色としてのオレンジとしての濃度は「シャイニングオレンジ」とほぼ同じで、中の金モールの効果がバッチリ出ていたので色そのものは「シャイニングオレンジ」と同じ程度で行く事にしました。
 ちなみにモールはいくつか他の色でも試してみましたが、最初の予定通り金が最も適した色でした。

 予想していたとは言え、オレンジの部分から見える金モールの輝きは、デスゴジのファイアーパターンの雰囲気を出すことができました。時には自ら発光しているわけではないのに、わずかな部屋の明かりの反射で光っているようにも見えます。「ミレゴジ 新宿決戦バージョン」でもそうでしたが、部屋の明るさや、光を当てたり当てなかったリの違いでその反射具合は雰囲気を変えます。
 手前味噌ではありますが、デスゴジの表現としては劇中のファイアーパーターンの部分を発光させメルトダウンに向かって行くゴジラのイメージ通りで、他のゴジラソフビにはない面白いゴジラになりました。
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