Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

ソフビ制作裏話 その142

2009年08月12日 | 制作裏話
制作裏話「大戦争ゴジラ スタンダードカラー」編 Part.6

■塗装作業について

 この「大戦争ゴジラ スタンダードカラー」は、発売時にお知らせした通り劇中スーツの色をイメージしたカラーリングです。
 成型色はこのために作っていただいた色ですが、かなり気に入っているので、劇中スーツをイメージしたカラーリングの企画をする際には、この後もいろいろなゴジラで試してみたいと思っている色です。ちなみに今年9月に発売する「モスゴジ スタンダードカラー」でも使用しています。

 彩色に関しては前に「こだわり」でいろいろと書きましたので、そちらを読んでいただくとして、一番大変だったのはやはり目です。
 2009年9月9・10日にも書きましたが、弊社としては一般的に言われていた「大戦争ゴジラにある黒目部分を囲むようにあるオレンジのフチ」を信じておりません。映像や写真等で見て、黒目をぼかすように赤、もしくは朱色のぼかしのようになっていると確認しました(違う解釈をされている方もいらっしゃるとは思います)。
 劇中スーツのイメージと言う事ですので、そのぼかしも入れる事にしたのですが、思っていた以上に時間がかかりました。
 イメージに近い塗装にするのもそうですが、重ね塗りの細吹きのスプレーですので、気を抜くと商品一つ一つに差が出てしまいます。
 正直な所、「ああ……シンプルなオレンジのフチだったらもっと楽だったなあ」と思いながら塗装作業していたのは本音のグチでした。
 ある意味塗装部分においては、一番のこだわりでもあるので、気の抜けない作業でした。
 シェーポーズのゴジラを作る事は、弊社としても「挑戦」でしたが、こういった目の塗装の仕方も「挑戦」と言えるものでした。
 ちなみにこのぼかし部分の塗装は、次の「ブラウンバージョン」でも行なっています。

 他の細部の塗装部分も含めて、全体的には「カッコかわいく」から外れる事なく劇中イメージに近い配色にできたと思います。目の部分を除けば、付属のX星ベースも含めて他の所はスムーズに作業できました。
 配色のチョイスという点でもそうですが、塗装部分においてもこの「スタンダードカラー」は大きな経験値になったと思っています。もしこれがなかったら今度の「モスゴジ スタンダードカラー」の配色も違ったものになっていたかもしれません。
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