Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

ソフビ制作裏話 その143

2009年08月13日 | 制作裏話
制作裏話「大戦争ゴジラ スタンダードカラー」編 Part.7

■予想外の好評でした

 この「大戦争ゴジラ スタンダードカラー」は、お陰さまで初回生産分は早くに完売し、追加販売分も含めて約1ヶ月でなくなりました。
 日頃、Gメモリーズセレクションをお求めいただいている方々からすれば、それまで発売してきた各ゴジラはずっとオーソドックスな構えたポーズでしたから、このシェーポーズの物は購入に躊躇されるのでは無いかと思っていました。また、リアルタイムでシェーポーズを楽しめていたのは、今の40代後半以上の方々ばかりだと思っていたので(その中にも「ゴジラにシェーをさせるな!」と今でも拒否されている方もいらっしゃるでしょう)、今回は購入をためらう方もいらっしゃると思いました。しかもベースやスタンド付きなので価格もいつもより上げざるを得ません。
 ですから売れるペースはいつものゴジラに比べればずっと遅いと予想していたのです。
 もちろん現実にこれらの理由でお求めいただけなかった方もいらっしゃったでしょう。それ以上に逆にこのシェーポーズだからという理由で、この時から初めて弊社商品をお求めいただいたお客様がいらっしゃいました。
 完売してからもお問い合わせは複数いただき、今もイベント等では「最初の大戦争ゴジラはありませんか?」と聞かれる事があります。

 この時から初めて弊社商品をお求めいただいたお客様で気がついたのは、年齢層がやはりいつもよりやや上の方が多かったようです。中には私よりずっと先輩さんもいらっしゃって、そういった方々からゴジラのお話やリクエスト・ご意見をいただくのも嬉しい事です。また、いつも以上に女性の方からもお求めいただいたのも印象的でした。女性の皆さんはたぶん「懐かしい」ではなく、「かわいい」が理由なのかもしれませんね。

 さて、この商品は原型制作から発売に至るまで、私自身、初めて覚える事やアクシデント等いろいろあって、本当に「挑戦」の商品となりました。
 日頃から言っている事ですが、ソフビ怪獣は直接触ってナンボ、遊んでナンボだと思っています。いつもGメモリーズセレクションのゴジラ達は、つい「触りたくなる」「遊びたくなる」物にしたいといつも思って企画していますが、この「大戦争ゴジラ」はよりそれを感じさせるものになったと思っています。
 制作途中では悩んだ事もありましたが、経験を積むと言う点では大いにプラスになりましたし、何よりもたくさんの皆さんに好評をいただけたのが一番嬉しいです。 
 他のバージョンの「大戦争ゴジラ」でもそうなんですが、イベントで展示していると、初めてご覧いただいた方々が男女問わずほとんどの方の第一声が「かわいい!」なんです。その笑顔を見るのを幸せに感じております。
 この「大戦争ゴジラ」での経験や喜びを今後に生かしてもっともっと楽しいもの、触りたくなるもの、遊びたくなるゴジラ達を目指したいと思います。


 余談です。
 昔は別だったと思いますが、現在はこの『怪獣大戦争』に登場したゴジラの商品名には「シェー」や「シェーポーズ」といったネーミングは付けられません。
 付けちゃうと東宝様から許可がおりません。ですから弊社の場合は「大戦争ゴジラ」が商品名です。
 でも半分ぐらいの方が、イベントでもお電話でもお求めの際に「シェーゴジラください」とおっしゃいます。こちらも何の違和感も無く(むしろ嬉しく)「はい、ありがとうございます」となります。
 充分に怪獣ファンには「シェーゴジラ」というネーミングが定着している事なのでしょう(私もついそう呼んじゃいます)。それを思うと、ゴジラがシェーをする事のインパクトの大きさが改めてわかりますね。ゴジラがシェーをしたと言う事実は、ゴジラの歴史の中でも大きな出来事の部類に入ると言えるのでしょう。
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