
ゴジラの熱線放射の表現について

■シーンやシチュエーションをイメージさせるために
発光ギミックのないソフビで、ゴジラの熱線放射の表現は簡単そうで難しいものと考えます。
マルブルタイプ等で代表されるレトロタイプソフビのような大まかなディフォルメであれば、それを表現するためにシンプルに背びれや口のまわり(キバ等)をシルバー等のメタリック系の塗料で塗装すると言った方法がここ数十年各メーカさんの商品で行なわれています。良し悪しはともかくこの似たようなパターンは今でも他社さんのゴジラソフビで見られます。
が、弊社のGメモリーズセレクションのゴジラソフビでそれをしてしまうと、実に物足りなく感じてしまいます。ディフォルメとしてのコンセプトがはじめから違いますし、配色・彩色でのテーマがそれぞれ毎回ありますからそれに合うものかどうかの方が重要なわけです。
個人的な考えになってしまいますが、基本的には他社さんで行なっている塗装の真似はしたくありませんし、ましてやマルブル風の造形でもないのに何でもかんでも昔のマルブル風のカラーリングにする傾向も馴染めません。せっかく作るのですから独自のアイディアで勝負したいといつも考えております。
「熱線バーション(1)」「バージョン2」も実際の映像で見られるような色をそのままトレースするのではなく、そのゴジラ(この場合GMKゴジラ)のイメージとしての表現です。
熱線放射の表現は、難しくはあっても表現方法が限られているわけではありませんし、アイディアもまだまだ数多くあってしかるべきと考えます。ですから「熱線バーション(1)」「バージョン2」もそのうちのほんの1つです。
皆様がこの2つのバージョンをお持ちいただく事で、劇中でのGMKゴジラの熱線放射のシーンを思い浮かべる事ができましたら、弊社としては商品化して成功だったと思いますし、嬉しく思うのです。目的はどこかで見たような型にはまった表現のソフビではなく、シーンやシチュエーションをイメージさせられる配色での表現なのです。
今後も他のゴジラで熱線放射のイメージのバージョンを企画する事もあるかもしれません。その時は今回の2つの「GMKゴジラ」の時とは方法を変えるだろうし、そのモチーフとなるゴジラの個性やモチーフとなるシーンやシチュエーションに合わせた配色となるでしょう。
その時はぜひ今回の「GMKゴジラ」と比較していただいて楽しんでいただければ幸いです。

(2010.4.26更新)
「新春ゴジラ福袋2010 Bセット」は完売致しました。ありがとうございました。「新春ゴジラ福袋2010」商品のセットもしくは単品での再販、追加販売はございません。ご了承下さい。