ワラビ

灰汁抜き中。


一日中家でゴロゴロのデッカいカッパどん、うっとおしい。

ビデオみるか、妹にちょっかいだすか、母に口答えするかで、うざ～。

お皿洗い、洗濯物たたみ、ゴミだし、
やってくれるけど、始めるまでの文句ウダウダが腹立たしい。

強制的に近所の山から、ワラビを摘んでこなければ、夕飯はなしと。

昭和？

お味噌汁分くらいにはなるかな。


春休み、ヒマだと兄妹喧嘩ばかり。

どっちもどっちで、うるさいんだけど。

つい、ナッパちんばかり肩を持ちすぎてるかも。

だって、可愛いんだもん。

でも自分も甘え下手の長女で、怒られては反発してたなぁ。

こどもの自分が今の自分をみたら、悲観するだろうな。

と、思ったら、散々怒ったあと、

「カッパどんも寂しいんだねー」

「もっと小さいときにいっぱい甘えればよかったのにねー」

「ハイって、返事すれば可愛がられるのにね」

と、一緒の布団に寝て、ぎゆーっとしてして、背中をトントンと叩いてたら、

すぐ眠ってしまった。

赤ちゃんか。

相手してくれーっていう、魂の叫びなのな。

不器用な奴。



しかし、聖人君子のような寝顔である。

額にビンディ付きだし。

ワラビもクセが好ましいと思えば、欠かせない春の味だよね。