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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

2012-02-23 09:19:43 | 映画
人でなし過ぎて詳細は避けますが、

義理も人情もかなぐり捨てて、映画観てきました。

だって、今観ておかないと、見逃しちゃうもん。

やりたいことをやる。


一言で言うと「9.11同時多発テロ」とその喪失と再生と癒し。

アスペルガー傾向のある知的で感性の鋭い少年。

彼に寄り添い、彼の能力を最大限に引き出してくれる父親。

9.11で大好きな父を失い、少年は深く傷つき、誰にも助けを求められず、

自分でどうにかしなくてはと動きだす。

父に関連する「探索調査」の回答を見つけることが、

父親の最後の声に応える唯一の手段に思える。


調査対象のたくさんの人びとに、

否応なく、それぞれの様々なストーリーを聞かされることになり。

初め、「ものすごくうるさくて・・・」というのは、

余計なことをしゃべりすぎ、

他人との距離感が微妙な少年自身のことかと思いましたが、

少年が、調査報告書のタイトルにこれをつけたところで、

その出会った人たちのことを指しているのではと思いました。


関わろうとしなければ、自分以外の人は家族でさえも

害も益もなく、愛も憎しみもない。

いったん関わってしまうと、関心のなかった人々にも、

それぞれのストーリーがあり、共感し、矛盾し、混乱し、

「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」存在になってしまう。


「隣人を愛せよ」の前に、

「恐れず、隣人と関わりなさい」ってことかしら。

他人と関われば、いろんな人がいて、いろんなことが起こり、

愛も憎しみも生まれてしまう。

でも、テロを起こした人びとやその国の人びとにも、

彼らのストーリーがあるはず。

不幸なことがあっても、人と関わることをやめてはいけないよ。

なにかが生まれるかもしれないからね。

そういうメッセージを受け取りました。私はね。


正直、ひとりで生きていけるなら、

それが一番楽チンだろうなぁと思うもん。

でも、嫌われることを厭わず、堂々と、こどもたちにとって

「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」

煙たい母でいることにしよう。






















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