横浜中央市場 まぐろ問屋【八清】

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新鮮な最高級の鮪を皆様にお届けしています。

クロマグロ、国際取引禁止の危機?!

2009年08月12日 | 鮪のあれこれ
おはようございます!横浜市場、マグロの八清です!!

昨日のニュースでも取り上げられていたが、大西洋クロマグロとワシントン条約の話である。
2010年3月にドーハ(カタール)にて開かれるワシントン条約締約国会議に向け、
モナコが次のような提案をし、英仏独、オランダなど欧州諸国が賛意を示しているという。

その内容は、
  『大西洋(地中海を含む)クロマグロを、絶滅の恐れがある野生生物を保護する
  ワシントン条約の対象に加え、国際取引を全面的に禁止する。』
というものだ。

年間約4万トンのクロマグロ消費量のほぼ半分を大西洋産に頼っている日本にとっては、
取引禁止は、品薄や何と言っても値上がりなどの影響は否めない。
もしこの案がワシントン条約事務局に提出され、締約国会議で3分の2以上が賛成して
可決されれば、大西洋からの輸入ができなるのは勿論、日本の遠洋漁業が大西洋で
クロマグロを獲ることまでもできなくなるということだ。

確かにクロマグロは、世界的に見てもその乱獲により資源状態は悪化しているし、
特に大西洋ではその問題は深刻化している。
今後クロマグロが絶滅するようなことがあってはならないのは、自然保護の観点からも
商業的観点からであっても共通の願いではあるが、その管理を如何に行なうかは、
より専門的・多面的な見方をした上で取り締まるべきであると私は思う。
『数が減っているから取引禁止にしましょう』で済む話ではない。
養殖で補うにしても、今の段階では食べる人が食べれば天然モノとの違いは一舌瞭然。
欧米を始め日本以外の国では、マグロという魚に対する商業的価値も全く違うし、
その文化的背景を理解した上でこの問題を考えるということは難しいだろう。
しかし、多方面からよくリサーチし、各専門家の見解も視野に入れた上で
この提案について話しあって欲しいと願う。


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