コロナウィルスのワクチン接種の開始時期(2月)については、メディアでも報道されています。
しかし、全国で接種できる体制については、なんら考察されて報道されていません。
今回のワクチンは、一人2回接種が基本です。
日本の人口は、分かりやすく1億3000万人とします。
ワクチン接種回数は、2億6000万回となります。
1分で、一回接種でき、朝の9時から夜7時までの10時間接種できる体制ができると仮定します。
1時間で60人で、単純計算すると一日600人です。
1人で、10時間連続は無理と考えるので、その半分の5時間とすると、医師一人で300人接種可能人数とします。
ワクチンは、メーカーから十分に供給されると仮定します。
半年間(183日)で接種するには、注射できる人が何人必要かを計算してみました。
130百万回 × 2回・一人当たり ÷ 183日 ÷ 300人/日 ≒ 4736人の医師
全国に、医師一人当たり4736人の注射ができる人と設備が必要になります。
全国の医師数(2018年)は、33万人おりますので、数字上では、対応可能かと考えます。
タイトル;2018年の医師数:
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/18/dl/toukeihyo.pdf
この数字は、機械的に1人1分で注射でき、医師も5時間連続した場合と仮定した時の医者の人数です。
普通の稼働率は、単純計算の8割ぐらいと考えますので、4736 ÷ 0.8 ≒ 5920人の医師となります。
医師の人数が、足りたとして、ワクチン接種する人の体制も考えないといけません。
工場ではないので、次から次に効率よく接種する人が来院する訳でもないので、本当は、困難なことであることは、容易に想像できます。
田舎に行けば行くほど、効率は悪くなります。
英国は、12月8日に最初にワクチン接種した人の動画が世界中に配信されました。
コロナワクチンの第1回目の接種を終えた人は、1月3日時点で129万6432人。
ハンコック保健相によれば、現在、国内では約200万人が接種済みと報道されています。
英国での事例では、1ヶ月で200万人です。
単純に比較できませんが、英国並みの接種体制では、130ヶ月掛かります。
単純計算では、10.8年掛かることになります。
日本でも、ワクチン接種体制の整備が必要と感じました。