記述は嘘をつかない。記述は裏切らない。

中学受験の国語と社会の塾講師&家庭教師です。

社会の公民の理屈について

2010年11月25日 | 日記
公民は,時事に直結しています。

鳩山由紀夫と菅直人が首相に選ばれた国会の種類は違うのは以前書きましたが,両院協議会の必要的場合と任意的場合も,出題されることがあります。これは,びっくり。単なる知識で教えるのは簡単ですが。。。。


憲法の国会・内閣・裁判所・地方自治・予算といった分野は統治機構といいますが,この指導理念は「国民主権」と「権力分立」です。(自由主義と民主主義という人も言いますが,芦部説が通説ですので,国民主権・権力分立で説明しています)


両院協議会は二院制の要請から来るもので,「権力分立」から説明できます。

必要的に両院協議会が開かれるのは,予算・条約・内閣総理大臣の指名です。任意的なものは法律の制定。

予算・条約・内閣総理大臣の指名は,参議院が反対しても,衆議院の意思が通ります。しかし,それでは,二院制にして,衆議院をチェックしようとした参議院の意義がなくなります。そこで,両院協議会を必要的なものにした。参議院の不満を衆議院にぶつけて,チェックしようと。これは,権力分立の要請です。

一方,法律は,再議決には衆議院の出席議員の3分の2の多数が必要。これを要求することで,参議院の衆議院に対するチェックは働く。

ただ,出席議員3分の2はキツイので,衆議院から,まけてくれ~~と,両院協議会の開催を求めることはできる,と規定されました。任意的に両院協議会を開くことができるとは,この意味です。



理屈っぽいですが,これを,公民の全分野でやれば,公民の骨ができます。そして,少しぐらい分からない問題が出ても,基本から考えることができます。



ま,社会では,ミスはしなくなります。



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