鍼治療というとやはり一番多いのが「痛み」に効くというイメージが
一番強いようですので、今日は薬と鍼の関係について簡単に
お話したいと思います。
当院を訪れてくださる患者さんの多くが痛みを訴えられます。
そして痛みの前触れや痛みはじめにいらっしゃるというよりはむしろ
「痛くて仕方がない」とか「いろいろなところへ行ったがよくならない」
という方のほうが多いのが現実です。
ですから、治療にいらっしゃる時点で痛み止めなどのお薬をすでに
服用されておられる方が多いのですが、そういう時に是非お薬を
飲んでいるということをきちんと教えていただきたいのです。
私の治療は患者様のお脈を拝見して全身の気血津液のバランス
調整をさせていただくのですが、痛み止めをはじめとする特に西洋医学の
薬を服用されておられますと本来の脈状ではなくなってしまうのです。
大概は脈が沈んでしまうのですが、その逆に浮いてしまうこともあります。
ですが、これは薬によって無理にそのような状態に
させられているわけであって、患者様のお身体の様子をうつしだしている
わけではないことが多いのです。もし、具体的にどんなお薬を飲んでおられるか
どれぐらいの期間飲んでいらっしゃるかを知らせていただければ
そういったことを踏まえての脈診をすることができます。
たった一錠で??と思われるかもしれませんが薬によって脈が
くるってしまうことは本当に多いことなのです。
適切な治療をさせていただくために是非ご協力いただきたいと思います。
そして、一日も早く薬をお使いにならなくて済むような健康な
身体を取り戻していただきたいと思っています。
この薬と鍼の関係は折を見て少しずつ詳しくお話できたら・・・
と思っています。気長にお待ちくださいね。