ブログの中で生涯勉強というフレーズが出てきますが
一体何をそんなにいつもいつも勉強しているのかについて
今日はお話したいと思います。
私どもは「漢方はり治療の学術体系構築」を合言葉に
日々研鑽を続けているのですが漢方はり治療というのは
古典書の「黄帝内経」(こうていだいけい)と
「難経」(なんぎょう)などに書かれている
内容に基づいた治療のことをさしています。
黄帝内経は、現存する最古の医学書と呼ばれているぐらい古い
ものですが、この中に
「聖人は既病を治すのではなく、未病を治す」
という記述が出てくるのです。
まさしく温故知新だと思われませんか?
難経というのは81の質問と81の答えという形をとっている
古典医学書で黄帝内経に基づいているようですが
鍼の治療書として独自の体系を作りだされているといわれています。
(黄帝内経は人間全体について(養生や漢方、もちろん鍼も)書かれて
いますが、難経は鍼についてのみ書かれています)
経絡治療を行う鍼灸師にとっては聖書のようなものになっているものです。
私の研修会でもこの聖書(バイブル)である「難経」を初心に
かえって学ばなければならない!!として今年は難経一辺倒に
原点に立ち返って学ぼう!!ということになり昨日はその第1回目でした。
普段は研修会の中で会員がいろいろな研究を発表したりする
形をとっていたのですが、今年はいろいろな先生の講義を受けてみようと
他会の先生方をお招きすることにして勉強することにしたのです。
西洋医学の世界でもセカンドオピニオンという考え方が徐々に
ではありますが、常識になりつつありますね。
同じメンバー同じ環境では偏ってしまっても気がつかない
新しい視点に切り替えることができないという面から
今回このような形に研修方法のひとつとしてスタートを
きったのですが、やはり得るものは大きかったと思います。
患者様にできる限りわかりやすくアップできれば一番良いのですが
くどくどと長いと読むのが辛くなってしまいますので
ちょうどよい症例や機会があるたびに順次アップしていきたいと
思います。仏教の開祖であるブッダが対機説法をしたように
治療家としての資質の向上を目指して精進したいと思います。
治療についてお気づきのことなどありましたらどんどん教えてくださいね。