あまの鍼灸院ブログ

鍼灸院での毎日の様子をアップしています。
鍼灸院ってどんなところ?と知っていただけたらうれしいです。

ツボの話~一番多く使われている漢字~

2020-01-31 21:51:59 | 健康・病気
こんにちは!スタッフの松本です。
金曜日は「ツボの話」です。
今回は、ツボの名前に一番多く使われている漢字を紹介します。

ツボは現在WHOによって定められ、361穴あるとされています。この中には先週ご紹介した奇穴は含まれません。
ツボにはそれぞれ名前があります。(複数の名前を持つものもあります)
その中で、一番多く使われている漢字はいったい何でしょう?

答えは……「門」です!

まずは「門」という漢字が使われたツボを列挙してみます。いくつあるのでしょうか?

石門 命門 瘂門 雲門 梁門
関門 滑肉門 箕門 衝門 神門
風門 陰門 魂門 肓門 金門
幽門 郄門 液門 耳門 京門
章門 期門

以上、22穴あります。
ちなみに2番目に多いのは「兪」で21穴です。
場所もそれぞれです。顔、肩、背、腹…手にも足にも、あらゆる部位のツボの名前に「門」が使われています。

何故「門」が多いのでしょう?

ツボは、まさに門だからです!
中国の古典医学書には、ツボについて「神客在門(しんきゃくざいもん)」と説明しています。

ここで言う「神」とは正気のこと。
心身を調えるエネルギーであり、病から身体を護る免疫機能でもあります。
そして「客」とは、招かれざる客、邪気のことです。
インフルエンザや、全世界を騒がせている新型コロナウイルスもこの邪気です。

「ウイルスは口や鼻などから入るんじゃないの?」と思われる方…もちろん、現代医学的にはそのとおりです。
でも、例えば体調が悪いなと感じる時、あるいは熱が出そうかもという時に、首すじから背中にかけてゾクゾクとすることはありませんか?
それは、背中にある「風門(ふうもん)」というツボから、邪気がまさに侵入してこようとしているからだ!と古代中国の人達は考えた訳です。

うがい手洗い、マスクももちろんですが、
正気を調えて自らの「門」を守り、邪気と戦える身体づくりをしていきたいですね。

金曜日担当、松本でした。
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雪の季節にするべきことは?

2020-01-30 23:01:00 | 健康・病気
こんにちは😃今日も冬とは思えない暖かい1日となりました。
今日の画像は、4年前の大寒の日の名古屋の画像です。
本来、一番寒く感じる季節になりますね。

この時期に仕込まれるのが「日本酒」や「味噌」「醤油」
寒仕込と呼ばれますが、雑菌が繁殖しにくく、ものが腐りにくい時期に仕込むことによって
腐敗を防いで、時間をかけてゆっくり発酵熟成させることができるために、最適な時期なのです。


我が家でも、毎年この時期にお味噌を仕込むことにしています。
冬の寒さがなくては、できないものなのですね。
本当に古代の先人たちの知恵には頭が下がりますね。

しかし、今年は暖冬ですので仕込む時期を悩んでいるうちに立春が目の前に
迫ってきてしまいました。今年はもう無理かな?と思っていたのですが、
明日明後日と冬型の気圧配置になり、寒くなるようですので
明日、今年の味噌作りをしようと思います。

この寒い時期に仕込むお味噌やお醤油は、発酵しており
麹菌で発酵させたお味噌は、必須アミノ酸、ビタミンB群を多く含み血行を促進して
代謝を上げる作用が高くダイエットにはおすすめの食品と言われています。
江戸時代の『養生訓』には「味噌、性和(やわらか)にして、胃腸を補う」と書かれています。
鍼灸も胃腸の働きを助けますので、こんな強い味方はいないのです!

自然のめぐみで発酵させたスーパーフード!冬のお楽しみにしてみませんか?



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今日は水曜研修会でした!

2020-01-29 21:55:00 | 日記・エッセイ・コラム
こんにちは😃小春日和を通り越して、初夏のような気温でしたね。
今日は、車の車外温度がなんと24℃!


気温差についていくのが大変ですね。

今日は、水曜研修会でした。
去年から引き続き、「脈論」を。
当院では、必ず患者さまの脈を治療前に拝見しているのですが、
脈診流という所以でもありますが、この脈を拝見することで
全身の気血の巡りはどうか?五臓六腑のバランスは良いか?
生命力はどれほどか?ということを診せていただいているのです。
(他にも、お腹や肌艶や、顔色、目の輝きなど色んなところを拝見して、
総合的に診断をしています)

ですから、脈を診て診断につなげられるような勉強が欠かせないのです。

今日まで、鍼灸師のバイブルとも呼ばれる「難経」という書籍から
脈について学んでまいりました。

机の上で学んだことを、すぐに実践できるように実技をそのまま行っています。
頭の中でわかったように感じても、すぐに患者さまに応用できるためには
やはり、実際に治療をするのが一番なのですね。

今日もみんなそれぞれ、色んな学びを持ち帰りました。
明日からの治療に少しでもお役立てできますように!
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春の過ごし方②

2020-01-28 20:53:00 | 健康・病気
こんにちは!
スタッフの石黒です。

今日のブログは、春の過ごし方②です。

では早速、
冬の過ごし方と同じように、東洋医学の古典に春の養生がどのように書かれているかみていきましょう。

春の三月とは立春から立夏までのことです。
今年の立春は2月4日、立夏は5月5日で、約3ヶ月程になります。
ちょうど来週火曜日は2月4日で立春ですね。
春はもうすぐそこです。

春は天地間の様々なものが発生し、生き生きと栄えてきます。

様々なものが沈み、蔵われる冬とは打って変わって、春は上へ上へと芽吹き、発散する季節です。

人の体も陽気が外へと出てきます。
どんどん上昇する陽気に対応できないと、体にも不調が出てしまいます。

不安やイライラを体の中に溜め込まず、
運動や趣味等で発散しながらのびのびと過ごしたいですね。

さて、今年は暖冬のために気候が春めいているためか
運動不足や活動不足(精神活動も含みます!)のために、
発散不足による不調を訴えられる患者さまが多くみられます。

気持ちが塞ぎ込んでしまう方(軽いうつ傾向など)
花粉症の方

などです。春は肝が司っていると言われますが、
肝はすべての臓腑の機能がスムーズに行なわれるように調節するとともに、
感情を調節するとされていますので、この肝がうまくはたらいてくれるように
鍼灸治療で、お手伝いをするのが我々の治療なのですが、みなさまには
エネルギーを表に向かって発散するように意識して、のびのびと過ごしていただきたいのです。

今日のお話の、原文や文章に興味を持たれた方は
以下に書かせていただきました。参考になさってください。

石黒友紀乃

『黄帝内経素問』" 四気調神大論篇 第二"

春三月、此謂発陳。
天地倶生、万物以栄。
夜臥早起、広歩於庭、被髪緩形、以使志生。
生而勿殺、予而勿奪、賞而勿罰。
此春気之応、養生之道也。
逆之則傷肝、夏為寒変、奉長者少。

春三月、これを発陳という。
天地倶に生じ、万物以て栄る。
夜に臥て早く起き、広く庭を歩き、
髪をひらき形を緩くし、以て志を生ぜしむ。
生かして殺すなかれ、あたえて奪うなかれ、賞して罰するなかれ。
これ春の気の応、養生の道なり。
これに逆らえば則ち肝を傷り、夏に寒変をなし、長に奉ずる者少なし。


発陳という言葉ですが、『漢方用語大辞典』には、"陽気が生じ、春の到来をつげること"とあります。
「発陳」の「陳」という字には、"ふるい"といった意味があり、万物は古いものを外へと押し出し、冬の間蔵っていた陽気が外へ出てきます。

参考文献

参考文献:現代語訳 黄帝内経素問 上巻
東洋学術出版社
南京中医学院医経教研組 編
石川秀実 監訳
島田隆司、庄司良文、鈴木洋、藤山和子 訳
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食は命なり

2020-01-27 21:48:00 | 健康・病気
こんにちは。東京のほうでは雪❄️のおそれがあるようですね。

名古屋でも夕方、冷たい雨が降りました。

今日は、食養生のお話をさせていただきたいと思います。
こちらでも普段から書かせていただいていますが、私たちの身体をつくっているものは
ズバリ「普段から口にしているもの」なのですが!

健康な毎日をお過ごしいただくためには「旬で香りのあるもの」
を召し上がってください。ということは繰り返しお話ししています。

今日の画像は、冬の味覚ズワイガニ。
私は、蟹が大好物で🦀冬の1番の楽しみにしていると言っても過言ではありません。
その季節にしか食べられないものをいただくというのは
大変良いことなのですが。。。

もっと大切なことは

適量いただくということです(こんなことを書いていて恥ずかしいぐらいですが、
私もついつい好きなものは食べすぎてしまうことが多いのです)!

現代人は、運動不足なことが多く、治療院で患者さまを拝見していても、
食べ過ぎて病気になってしまっている方が多く見受けられます。
慢性的な腰痛や背中の痛みの原因に食べ過ぎが関与している方も多いのです。

健康の秘訣は「腹八分目」

なかなか守ることが難しいのですが、
「お腹が空いた時に、旬のものを、腹八分目にいただく」
ことが、健康の一番の近道です。

現代人は、みなさん食べ過ぎの傾向がございます。
暴飲暴食をしたなぁと感じたときは、
1食抜いてみるという健康法をオススメします!
コメント (2)
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