Omiwa Shrine, Sakurai City, Nara Pref.
さてさて、天理駅から山の辺の道を歩いてきたワタクシ達ですが、
この日の最後の目的地である大神神社(おおみわじんじゃ)へとやって来ました。
大神神社は、奈良盆地の東南にある円錐形の秀麗な山、三輪山(標高467m)を御神体とする日本最古の神社といわれています。
「大神」と書いて「おおみわ」と読むところからもわかるように、この神社に祀られる大物主大神は、
神の中の神であり、もっとも偉大な神だと言われるそうなんですよ。
この建物が拝殿なのですが、一般的な神社では拝殿の背後にはご神体を祀る本殿がありますよね。
しかし、この神社には本殿がなく三輪山そのものをご神体としています。
山や岩などの自然物をご神体とするのは、日本ならではの古い時代の信仰形態です。
『古事記』や『日本書紀』には、この神社の創始にまつわる伝承が書かれているんです。
『古事記』によれば、大物主大神が出雲の国の大国主神の前に出現し、自分を三輪山に祀れば国造りを成就できると告げたそうです。
『日本書紀』によれば、その時大物主大神は、自分は大国主神の別の御霊であると語り、三輪山に鎮座したとのことです。
ワタクシは悲しいくらいに古代史には無知なのですが、なんだか歴史ロマンを感じますね。
こうした伝承を持つ神を主祭神として祀るため、この神社のご利益は、まず国造り、そこから農業、工業、商業すべての産業開発、
交通、航海、縁結び、酒造りなど、驚くほど幅広いご利益があると言われています。
その中でも有名なのが「酒造り」なんですよ。毎年11月14日は大神神社に全国中から蔵元・杜氏が集まり「醸造祈願祭」が行われます。
境内では振舞酒も行われ、醸造家とともに多くの参拝客・観光客でにぎわい、また醸造祈願祭の後には全国の酒蔵へと杉玉が配られていきます。
日本中の蔵元で玄関先に杉玉が軒先に吊るされているのは、こういう理由があるんです。
現在では杉玉は酒屋の看板のように受け取られがちでありますが、元々は酒の神様に感謝を捧げるものであったのですな。
日本酒は食文化の多様化などに伴い、年々売れ行きは減少の一途でした。
しかし、最近は日本食が海外で広まっていったことに比例するかのように、外国で日本酒の需要が伸びているようですね。
先日、テレビで外国人の杜氏さんが活躍している姿が放映されていました。
日本の伝統文化や職人の技術も、外国人が受け継いでいく時代がやってくるのかもしれません。
それを「国際化」として肯定的に見るのか、「日本文化の衰退」として否定的に見るのかは意見が分かれるでしょうな。
使用したカメラ:1、3、6、8枚目はFUJIFILM X-T30、他はFUJIFILM X-Pro2
杉玉はおおむね2月から3月に飾られるのですが、この時期は新酒の季節であり、「今年も新酒ができましたよ」という目印になります。
吊るされたばかりの杉玉は蒼々としていますが、やがて枯れて茶色がかってきます。緑色(2月から6月頃)は新酒の季節、
薄い緑(初夏から夏頃)は夏酒、枯れた茶色(秋頃)はひやおろしの季節というように、日本酒造りの時期と杉玉の色は同調しているんです。
なんとも素敵な日本酒の文化ですね。
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さてさて、天理駅から山の辺の道を歩いてきたワタクシ達ですが、
この日の最後の目的地である大神神社(おおみわじんじゃ)へとやって来ました。
大神神社は、奈良盆地の東南にある円錐形の秀麗な山、三輪山(標高467m)を御神体とする日本最古の神社といわれています。
「大神」と書いて「おおみわ」と読むところからもわかるように、この神社に祀られる大物主大神は、
神の中の神であり、もっとも偉大な神だと言われるそうなんですよ。
この建物が拝殿なのですが、一般的な神社では拝殿の背後にはご神体を祀る本殿がありますよね。
しかし、この神社には本殿がなく三輪山そのものをご神体としています。
山や岩などの自然物をご神体とするのは、日本ならではの古い時代の信仰形態です。
『古事記』や『日本書紀』には、この神社の創始にまつわる伝承が書かれているんです。
『古事記』によれば、大物主大神が出雲の国の大国主神の前に出現し、自分を三輪山に祀れば国造りを成就できると告げたそうです。
『日本書紀』によれば、その時大物主大神は、自分は大国主神の別の御霊であると語り、三輪山に鎮座したとのことです。
ワタクシは悲しいくらいに古代史には無知なのですが、なんだか歴史ロマンを感じますね。
こうした伝承を持つ神を主祭神として祀るため、この神社のご利益は、まず国造り、そこから農業、工業、商業すべての産業開発、
交通、航海、縁結び、酒造りなど、驚くほど幅広いご利益があると言われています。
その中でも有名なのが「酒造り」なんですよ。毎年11月14日は大神神社に全国中から蔵元・杜氏が集まり「醸造祈願祭」が行われます。
境内では振舞酒も行われ、醸造家とともに多くの参拝客・観光客でにぎわい、また醸造祈願祭の後には全国の酒蔵へと杉玉が配られていきます。
日本中の蔵元で玄関先に杉玉が軒先に吊るされているのは、こういう理由があるんです。
現在では杉玉は酒屋の看板のように受け取られがちでありますが、元々は酒の神様に感謝を捧げるものであったのですな。
日本酒は食文化の多様化などに伴い、年々売れ行きは減少の一途でした。
しかし、最近は日本食が海外で広まっていったことに比例するかのように、外国で日本酒の需要が伸びているようですね。
先日、テレビで外国人の杜氏さんが活躍している姿が放映されていました。
日本の伝統文化や職人の技術も、外国人が受け継いでいく時代がやってくるのかもしれません。
それを「国際化」として肯定的に見るのか、「日本文化の衰退」として否定的に見るのかは意見が分かれるでしょうな。
使用したカメラ:1、3、6、8枚目はFUJIFILM X-T30、他はFUJIFILM X-Pro2
杉玉はおおむね2月から3月に飾られるのですが、この時期は新酒の季節であり、「今年も新酒ができましたよ」という目印になります。
吊るされたばかりの杉玉は蒼々としていますが、やがて枯れて茶色がかってきます。緑色(2月から6月頃)は新酒の季節、
薄い緑(初夏から夏頃)は夏酒、枯れた茶色(秋頃)はひやおろしの季節というように、日本酒造りの時期と杉玉の色は同調しているんです。
なんとも素敵な日本酒の文化ですね。
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大神神社、素晴らしい神社ですね。
大勢お参りに来ていますね。
電車の中でゆっくり読ませていただきますね。
私はこれからまた奈良に出かけてきます。
今日は紫陽花狙いです😄
なんですね。
さて、今は日本酒は海外でブームみたいですね。外人の杜氏さんから海外に伝統が
流出していくのですかね〜凸
日本最古の神社であり、神の中の神である
大物主大神が祀られてるんですね。
色々と現況になります。
三輪山がご神体は、昨日学習(笑)
色々ご利益のある神社ですので、
たくさんの人が訪れてますね!
凸
大神神社、立派ですね!
杉玉は茶色になったのを見たことがありました
出来立ての青い杉玉も見てみたいです
酒造所の看板みたいなものだと思っていましたが
酒の神様に感謝を捧げるものだったのですね
今日も勉強しました!
大神神社は神の中の神ですか
素晴らしい神社ですね
杉玉って酒屋さんの看板かと思っていましたが・・酒の神様への感謝なんですね
変わった建物だなと思って回ってみると酒蔵
杉玉があるとつい撮ってしまいます
出雲の神様の大物主(大国主と同じ)が
祀られていることなんですよ。
まあ何かと古代の事情があったのでしょう。
三輪さんへお詣りしたら必ず行くのが
今西酒造です。
杉玉にもこういう事があったのですね
日本酒に欠かせない杉玉ですね
日本の文化が外国の人にもわかってもらえたのかな