鯉と白壁-岐阜県飛騨市：飛騨古川

Hida Furukawa, Hida City, Gifu Pref.

さてさて、飛騨高山を早朝から散策したワタクシは10時過ぎに飛騨高山を出発しまして
途中でJR上枝駅に立ち寄って11時ちょうどに岐阜県飛騨市の飛騨古川に到着したしました。


飛騨古川駅横の駐車場に車を停めて駅の跨線橋を歩くと…あらあら、先ほど見た列車が停まっておりました。

ところでところで、飛騨古川の町についてちょっと説明させてくださいね。
地理好き歴史好きのワタクシは、ついつい説明せずにはいられないのですな。

高山市の北西、宮川と荒城川が合流する場所に、かつての城下町「飛騨古川」の町があります。
秀吉の時代に金森長近が飛騨国主として高山に入ると、養子の金森可重に古川の地を与えました。
可重は増島野に増島城と城下町を建設。瀬戸川の北側に武家町を、南側に続く荒城川までの区間を町人町とし、産業や商工業の育成をはかったそうです。
江戸時代に入り、幕府の一国一城令によって廃城されましたが、以後古川は幕府の天領となります。
金森氏が行った商工業の保護育成政策は天領となった後も引き継がれ、古川の町は大いに発展したそうです。


飛騨古川には「壱之町」「弐之町」「三之町」という区割りがなされており飛騨高山の町を彷彿とさせます。
飛騨高山が「小京都」と言われるのなら、ここ飛騨古川は「小高山」というところでしょうか。


飛騨古川を代表する風景がこの場所ではないでしょうか。


ゆるやかに流れる瀬戸川に鯉が泳ぎ、川に沿って白壁土蔵が立ち並びます。


飛騨高山を出るころから降り始めた雨が本降りになってまいりました。
しっとりと濡れる古い町並みもまた一興ですね…なんてのはちょっと強がりでしょうか。


傘をさしながらの撮影は快適ではありませんが、雨もまた自然の一部分。
雨を嘆くのではなく、雨ならではの風景を楽しむと自らに言い聞かせましょう。


雨ということもあるのでしょうか。飛騨古川の街には観光客があまり来ていないようでした。
飛騨古川は飛騨高山とセットで訪れる人が多いので、午後になると観光客が増えるのかなぁ。


ではでは、落ち着いた雰囲気の飛騨古川の街を歩くとしましょうかねぇ。

使用したカメラ：Canon EOS7D


飛騨高山の喧騒が嘘のように、飛騨古川は落ち着いた佇まいを見せていました。
あまり観光客が多いのは嫌なのですが、あまり少ないと「観光収入は大丈夫なのかなぁ」と心配してしまいます。
まぁ、そんなことをよそ者の私が考えても仕方がないのですが。


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