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〔読書〕阿川佐和子さんの対談集 1-8

2013-02-23 | --- 2.3 読書

〔画像はGoogle imageより〕

 

林真理子さんが週刊朝日

阿川さんが週刊文春で対談をしていらっしゃいます。

 

比べようと思ったことはなかったのですが

日本に帰ったとき、たまたま同じ日にどちらも読んでみて気付きました。

阿川さんはやっぱりインタビューがうまいです。

林真理子さんはせっかく面白い人を前にしながら

もったいない、って思ってしまいました。

 (林さんがへたなのではなくって阿川さんがうますぎるのかも)

 

エルメスの会長さんとの対談では

フランス語の通訳の人を間にはさんで

会長さんがじゃんじゃんとばすダジャレの殆どを

的確にひろって反応。 そういう芸当は林真理子さんには期待できません。

 

「この人に会いたい」シリーズは

週刊文春の対談の中から精選されたものが集められています。

 

これまで1巻から6巻まで読んだなかでは自殺しそうになったという方々との対談も二回あって

本当、人生の縮図をみるようです。

 

8冊くらい買ってきまして(それで全部?)

昨日読んだのはクロネコヤマトの生みの親小倉昌男氏。(Wikipedia 小倉昌男

 

ちょっと前に読んだお天気おじさんの倉嶋さんとの対談で、

奥様が亡くなられたあと生きる気力を亡くされ自殺しそうになったというお話をしていらしたので

阿川さんが小倉さんの奥様が亡くなられたことにふれたとき

気持ちがどん底になられた話が続くのかとおもいきや、

「寂しいけどね、しょうがないじゃない。 これは寿命だからね」とそれで終わり、

そして、キリスト教の教えが自分の考えの原点となっているというお話から、私財で

福祉財団を作られ障害者のためのパン屋さんなの運営を手伝ったりしていらっしゃるのですが

楽しみは何ですかという質問に

「芸者遊びだな」(≧∀≦)

おモテになるでしょうね、という質問に

「もてないですよ。 この間、雑誌で市川新之助(現・海老蔵)さんが「一度でいいからモテたい」って言ってたの。 俺、わかるな、その気持ち。 男って限りなくモテたいってもんなんだよ。 あれだけ男前の新之助さんがモテたいと思うんだから、俺がもてたいと思うのは当たり前だなと納得した」

今後の夢はなんですかという質問には

「身障者にもっと幸せになってほしい。 それだけですね」

 

エッセイも含めて何冊も読んでいると、阿川さんのことが

少しずつわかってきた気になっている自分ですが

小倉さんのことはとても素敵と思われた感じ。

 

お年は小倉さんがずっと上なのですけど

阿川さんは小倉さんのことを尊敬の念とともにかなりの好感をもたれたようでした。

この対談ののちにも新橋の料亭遊びで数度にわたりご一緒されたそうです。

(次のお約束もされたのに、鬼籍にはいってしまわれ

かなわなかったそうです。あとがきでは小倉さんのことをさりげなく二回にわたり述べられ、

文庫本でも一番最後(時間系列ではありません)にもってきていらっしゃいました。)

 

一番最近読んだので小倉さんのことにふれましたが

他にもブログ一回分書きたくなるような

いろいろなエピソードをもった人もたくさんいました。

岸辺一徳さん、布施明さん、カルロス・ゴーンさん、政治家の野中広務さんなど。

 

8巻にはお父様との対談もあって楽しみです。 

阿川佐和子のこの人に会いたい〈8〉 (文春文庫)
 
文藝春秋

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