ELKのティータイム

子育ても終わり、のんびり普通に過ごす私のつぶやきです

非営利共済の行方

2007-11-10 16:36:17 | PTA・教育
タイトルは硬く『非営利共済』なんて書いたが、私の身近にある問題は、PTAで運用する安全互助会。

週刊東洋経済の11月17日号の特集に『共済の正体』と言うものがある。

2006年4月に保険業法が改正になり、根拠法を持たない共済は来年の3月までに、次のうちから選択しなくてはならない。
・保険業者になる。(認可)
・少額短期保険業者になる。(登録)
・廃業する。
(根拠法のある共済と言うのは、COOP共済やこくみん共済、県民共済等)
無認可共済と言われるものの9割が、廃業の方向にあると言う。
今の段階で、保険業者の認可は0件、少短業者の登録は2件だと言う。
来年4月には、トラブルが発生する可能性もあると言う。
この特集は、共済の上手な利用方法の他に、問題点も指摘されている。


保険業法の改正前から、地方協議会の関係もあり、この問題は気に掛けていた。
PTA連合会の運営する安全互助会も対象になっているからだ。
この団体に対しても、来年3月までに選択を迫られている。

一般会員は知らない方も多いが、多くの会員がPTA会費の一部として支払い加入している。
ここの地域も100%加入している。
運営団体によっても違うが、スポーツ大会でのケガや、資源回収などのケガ、子ども110番の家の加入先までカバーしている。
PTA活動に準じた、使いかっての良い活動を行っている。
しかし、運営は素人。
専門家は居ない。
会長はPTA会員で、事務局員が細かい作業をこなしている。

この改正までには、様々なことがあり、現場を混乱させた。
05年8月までは、適用除外との方向であったが、外資系保険会社からの意見により、適用除外から外された。
それも、12月28日に、金融庁のHPにて・・・
この日は、御用納めの日。
私の耳に入ったには1月中旬。それでも、早い方だったのかもしれない。
その後の手続きも、金融庁の対応が曖昧な為に、二転三転。

ここでは、保険会社に業務を委託し、廃業の道を歩むらしい。
既に、単位PTAには通知し、理解を得る段階まで来ている。
しかし、単位PTAでは、本当に理解しているとは思えない現状もある。
そして、ここは特別な事情もあり、保険をどこが提供するか・・・
そんな、別な目で混乱を起こしている。

今までの組織を残せるものならば、それがいいと言う意見が多い。
それは、保険は加入者しか適用されない。
110番の家や付き添いの子供たちの事・・・
食中毒も対象となるのだろうか・・・


まだ、最後の望みもある・・・

民主党から、『非営利で福祉増進目的の互助的な短期少額な共済を適用除外とする』と言う、議員立法っを提出した。
しかし、衆議院では審議未了ということで廃案になった。
しかし、参議院へ再提出の可能性が・・・
ねじれ国会と言うこともあり、可能性はゼロではない。
難しいけれども・・・

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ゆとり教育・・・、何だったのよ!

2007-11-10 09:11:10 | PTA・教育
しばらく、頭がスッキリしない日が続き・・・
仕事も厳しい状況だったので、中々更新する気になれなかった。
特に、このテーマの内容は・・・


中教審部会報告 「ゆとり」是正中途半端 道徳教科化踏み込まず(産経新聞) - goo ニュース


「ゆとり教育」見直し、一部内容09年度から…文科相方針(読売新聞) - goo ニュース


教育行政って、一体何なのだろう?

ゆとり教育と看板を掲げて、生きる力を育むなんて・・・
学力の低下が著しいと、向きを変え、脱ゆとりだって!
10年の時間を経ているからって、こんな方向転換ってないでしょう?
この10年間に、義務教育を受けた子供たちは、おバカ世代かい?


私は、ゆとり教育に賛成だった。
日本の子供たちは、考えて答を導き出す事や、自分の考えを述べる事が苦手だと言う。
詰め込み式の教育も完全に否定はしないが、それだけでは生きて行く事ができない。
ゆとり教育の目玉だった『総合的な学習』の時間が、それを埋めてくれるものと思ってきた。


息子達の通った小学校は、各学年1~2学級編成の小規模校。
運良く2学級あった学年で過ごしたが、二人の担任は総合的な学習に対する取り組みは大変だったと思う。(単学級に学年は、一人で取り組むのだから、もっと厳しい)

5年次には、環境問題。
自分の住む地域のゴミを考えた。
捨てられたゴミを採取、現場の写真撮影等。資料集めの段階では、時間のある保護者の協力を求められた。
協力する事で、この時間の取り組みを感じることができた。

6年次には、ボランティア活動について考えた。
興味のある事ごとにグループを作り、いろいろな事を調べ体験した。
次男は、目の不自由な方々に触れ、点字を体験し、絵本を翻訳した。
その中から、学ぶものがあったと思う。

この活動を行うのには、先生はアドバイスをする事はあっても、動いてくれることは無かった。
あるグループから、『電話を貸して欲しい』と言われ、驚いたと言う。
わからない事があるので、その会社に取材をしたいと言うことだった。
先生は、思わない展開に、ドキドキだけれど嬉しかったそうだ。
電話の応対の仕方や、質問の仕方をリハーサルして電話をしたようだが、後日、いろいろな資料が送られてきたらしい。

これがゆとり教育だ!とは言わないが、決してマイナスになったとは思わない。
教科をまたがる知識・・・、ゆとり教育の求めているものは、昔の生活では自然に身についたもの。
それを、勉強と言うステージでなければ、学べなくなってしまったのではないかな?


学力低下問題・・・
授業時間を増やせば解決するものなのだろうか?
詰め込まれた教育を知識として吸収できる者も居るが、吸収できない者が増えているように感じている。
この格差が大きくなった気がする。

これは、何よりも意欲の問題。
某局のクイズ番組を見ていると、これも学力の現実と感じる。
教育を受けさせる環境・・・(決して塾に通わせる事ではなく)
これが大事だと思う。
習熟度別授業みたいな個々に対応する教育も、学力向上には大事なのではないかな・・・


子供たちの教育って、一人の人生だけではなく、これからの社会を担う大事な問題。
その時の感覚で、こっちがいいからこっちに、やっぱりあっちがいいや・・・
なんて言うんじゃ、困るのよ。

道徳教育も家庭教育も難しいのに、『祖国を愛する・・・』と言う言葉が出てくることに、違和感を感じる。
愛されたいなら、愛せる国を作れよ!

保護者よ、もっと教育を語ろうよ。
難しい言葉じゃなくていい。自分達の言葉で、自分達の感覚でさ。
そして、中教審よ、しっかりしてくれ~。
君達は、風見鶏じゃないんだからさ。
ね、日P赤田会長も会員の意見を聞いてさ。

それ以上に、協議のまとめを見て動き出すな!
答申はまだ出ていないんだからさ。



Comments (2)
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