毎年、PTAでは全国大会や地区(ブロック)大会が行われている。
見方によっては、無駄だと感じる方もいるのだろう。
大会の開催も、数年前から決まっていて準備を進める。
しかし、この記事を読んでみると、何かがおかしい。
PTA会費増で返済 高P連、全国大会赤字で800万円借金
昨年、沖縄で行われた全国高校PTA連合会大会の決算で赤字が見込まれるとして、運営した県高校PTA連合会が県教委の外郭団体から800万円を借り入れ、今後5~10年間かけて、各家庭が支払うPTA会費に赤字分を上乗せする、返済計画をたてていることが、21日までに分かった。年間の負担は本紙推計で17~33円程度と見込まれるが、ずさんな運営に保護者から批判の声が上がっている。(又吉俊充)
昨年8月に行われた「第59回全国高校PTA連合会大会沖縄大会」の予算書によると、県や市町村からの補助金700万円を含めた収入総額は1億470万円。最終的な赤字額について、連合会の知念正和事務局長は「現在整理中」として、本紙取材には明らかにしていない。
一方、同連合会はすでに各高校向けに配布した公文書では、赤字の詳細、借入金額、今後の返済方法などを具体的に数字を用いて説明している。
それによると、「県高校安全振興会」から予定する借入金は無利子で800万円。うち500万円が大会赤字の補てん、300万円が参加者用に製作されたかりゆしウエアの売れ残り分の代金と説明されている。現在約1780着が売れ残っているという。
借入金は今後5~10年かけて、県立高校と私立高校3校の生徒約4万8千人が支払うPTA会費に上乗せし徴収、返済にあてると説明している。
保護者によると1年間のPTA会費は7千~8千円。本紙の計算では、それに5年返済では年間約33円の上乗せ、10年返済なら約17円の上乗せになる。
支出が増大した理由について、知念事務局長は「県外から1万人の来県を想定していたが、景気後退と新型インフルエンザの影響で実際には2千人程度少ない約8千人だった。その結果、会場運営費が割高になった」と説明する。大会参加者は県内のPTA関係者を合わせても約1万1千人にとどまった。
地区代表理事会では、返済案に反対したところもあった。保護者は「授業料減免を申請する家庭も多い中で、このような負担が一方的に決められるのはおかしい」と批判した。
来年度、子どもの高校入学を控える親は「大会と関係のない世代から一方的にお金を集めるのか」と不信感を強めている。
大会実行委員長を務めた連合会の新垣和歌子会長は「借り入れは各地区の保護者代表が参加する理事会の正式な承認を得ている」と説明。
「企業の協賛金も少ない中、人件費など可能な限り経費削減にも取り組んだ。(借り入れは)仕方がなかった」との認識を示した。
『やればいい』『毎年やっていることだから…』と言った形で継続されている事業も多い。
PTAの存在意義が問われている中で、この考え方が通用するのか…
私は、無理だと考える。
特に、高校のPTAになると、主として『お金』を落としてくれる後援会的な活動を求められる。
親も、子どもが大きくなったからと、関心を示さなくなっている。
活動も緩慢になっていく。
だから、なお更のことやればいい的な活動になってしまう。
私は、この沖縄大会には参加していない。
小中学校のPTA全国大会のスタッフとして動いたこともあるし、いろいろな大会に参加したこともある。
人数集めの為には、著名人に記念講演を依頼したり…
目的や趣旨に合わなくても、目をつぶり…
でも、この大会で何を学んでもらうか?
そこが一番大事なんじゃないかな。
大会が終わって、借金がお土産じゃ、しょうがないじゃない。
どんどん、大会は豪華になっていく。
規模も大きくなっている。
この不況下で、お金の使い方も重要じゃない。
景気後退とインフルエンザが原因と言うが、企画自体に問題はなかったのか?
離島である沖縄で、『来て欲しい』と言う気持ちだけで集まる人数ではない。
この主催者の一つである全国高等学校PTA連合会は、指導する立場ではなかったのか?責任はなかったのか?
沖縄だけで負担するには、800万円は大きすぎるのではないかと感じる。
今年は、東京大会。
さすがに会場は、聞いたことのある場所ばかり。
かなりの金額が掛かるのだろう。
今後の事を考えれば、きちんとした対応をしていかなければいけないと思う。
この事がきっかけで、脱退する単位PTAや、訴訟が起きたりすることがなく…
PTAの役割が何なのか、しっかり考えていかないといけないと思う。
現状の全国大会が良いかどうかはわからないけれど、全国大会の必要性はあると思っている。