「青空の社会学」

小選挙区制はトリックの選挙制度です。
比例代表制が民意を鏡のように反映させます。

★検証!「原発」!(10)「未曾有の人災事故」から-「原発0の日本」へ!

2011年08月11日 | 政治
 「未曾有の人災事故」から-「原発0の日本」へ!       
これまで政府と電力会社は、「原発の積極推進のために」、もんじゅナトリウム火災事故(1995年)、JOC東海村臨界事故(1999年)、中越地震火災事故(2007年、柏崎、刈羽村)、など数々の原発大事故、トラブルなどの都合の悪いデータを隠し続けてきました。                                                          
関連リンク>原子力事故ウィクペディア
                             

そして国民の莫大な税金を、ウソで塗り込めた「安全神話」や過疎立地地域へ「原発交付金」など原発推進金としてバラ撒いてきました。原発利益共同体(下記)の莫大な儲けのために、国民の夥しい電気料金とエネルギー予算が犠牲にされてきました。              
                                             
腐蝕の連鎖は結局、福島原発事故を招き
、国民にさらなる膨大な犠牲を強いることになりました。                                                                 

「福島原発、放射能による事故」は福島県民にとっては大変深刻です。農業、漁業関係のみならずあらゆる産業にも被害を与えています。またこれから子供たちへの白血病の懸念は数十年と続くことになります。放射能の除染作業はどこまで進むのか見当もつきません。予想される被害金額だけでも30~50兆には上るでしょう。この本当の責任は一体どこにあるのでしょうか?
                                                                                                          

「未曾有の大人災」=責任はどこにあるのか?  加害者と被害者が逆さまではないか!?              
しかし政府は
東電の大株主(大手金融機関)や、原発で儲けてきた原発利益共同体の「財界、原発を推進してきた政党、政治家、官僚、学者達」には責任を一切問っていません。                                                       

原発による人災事故のツケは、原発でボロ儲けをしてきて、十二分に負担能力のある財界や大金持ちには求めず、
ほとんどを国民が負う(国民負担の)方針です。政府の対策は加害者(東電、大株主、原発推進者)を助け、被害者(国民)に責任を転嫁させる逆さまの対策のようです。                                         

今後は社会保障費、消費税を含む復興予算のために国民大増税の大ラッシュです。まさに「強きを助け、弱きを弾く」大悪政です。今後さらに失業者や、自殺者、生活保護者など社会からはみ出された人達が増えてくるのではないでしょうか?国民生活への影響が大変懸念されます。                                           

原発人災事故の本当の責任は
癒着のトライアングル(3角形)ならぬ腐食のペンタゴン(5角形)にあります。                                                    
危険だと承知の上で(悪意的に)原発を推進してきた「政府、電力会社、そして原発でボロ儲けをしてきた財界(スーパー金融機関、スーパーゼネコン、メーカーなど)、利権に群がる政党、政治家、官僚、御用学者」
にこそあります                                                        
電力会社の広告資金収入のために原発政策に協力してきたマスコミにも責任はあります。                                                            

これまで幾度となく、国会でも、福島県議会でも、住民(市民)の中からも、「原発事故の危険」を叫ばれてきたにもかかわらず、「原発共同利権」のために、「ウソと力づくで推進してきた政府と政党」の責任は重大です。                                            

「人災事故の原因と責任」を隠し続ける政府には、さらに大きな問題
があります。                                                                 
騙されている国民にも責任はあります。国民には大きな抗議の声が必要です。                                                             

             

(未曾有の人災-福島原発事故)を受けて、今や世界中で「原発撤退」が広がっています。  甚大な被害を受けた福島県もここにきて初めて、「脱原発」を掲げました。しかし福島県民の危険を顧みることなしに、東電のトラブルやプルサーマルを認めてきた民主党佐藤雄平県知事の責任には重いものがあると思います。                                                                        

当の日本国はといえば、相も変わらず「原発利益共同体」のために危険な原発を稼動しています。風前の灯の菅首相は個人的には原発依存を下げていくと言っています。しかし
民主党政府は、(原発を基幹エネルギーとした)政策を転換した訳でも、反省した訳でも、何らの責任を取っている訳でもありません

それどころか、政府内での派閥や閣僚の発言もバラバラで、国民の前で(反省なし、責任なし、政策なし)の露骨な権力争いをしています。原発を推進してきた自民党に至っては、党としての反省どころか、今なお原発の稼動、推進を強く主張しています。                                                                                       

電力は火力、水力発電だけでも十二分に間に合っています。その事は既に、この夏にも十分証明されています。
「原発を稼動させないと電力不足になる」などと言うウソはもはや通用しません。今こそ「原発0の日本」へ向かう時ではないでしょうか?

自然(再生可能)エネルギーの本格的導入を!           
現在日本の自然エネルギーによる発電は皆無の状態です。                 
日本の国は、
政府内と電力会社に癒着、存在する「原発利益共同体」のために、原発に対しては、火力、水力発電とは比較にならない膨大なコストを投入され続けてきました。(原資は国民の電気料金とエネルギー予算です)                                                   

そして
この「原発利益共同体」が日本の自然(再生可能)エネルギーの研究、開発、実施を大きく拒んでいます。民主党政府のエネルギー予算にも「自然エネルギーのための予算」は極めて微々たるもので、ないに等しいものです。                                                                                
また日本の電力会社は「独占民間会社」として法律で守られています。そのため
(電力会社の原発利益にならない自然エネルギー)には研究、開発すらしようとしません。                                                         

日本はヨーロッパ(特に北欧)に比べ自然エネルギーによる発電は大きく遅れています。と言うより、皆無の状態が現実です。「自然エネルギー本格導入への道のりは「原発利益共同体」の壁を乗り越えていく道のり」になりそうです。                                                                          

北欧(特にドイツなど)を模範に!                         
(写真はドイツの自然エネルギー)            
      
  

日本の国は別にして、今世界中では、再生可能エネルギー類の利用が飛躍的に増大
しています。特に風力は過去15年に渡って、年率20%、30%といった成長を続けています。既に世界では、再生可能エネルギーの依存度が原発の依存を超えています。                                                                    
                                

特にドイツは再生可能エネルギー普及を先進的に進めてきました。 ドイツでは、既にシュレーダー政権時代の2000年には、2021年頃には原発を廃棄する方針を決定し、平行して再生可能エネルギーの導入を積極的に進めてきました。
発電設備所有者からの「電力買取保障制度」も導入し、政府をあげて、きめ細かく設定しています。                                                

日本では、福島原発事故を受けて、全国の地方議会で自然エネルギーを導入を求める声が急激に増えています。(下右7/15日)
しかしいかんせん、日本の場合は国家予算を握っている中央政府が国民の声を聞いてくれないため(財界の方にだけしか向かない)自然エネルギーの国家予算がほとんど取れないのが現状です。今のところ需要を見込んだ民間の会社や、地方自冶体に頑張ってもらうしかなさそうです。                  

                                               









(下図は月間経済7月号-新日本出版から)                            
                                                        
                


★検証!「原発」!(9)またまた出てきた「九州電力の証拠隠し」!

2011年08月09日 | 政治
 またまた出てきた「九州電力の証拠隠し」!              
             

上写真は8月10日(水)、NHKが報道したニュースです。「玄海原発の再稼動」をめぐり、九州電力の
やらせメール事件で佐賀県古川知事が関与の疑いがあるとして、九電が設置した検証第3者委員会が調査していました。第3者委員会の郷原信郎委員長が九電に対して内部資料の提出を求めていました。                          

九電の真部社長は国会で、先月やらせメール事件を九州電力ぐるみでやっていたことを認め、謝罪していました。
しかし舌の根が渇かない8月5日には、今度は九電の佐賀支社が持っていた証拠資料のファイル15冊を、証拠隠滅のため廃棄処分を指示して、提出しなかったということです。                                                     

九電は自民党政権時代から、自民党に対して組織ぐるみの政治献金を行っていた疑いが濃厚で、佐賀県議会や鹿児島県議会までにも働きかけていた疑いが持たれています。九電の悪質なやり方は全く反省の余地なしで、ヤクザにも劣る行為です。他の電力会社でもトラブル、事故隠し、データ隠蔽は横行してましたが、九電のこの期に及んでも続けるのは驚きです。                                               
こうした悪質な犯罪行為は厳罰に処し、ウミは徹底して吐き出すべきです。                                           




そもそもは危険な「玄海原発」を  強行に再稼動しようとした!                

そもそもの
発端は経済産業省が「危険な玄海原発を」強引に再稼動しようとしたことにあります。
福島原発事故の収束も収まらない6月26日、経産省は玄海原発再稼動の「住民説明」番組で失敗した後、今度は地元の
佐賀県の古川康知事が県民説明会を開き、再稼動に動き始めます。
さらに
岸本玄海町長も玄海原発の再稼動を一旦了承します。これらの動きは国と九電、そして古川佐賀県知事、岸本玄海町長が呼吸を合わせたかのように動きました。  しかし、、、                                     

            
 

                                                                                                                         



「玄海原発」は超危険!                                                                              
しかし、、、「玄海原発」は大変危険なものでした。
「玄海3号機」は非常に毒性の強い、プルトニウム、MOX燃料を燃やす「プルサーマル運転」を日本で初めて行った原発です。安全の担保は何もありませんでした。                               
さらに
「玄海2号機」は運転開始から30年の老朽原発です。また現在稼動している「玄海1号機」はさらに運転36年と古いものです。原子炉圧力容器の脆さの指標が日本一と指摘される老朽機です。人間の寿命でいうところの、とうに100歳を超えた老朽機です。安全の担保、保障は全く何もありません。                                        

一体何故?古川佐賀県知事はやらせメールにまで関与し、再稼動を強行しようとしたのでしょうか?                                               
また九州電力は、強引に玄海原発を再稼動しようとしたのでしょうか?           

答えは、経産省の要請を受けて、九電が「なりふりかまわず収益を上げようとしたため」
です。 
それにしても九州電力、古川佐賀県知事、岸本玄海町長などに何か「原発利益共同体」のようなものを感じるのは私だけでしょうか?

★検証!「原発」!(8) 政府の「原発売り込み、輸出」を即中止せよ!

2011年08月04日 | 政治
    菅首相、前直嶋経産相、前前原外相らの   「原発海外売り込み、輸出」は中止せよ!     

これまで民主党政権は財界や電力会社、原発メーカーの意向に従い、国内の原発建設だけでなく、「原発の海外売り込み」を展開してきました。                     
それは日本の総理の菅首相をはじめとした、前直島経産相、前前原外務相らが直々に現地まで赴き、トップセールスを進めるというものです。                       
まさに
「倫理なき財界の金儲けの為」に日本の政府、閣僚のトップが財界の意のままに従う異様な光景です。                                                

3月11日、福島原発という未曾有の
人災事故が起きて日本の国民が苦しみ、原発事故の原因と責任が問われている中で、民主党政府は反省もなく、「原発の海外売り込み」を止めずに、「原発輸出を推進」しています。菅首相は口では「原発の依存を下げていく」と言っています。                                             

しかし、7月21日、枝野官房長官は国会でベトナムへの
原発輸出を言及し、「従来の約束はしっかりと守っていく」(衆院予算委員会)継続、推進の考えをはっきりと言っています。今世界のどの国でも、原発から出る核のゴミや放射性物質を管理、処理できずに、また超危険で、不経済の極み物の原発から撤退の動きが広がっています。財界の意のままに原発を売り込み、輸出しようとする民主党政府の神経はとても理解することができません。
                                         

  「原発売り込み」の裏に(経産省、電力、原発メーカー)の    一体となった「国策会社」(原発トライアングル)が!!
                

しんぶん赤旗は九州電力の玄海原発の件で「やらせメール」の記事をスクープしましたが、「原発売り込み」の件でも調査をしています。8月5日(金)の記事によりますと、この原発輸出会社は、「国際原子力開発」(JINED)です。東京、内幸町にあり資本金1億円となっています。代表取締役社長は東電元副社長、現東電フェロー(副社長待遇)の武黒一郎氏です。                               
               
唯一の常勤取締役には、東電の高橋氏が就任。非常勤取締役には、東電の武藤副社長らの電力会社の幹部。監査役には東芝、日立製作所、三菱重工の3大原発メーカーの役員が名前を連ねています。
                                     

                                 

「原発」の稼動から出る核のゴミ(死の灰)は毎日夥しい量にのぼります。
         
これらの放射性物質を現代の人類は処理することも、管理することもできません。   
強い毒性の放射性物質を
半永久的に発し続けるからです。ましてや極めて未開発で、複雑な「原発」は一度事故を起こしてしまうと、膨大な被害を被ることになります。                                                             
「原発」には安全と言う言葉はなく、
人類とは決して共存できないものです。        
そのことは政府や電力会社の人達自身がよくわかっているはずです。                                                                  

世界は今(ドイツでもイタリアでも、スイスでもアメリカでも)福島原発の事故を受けて原発撤退の動きが広がっています。                                   
民主党の政府閣僚はそうしたことを知りながら、
「倫理なき財界の金儲け」のために走り回る姿は何ともこっけいで、日本人として恥ずかしい限りです。たまには「財界の利益」のためにではなく、「国民の利益」のための政治をやれないのでしょうか?                                                                 

「原発の海外輸出」は「財界の金儲けのため」に、核のゴミ(死の灰)とリスクを世界中に広げるだけです。
                                                    
日本の原発の輸出先(交渉中)ーベトナム、ヨルダン、インド、トルコ、アラブ首長国連邦、ブラジルなど。                                  

元気一番!!