帰郷してはじめてのマイカーを手に入れたムスメ。
その直後から扁桃炎にかかり、しばらく車を運転できませんでした(“期待は低くもて”)。
扁桃炎から回復したら、今後は仕事が忙しくて(3日も病欠をいただいちゃったしぃ)、
オットーあるいは私が同乗しての『新しい車に慣れるため運転』は、
仕事がオフの日か、仕事があった日の夜ということに。
じつはムスメ、3日後の7月11日から、一週間クレタ島にホリデーに行くのです。
その仕度もあるので、はじめてのマイカーを運転してロンドンに戻るのは、
仕事がオフの今日(7月8日土曜日)に決めていました。
グーグル・マップによると、最短ルートで117マイル(187km)、所要時間は3時間弱。このルートには有料道路(Toll)が含まれているようです。
でも何せ長距離運転(私の目には)、しかも免許取り立てなので、
ムスメがロンドンに戻るときは、私も一緒に乗っていく!と、固く心に決めていました。
一緒にいれば、運転を助けることはできないにしても、
万一トラブったときに、精神的サポートは提供できますからね。
(あと、ムスメが渋滞を引き起こしたら、周囲のドライバーさんに謝ってまわるとか。 )
ムスメのホリデーのため、ロンドンに長居できないのは残念だけれど、
月曜日に列車で帰宅するつもりでした。
そこで仕事もお休みを取って(私の仕事は週末労働)、準備万端でこの日を待っていたのです。
それなのに、ああそれなのに・・・
一緒に行けませんでした!!
じつは私も、5日前の月曜日頃から、喉が痛くて咳も出るようになったんです。
でも熱はないから、(夏風邪かな?大したことないだろう)と、気にしないでいました。
ところが義妹一家の新居を訪問した一昨日の晩から、ちょっと熱っぽいような、全身にかすかな倦怠感があるような・・・
その翌日、つまり今日からすると昨日ですが、昨日からは、熱っぽさと倦怠感を振り払うため、
鎮痛解熱剤を服用するようでした。
昨夜ムスメに言われて、念のため喉の奥を調べてみたところ、白い斑点が両側に。
なんと、私まで扁桃炎にかかってしまったのです。
すぐに緊急ではない医療相談電話番号111に電話したのが、午後7時半過ぎ。
「現在大変忙しいので、ドクターが折り返し電話できるまでかなり時間がかかると思います」と言われました。
就寝時まで電話は鳴らず、次に電話がかかってきたのが深夜0時20分。
ドクターからではなくオペレーターさんからで、「まだかなり時間がかかりそうです」とのこと。
結局ドクターから電話が来たのは、今朝午前6時20分。
あれこれ質問されたあと、「あなたの年齢で扁桃炎が6日間も続くのは妙だから、居住地近くの
病院で、ドクターの対面診察を受けて欲しい」と言われました。
今日は土曜日で、私の主治医がいる診療所は閉まっていますからね。
30分後の午前6時50分、この地域のNHSオペレーターらしい人から電話があり、
チェルトナム・ストラウド・グロスターの病院のうち都合が良いものを選べると言われたので、
グロスターを選び、午後2時に『時間外診察』をしてもらえることになりました。
ゆっくり寝坊して起きてきたムスメは、朝食を取り、荷物をまとめ、オットーに付き合ってもらって
車を満タンにしに行き、オットーを降ろしに戻って私にもお別れし、午前11時50分、出発。
(どうかどうか、無事に着きますように・・・!)と、心の中で必死に祈りました。
(現在、歩道を掘って何かのチューブを埋める工事中です。)
私は私で、午後2時の予約のため、車で30分ほど離れたグロスター・ロイヤル病院へ。
オットーは「運転して連れて行こうか?」と訊いてくれたけど、そこまで病人ではないので
ありがたくお断りし、自分で運転して行きました。
ムスメの場合は3日3晩眠れないほど咳がひどかったし、熱も39.3℃まで上がったけれど、
あれに比べたら私は、本当に軽症でしたから。
病院では女医さんが診察し、抗生物質を処方してくれました。
ただ病院内の薬局は閉まっていたため、薬は私が住むダーズリーの商店街にある薬局で受け取ることに。
そこで病院からまっすぐ薬局に向かったところ、30分ほど待たされました。
すべてオンラインで処理されているはずなのに、何故にあれだけ時間がかかったのかは不明です。
ついでにスーパーに寄り、約束されていたロンドンのお寿司を反故にされた、可哀相な私の胃を慰めるために、
デーニッシュを2種類購入。
私が好きなシナモン風味のと、オットーが好きなアーモンド風味のです。
抗生物質はこれ。6時間ごとに、2錠ずつ、全部なくなるまで、服用します。
(ムスメは今頃どの辺だろう・・・)と気をもんでいましたが、午後4時40分、
「無事に着いた!」 と電話がありました。
途中一度サービスエリアでランチ休憩を取ったそうです。
ロンドンに入ったら渋滞のノロノロ運転になったりもして、この時間になったとのこと。
無事に着いてくれて、本当に、本当に、良かった・・・
奇しくも今日は、一年前に亡くなった母の命日でした(母らしい逝き方)。
きっと母が、25年前に亡くなった父と一緒に、ムスメを見守ってくれていたのでしょう。
ムスメの車をどこに置くかですが、行政区に問い合わせたところ、年間38.5ポンド(約7000円)払えば、
近くの路上の空いているスペースに駐車していいそうです。えっ、安っ!
幸い自分のフラットの窓から見える位置にスペースがあったので、そこに駐車できたとのこと。
私は運転を始めて20ン年ですが、ビビりなので、未だにロンドンに車を乗り入れる気には、なれません。
なのにムスメときたら、免許取り立てで、それをやってのけるとは。
またひとつ、ムスメに(超えられたなぁ・・・)と感じさせられた次第です。