帰郷中のムスメが、不調です。
はじめてのマイカーを、5日前に無事手に入れたまでは良かったんですが、
その翌日からひどい咳が出るようになり、そのため夜も眠れなくなり、
食欲が無くなり、ついには39.3℃の高熱まで出ました。
あ、今は快方に向かっていますのでご安心を。
* * *
実はムスメ、帰郷前にも体調を崩しましてね。
本当は先週は、月曜日から水曜日までシェフィールドの友人宅に仲良しグループで集まり、
とあるミュージシャンのコンサートに一緒に行くことになっていました。
それで帰郷は水曜日に、シェフィールドからまっすぐ列車でここへ・・・という具合に計画していたんです。
ところが先々週の土曜日から咳が出始めて、症状は咳と倦怠感のみだったものの、
日曜日の夕方になっても治まりそうになかったため、
シェフィールド行きは泣く泣くあきらめました。
でも月曜日になったら体調が改善し、「これなら明日には帰郷できそう」となり、
最初の計画より一日早い、火曜日に帰郷してきたわけです。
水曜日と木曜日は普段通りだったムスメは、オットーと中古車ディーラーめぐりができ、
金曜日にはじめてのマイカーを受け取ることができました。
ところがその翌日から、急速に体調が崩れてしまったのです。
私の新型コロナ検査キットがまだ残っていたので検査をしましたが、
新型コロナにはかかっていませんでした。
でも、ただの夏風邪にしては症状がひどすぎるし長すぎる?と、
喉の奥を見てみたところ、扁桃に白い斑点が。
どうやら扁桃炎にかかってしまったようです。
ムスメが今朝一番で、緊急ではない医療相談電話番号111に電話をすると、
折り返しドクターが電話してくれ、ムスメが指示された通りに喉の写真を撮って送ると、
抗生物質を処方してもらえることになりました。
ムスメが「住んでいるのはロンドンだが、今はグロスターシャー州ダーズリーに帰郷中」と説明すると、
「抗生物質は、今から30分後に実家の最寄の薬局で受け取れます」。
うわぁ~何てスピーディーなサービス と、感心したのですよ。その時は。
念のため45分を過ぎてから、私が車で薬局に出向きました。
ところが薬局では、「処方のリクエストがコンピューターに出てこない」と・・・。
ムスメのフルネーム、生年月日、現住所、NHS番号などを訊かれたので答えると、抗生物質のリクエストは、
手違いでムスメのロンドンの住所の最寄の薬局に行ってしまったことがわかりました。
そして、抗生物質のリクエストを我家の最寄の薬局へと変更するには、ムスメ本人が
ロンドンの薬局に電話して、その旨要請しなければならない、と。
『イギリスのあるある』 です~。
ムスメに電話して、ロンドンの薬局の電話番号を教え、電話するように言い、
(どうせ時間がかかるだろう)と考えた私は、近くのカフェに入りました。
ちょうど(そろそろカフェでケーキ食べたいな)と考えていたので、絶妙のタイミング!
チャイ・ラテとアップルパイです。アップルパイは煮リンゴがぎっしり詰まっていて、
パイ皮はしっとりしていて、美味しかったです
ラテとアップルパイが着いてすぐに、思ったより早くムスメから電話があり、
最寄の薬局から処方薬が受け取れるとのこと。
まぁせっかっくだからと慌てず騒がず、ラテとパイをゆっくり味わって、薬局に戻りました。
そうして、ようやく、抗生物質を獲得。
抗生物質はさすがですね、2回服用したムスメはかなり気分が良くなり、
夕食も普通どおりに食べられました。
その調子で、早く全快しますように。
* * *
ずっと昔、ある雑誌のインタビューで、「あなたの座右の銘は?」 との質問に、
ある女優さんが答えていたんです。
"KEEP YOUR EXPECTATIONS LOW".
「期待は低くもて」・・・ なるほどな、と思いました。
期待を高くもってしまうと、期待通りのことが起きなかったとき、その分ガッカリ感・失望も大きいです。
でも意図的に期待を低くしておけば、期待通りのことが起きなくても、(こんなもんさ)と早くあきらめがつきそう。
それに期待を低くしておいて、本当は心の底で期待していたことが起きたら、そのときはその分喜びも大きくなります。
イギリスに来て身に沁みて感じたのは、サービスがあてにならないことですね。
たとえば配達。来ると言った時間に来ないなんてザラです。
たとえば配管の修理とか、屋根の葺き替えとか、ボイラーの定期点検とか。
「本当に信頼できる」と思えるような業者にあたった記憶が、ほとんどありません。
大半の業者が、「最小限の仕事をして最大限の報酬をもらおう!」 をモットーにしているようです。
一度だけ信頼できそうな業者にあたったことがあったんですが、残念なことにその人は、
年金生活に入るのでリタイヤしてしまいました。
そんな国なので、期待を低くもち、堪忍袋の緒を長~くしておくことは、イギリスで生活するうえで大切です。
いちいち腹を立てていたら、自分の身がもちませんから。
つまづきがあるのが当たり前、スムーズに事が運んだら、それはとてつもなくラッキー
最終的に結果がオーライなら、それで良しとするべし。
今日の私はムスメの抗生物質を受け取れたのだから、結果はオーライでした。
ずっと昔に聞いたジョークに、こんなのがあります。
『満ち足りた生活をしたかったら、フランス人のシェフをもち、ドイツ人の修理工をもち、
イギリス人のコメディアンのテレビ番組を見ろ。決してイギリス人のシェフ、フランス人の修理工、
ドイツ人のコメディアンであってはならない。結果は真逆になるから。』
なるほど、イギリス人は料理が下手で、フランス人は仕事にルーズで、
ドイツ人は生真面目すぎてコメディーには向かないという、それぞれの国民性を
おちょくったジョークのようです。確かに、当たっているかも。
(あれ、このジョーク、あまり関係なかったかな?まぁいいや。)
サービスがお寒いイギリス生活なので、たまに『お客さまは神様』の日本の、
丁寧で手厚いサービスが恋しくなることがあります。
その反面、日本ではカスハラなんて言葉が出てくるほどですから、サービスを提供する側として働く
被雇用者の皆さんは、さぞやストレスフルな日々を過ごされているのでは?とも考えられ。
そうなると、サービスは悪くとも双方が同等のイギリスも、そう悪いことばかりではないと言えそうです。
一番いいのは、サービスを提供するにしろ、受けるにしろ、一人一人が常に節度とマナーを守って、
相手に接することですね。
そうですか、ヨッシーさんがお住まいの国でも一緒ですか・・・というか、日本のサービスが特別に際立って良いのだと考えた方が、いいのかもしれませんね。
ヨッシーさんの聞いたジョークも面白いですね、でも「イギリスの家に住み」という部分はどうかな~?と思っちゃいました。ダウントン・アビーのロケに使われるようなマナーハウスならともかく、イギリスの庶民の家はまったく羨むようなものではないので。そして我家もそのうちのひとつです
そうですよね、イギリスの料理、本当に美味しくなったと私も思います。イギリス料理が不味いというのは、もう昔の話ですよね。食いしん坊の私が30年以上暮らして来られたことでも、その証明になりますわ!