ハナママゴンの雑記帳

ひとり上手で面倒臭がりで出不精だけれど旅行は好きな兼業主婦が、書きたいことを気ままに書かせていただいております。

偽通風

2023-06-12 22:09:48 | 義理の家族のこと

水・木・土・日と4日間働いたワタクシ。

仕事がオフだった今日(月曜日)は、早朝散歩と買物をし、ネットでニュースを読んだあと、

合間にブランチをはさんで、掃除を片付けました。

ランチのため階下に下りてきていたオットーも仕事のため2階に戻り、一人になれたので、

午後2時過ぎ、居間でビデオを見ながらペーパーフラワー作りを始めました。

が、間もなく2階から下りてきたオットーが言いました。

「母さんの緊急アラームが鳴っていて止まらないから、行ってみないと」。

 

独居の義母(95歳)は、緊急時用のアラームを、常に首から下げています。

そのアラームを義母が押すと、オットーのスマホが鳴って、

"○○(義母の住所) needs help."

とのメッセージが流れ、次には私のスマホが鳴り、同じことが起きます。

これは、義母宅にある器械をリセットするまで、オットーと私双方のスマホに、延々と繰り返されます。

 

私の車が車道の先にあったので、私の運転ですぐに出掛けました。

合鍵で義母宅に入ってみると、義母はトイレに座った状態で、

「急に立てなくなっちゃったのよ・・・」

狭いバスルームで、義母の右側に、辛うじてオットーが横向きに立てるくらいのスペースしかありません。

オットーが義母を助けて立たせようとしましたが、どうやら左膝が痛むらしく、

10cmほどお尻を浮かせたと思ったら、「痛い!駄目、やめて~!」と叫び・・・

ほとんど体重をかけられないようでした。

 

コーンフラワーですよねこれ? 私、大好きなんです 散歩中に見かけました。

 

 

自分の体重をまったく支えられないのでは、二人がかりであっても義母を運ぶのは無理だし危険です。

オットーが、緊急番号999ではなく非・緊急番号の111に電話をかけました。

オペレーターはコール内容を確認し、義母とも直接話し、

「折り返し看護師がお電話します」。

約20分後に電話があり、看護師が改めてコール内容を確認してきました。

電話越しに「痛みはありますか?」と訊かれた義母は、「いいえ、全然」。

「歩けると思いますか?」には、「ええ、たぶん」。

短時間前の記憶が急速に失われてしまうので、自分の今の状態を、把握していない様子でした。

 

埒が明かないので、オットーが代わりに、それまでの状況を説明。

看護師さんが、救急車を要請してくれることになりました。

でもそのとき義母は、トイレを済ませた直後の状態でしたから、

義母に頼まれたオットーが義母を助けてお尻を浮かせ、

その間に私がリハパンを引き上げ。

義母は長くは「立って」いられないので、一度休ませたあと、もう一度「立たせて」、

トイレの蓋をし薄めのクッションを敷き、その上に義母を座らせました。

緊急でない救急車は、到着までに数時間かかるかもしれませんから、

直接トイレの蓋に座っているよりは、クッションの方がましかと思われたので。

念のため入院用のバッグもチェックしたあとは、それ以上私にできることはないので、

私だけ車で帰宅しました。

 

オットーから迎えを頼む電話が来たのは、午後6時頃。

幸い救急車は、忙しくなかったのか、1時間ほどで来てくれたそうです。

救急隊員2名の助けを借りて、義母はゆ~っくり、ゆ~っくりと歩いて、

居間のいつもの椅子に落ち着いたそうです。

そのあと救急隊員は義母の主治医がいる診療所と連絡を取り、

主治医ではない別のお医者さん(主治医は週2日くらいしかその診療所にはいません)が

「おそらく偽通風と思われるので」それ用の炎症を抑える薬を処方してくれ、

オットーがその薬を薬局まで取りに行ったそうです。

 

この花はあまり見たことがないですが、綺麗じゃありません!?

 

開き始めたばかりの花と満開の花と、色合いが違うのもまたデリケートで素敵

 

 

その頃には義母は、杖をつきながら、そろ~り・・・そろ~り・・・となら単独で歩けるようになっていたので、

救急隊員は、処方された薬と鎮痛剤の服用を指示し、帰っていったそうです。

義母の記憶力も理解力もかなり低下しているため、オットーは紙に大きくわかりやすく

薬の服用の指示を書き出し、それに従うよう義母に言い、

迎えに行った私とともに帰宅しました。

 

偽通風って、高齢者にはよくあるんですね。しかも約半数が、膝に起こるという・・・。

偽通風 - ウィキペディア

偽通風 - 日本リウマチ学会

偽通風 - Medical Note

 

私は覚えていませんでしたが、オットーによると、義母は4年ほど前にも、

偽通風で朝ベッドから出られなくなったことがあったそうです。

義母の主治医がいる診療所にも、その記録があったとのこと。

幸い急性の偽通風は、わりとすぐに快方に向かうようで、4年前にも数日で元通りになったそう。

が、それでも、いくらお医者さんやオットーと話したとはいえ、

「偽通風と思われる」として救急隊員が引き上げてしまったのには、

ちょっと失望しました。

ちゃんと病院で検査をしてから診断を下すことは、しないんですね。

これもNHS(国民医療サービス)が危機的状況にあるからでしょうか?

今でさえこの状態では、オットーと私が後期高齢者になっている

20年後30年後には、いったい・・・?

 

とりあえず今夜は、義母からの緊急アラームがまた鳴ることがないよう、

祈るのみです。

私は明日は仕事(10時-18時)が入っていますが、

オットー(在宅イラストレーターをしています)は、

念のため午前中半ばに義母を訪問し、

ちゃんと薬を服用しているかチェックするそうです。

 

何せ95歳ですから、義母の独居生活も、限界に近づきつつあると思われ・・・

本人は断固として嫌がるでしょうが、

養護施設入居、あるいは住み込み介護ヘルパー導入が必要になるのは、

そう遠くない先のことのような気がします。

(というか、もうすでに必要になっているというか・・・

 

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