水・木・土・日と4日間働いたワタクシ。
仕事がオフだった今日(月曜日)は、早朝散歩と買物をし、ネットでニュースを読んだあと、
合間にブランチをはさんで、掃除を片付けました。
ランチのため階下に下りてきていたオットーも仕事のため2階に戻り、一人になれたので、
午後2時過ぎ、居間でビデオを見ながらペーパーフラワー作りを始めました。
が、間もなく2階から下りてきたオットーが言いました。
「母さんの緊急アラームが鳴っていて止まらないから、行ってみないと」。
独居の義母(95歳)は、緊急時用のアラームを、常に首から下げています。
そのアラームを義母が押すと、オットーのスマホが鳴って、
"○○(義母の住所) needs help."
とのメッセージが流れ、次には私のスマホが鳴り、同じことが起きます。
これは、義母宅にある器械をリセットするまで、オットーと私双方のスマホに、延々と繰り返されます。
私の車が車道の先にあったので、私の運転ですぐに出掛けました。
合鍵で義母宅に入ってみると、義母はトイレに座った状態で、
「急に立てなくなっちゃったのよ・・・」
狭いバスルームで、義母の右側に、辛うじてオットーが横向きに立てるくらいのスペースしかありません。
オットーが義母を助けて立たせようとしましたが、どうやら左膝が痛むらしく、
10cmほどお尻を浮かせたと思ったら、「痛い!駄目、やめて~!」と叫び・・・
ほとんど体重をかけられないようでした。
コーンフラワーですよねこれ? 私、大好きなんです 散歩中に見かけました。
自分の体重をまったく支えられないのでは、二人がかりであっても義母を運ぶのは無理だし危険です。
オットーが、緊急番号999ではなく非・緊急番号の111に電話をかけました。
オペレーターはコール内容を確認し、義母とも直接話し、
「折り返し看護師がお電話します」。
約20分後に電話があり、看護師が改めてコール内容を確認してきました。
電話越しに「痛みはありますか?」と訊かれた義母は、「いいえ、全然」。
「歩けると思いますか?」には、「ええ、たぶん」。
短時間前の記憶が急速に失われてしまうので、自分の今の状態を、把握していない様子でした。
埒が明かないので、オットーが代わりに、それまでの状況を説明。
看護師さんが、救急車を要請してくれることになりました。
でもそのとき義母は、トイレを済ませた直後の状態でしたから、
義母に頼まれたオットーが義母を助けてお尻を浮かせ、
その間に私がリハパンを引き上げ。
義母は長くは「立って」いられないので、一度休ませたあと、もう一度「立たせて」、
トイレの蓋をし薄めのクッションを敷き、その上に義母を座らせました。
緊急でない救急車は、到着までに数時間かかるかもしれませんから、
直接トイレの蓋に座っているよりは、クッションの方がましかと思われたので。
念のため入院用のバッグもチェックしたあとは、それ以上私にできることはないので、
私だけ車で帰宅しました。
オットーから迎えを頼む電話が来たのは、午後6時頃。
幸い救急車は、忙しくなかったのか、1時間ほどで来てくれたそうです。
救急隊員2名の助けを借りて、義母はゆ~っくり、ゆ~っくりと歩いて、
居間のいつもの椅子に落ち着いたそうです。
そのあと救急隊員は義母の主治医がいる診療所と連絡を取り、
主治医ではない別のお医者さん(主治医は週2日くらいしかその診療所にはいません)が
「おそらく偽通風と思われるので」それ用の炎症を抑える薬を処方してくれ、
オットーがその薬を薬局まで取りに行ったそうです。
この花はあまり見たことがないですが、綺麗じゃありません!?
開き始めたばかりの花と満開の花と、色合いが違うのもまたデリケートで素敵
その頃には義母は、杖をつきながら、そろ~り・・・そろ~り・・・となら単独で歩けるようになっていたので、
救急隊員は、処方された薬と鎮痛剤の服用を指示し、帰っていったそうです。
義母の記憶力も理解力もかなり低下しているため、オットーは紙に大きくわかりやすく
薬の服用の指示を書き出し、それに従うよう義母に言い、
迎えに行った私とともに帰宅しました。
偽通風って、高齢者にはよくあるんですね。しかも約半数が、膝に起こるという・・・。
私は覚えていませんでしたが、オットーによると、義母は4年ほど前にも、
偽通風で朝ベッドから出られなくなったことがあったそうです。
義母の主治医がいる診療所にも、その記録があったとのこと。
幸い急性の偽通風は、わりとすぐに快方に向かうようで、4年前にも数日で元通りになったそう。
が、それでも、いくらお医者さんやオットーと話したとはいえ、
「偽通風と思われる」として救急隊員が引き上げてしまったのには、
ちょっと失望しました。
ちゃんと病院で検査をしてから診断を下すことは、しないんですね。
これもNHS(国民医療サービス)が危機的状況にあるからでしょうか?
今でさえこの状態では、オットーと私が後期高齢者になっている
20年後30年後には、いったい・・・?
とりあえず今夜は、義母からの緊急アラームがまた鳴ることがないよう、
祈るのみです。
私は明日は仕事(10時-18時)が入っていますが、
オットー(在宅イラストレーターをしています)は、
念のため午前中半ばに義母を訪問し、
ちゃんと薬を服用しているかチェックするそうです。
何せ95歳ですから、義母の独居生活も、限界に近づきつつあると思われ・・・
本人は断固として嫌がるでしょうが、
養護施設入居、あるいは住み込み介護ヘルパー導入が必要になるのは、
そう遠くない先のことのような気がします。
(というか、もうすでに必要になっているというか・・・ )