ハナママゴンの雑記帳

ひとり上手で面倒臭がりで出不精だけれど旅行は好きな兼業主婦が、書きたいことを気ままに書かせていただいております。

忘れがちな、ふつうの、しあわせ

2011-01-12 14:05:22 | 日記
サポート・ワーカーとしてお泊りする部屋には、何と!テレビがついています。
我家にはない衛星放送の Freeview Box までついているので、そこでは私、自宅では見ることができない NHK World を見ることができます。


先月半ばごろ、夜お泊り部屋でテレビをつけたら、『クローズアップ現代』が始まりました。延命治療を拒否し、昨年9月に享年18歳で亡くなった田嶋華子さんに関する番組でした。


心臓に重い病気を抱えて生まれた華子さんは、8歳のときドイツで心臓移植の手術を受けました。背骨が曲がる病気のため呼吸が困難になり、15歳で人口呼吸器を装着し、声を失います。華子さんの「自宅で暮らしたい」という願いは、三年前から始まった訪問診療によってかなえられます。
が、去年に入って腎不全を発症。人工透析を受けなければ命にかかわることはわかっていましたが、自宅での透析は難しく、病院で何時間も機械につながれて過ごさなければなりません。「これ以上の延命治療は受けたくない」との意思を表明し透析を拒否した華子さんは、自宅でご両親との暮らしを続け、肺炎をこじらせて9月14日に亡くなりました。

番組の視聴はこちら


「家にいられてよかったな、と思うことは?」と問われた華子さん。

「家族と当たり前の生活ができることですね」

「食事したり、ソファでおやつ食べたり」


・・・ これ、私、毎日してます ・・・

こんな『普通のこと』が、華子さんにとっては、普通ではなかった。嫌になるほど長い長い時間を病院で過ごしたのでしょう。

(もっとお金持ちだったらなぁ・・・)
(もっと美人で、背が高くて、スリムだったらなぁ・・・)
(好きな国に旅行して、遊んで暮らせたらなぁ・・・) と、日々、煩悩だらけの私。

『毎日家族と元気に生活していられることの幸せ』を、華子さんに気づかせてもらいました。


「命は長さじゃないよ、どう生きていくかだよ」

「天国はお疲れ様の場所でもあるから、終わりだけど、終わりじゃない」 ・・・


華子さんのご冥福を、心からお祈りします。

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