花夢

うたうつぶやく

071:鉄のうた

2008年02月29日 | 題詠2007感想
11月27日

地下鉄の通路を行けば天井のことさら低く思われる朝
西中眞二郎

巻きつけた有刺鉄線(まもろうとしたはずなのになぜ)傷つくの
月原真幸

鉄瓶に祖母は薬湯煎じおり生まれたからには死なねばならず
平岡ゆめ



西中眞二郎さん。
地下鉄の天井の閉塞感が、作者の気分とリンクしていてリアリティがあります。

月原真幸さん。
( )の位置が面白く、印象に残りました。

平岡ゆめさん。
下の句の重み。それに対して、上の句の慎ましさも魅力的。


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