花夢

うたうつぶやく

079:塔うた

2008年02月29日 | 題詠2007感想
12月15日

節度あるストーキングの帰り道いつも先だけ見えた卒塔婆
市川周

老婆とて心に花は咲いている卒塔婆小町の言い分に酔う
夏瀬佐知子

氷上のあなたは青い塔としてそのささやかな死を受け入れた
笹井宏之

タロットで塔のカードが暗示する運命から逃げ恋人になる
木下奏



卒塔婆(そとば)
仏舎利を安置したり、供養・報恩をしたりするための建造物。インド・中国では土石やせんを積み、日本では木材を組み合わせてつくる。塔。塔婆。そとうば。
YAHOO!辞書より

卒塔婆小町
能楽作品の一つ。
乞食の老女が卒塔婆に腰掛けているのを、高野山の僧が見咎め、説教を始めるが、逆に法論でやり込められる。驚いた僧が彼女の名を聞けば、かつては才色兼備を謳われた小野小町の成れの果てだという。

wikipediaより

市川周さん
節度あるストーキングにうーん。うなる。記憶が、ある。

夏瀬佐知子さん
上の句がいいですね。「卒塔婆小町」はじめて知りました。興味あります。

笹井宏之さん
青い塔の美しさに魅せられました。

木下奏さん
その結末は・・・!?


アジカンの「電波塔」という歌がけっこう好きです。チェックオッケー?


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