花夢

うたうつぶやく

073:像のうた

2008年02月29日 | 題詠2007感想
11月27日

待ちぼうけ食らはされたる男あり陰茎欠けしダビデ像の前
小早川忠義

聴くひとの母親像も引き受けて歌う<この道>三番の歌詞
あいっち

肖像はひかりのようで なんとなく返しそびれた本の頁に
ひぐらしひなつ



小早川忠義さんの作品のインパクト。
男の権威の失墜を哀しくリアルに見せられて絶句。
バブル崩壊以降、男性は弱くなったとも言われるが、この作品はその象徴なのか。
いや、それとも、そもそも男性とはダビデ像の作られたころから哀しき存在であったのか。


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